私の東北の山百選
たしろやま 1926m

たいしゃくさん 2059m
猿倉登山口→15分→水場分岐→1:00→小田代→40分→田代山山頂→15分→弘法大師堂→1:15→帝釈山山頂→1:10→弘法大師堂→30分→小田代→40分→水場分岐→10分→猿倉登山口

田代山は広大な湿原の真ん中にあるのだ。地塘が散らばりたくさんの花が咲くすばらしい湿原である。この湿原から1時間半ほどで登り着く帝釈山はけっこう岩場の山なのだ。山頂からの展望は絶景だというのだが、私が登ったときは遠くが霞んでよく見えなかった。
田代山山頂

 登山口から田代山へ 1998年の登山記録

登山口


水場


熊除けの鐘があった


小田代


小田代からの登り


田代湿原に着いた


田代山山頂

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2010731

会津朝日岳の登山口から明日登る田代山の登山口に向かう。途中、スーパーを見つけて買い出をした。これで食料が確保できた。ガソリンも満タンにした。仙台を出るときに満タンだったのだが、さすがに300kmも走ったら残量が心細くなっていたのだ。
田代山の登山口へはガタガタの林道を10kmも走らなければいけなかったが、道には登山口までの距離が1km毎にたっていた。登山口の少し手前にトイレのある駐車場があったので、ここに泊ることにした。

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今日は午後から天気が崩れるというので、早く出発することにした。駐車場から少し車を走らせると、道が左に大きくカーブしていて、そこが登山口であった。車がけっこう停まっていた。身支度を終えて歩き始めたのは5時半である。
登山口にはコースのマップがあって、田代山までは2km2時間と書かれていた。2kmなんてすごく近いではないか。
すぐに沢の流れを渡って、ほとんど平坦な道を歩いて行く。沢の流れに沿って歩いて、苔むした大きな岩壁の横を過ぎるとジグザグの登りになる。
登山口から
10分ほどで水場に着いてしまった。登山道から右に少し降ると沢の流れがあって、そこに水が流れ出す筒が差し込まれている。流水は遠慮するのだが、飲んでみたら冷たくておいしかった。
登山道に戻って、急な道を登って行く。すぐに鐘が下がっていた。これは熊除けの鐘だというので、思いっきり大きく鳴らした。これで熊もいなくなってくれただろうと安心して登って行った。
少し行くと山頂まで1.5km1時間30分という標識があった。時計をみたら、登山口からきっきり30分たっていた。
シラビソなどの針葉樹の林のなかをジグザグに登って行く。山頂まで1kmの標識を過ぎて、さらに10分ほど登ると林から抜出して背の低い灌木の中を行くようになった。傾斜が緩まって木道が続くようになって、これを歩いて行くと湿原に着いた。ここが小田代である。
湿原はそんなに広くないのだが、一面に黄色い花が咲いていてすばらしくきれいである。ここで少し休憩することにした。正面には針葉樹林に覆われた山が見えて、田代山にはこれを登るのだ。

小田代から歩き始めるとすぐに木道は終わって、急な登りが始まる。道は大きな岩だらけで、すごくきつい登りの連続であった。大きな岩をロープにすがって登ったりするのだ。
展望はけっこう開けていて、振り返ると近くの山々を眺めることができる。空は晴れているのだが、昨日と同じように遠くは白く霞んでしまっている。

小田代から15分ほど急登を続けたら、傾斜が緩まって木道が現れた。すぐに灌木から抜出して、黄色い花が一面に咲く壮大な草原が広がる。緩やかに木道を登って行くと、大きな標識が見えてきた。この標識は一方通行の標識であった。田代湿原のは右回りで一周するのだ。
この先は広大な湿原が広がっていた。湿原には一面に黄色い花が咲いていてすばらしくきれいである。ここが田代湿原である。
標識の立つところは木道が左右に分かれるのだが、一方通行になっていて、標識に従って右に道を行く。
どこまでも広がる湿原をのんびり歩いて行く。花の咲くときに来て本当によかったと思った。

木道を行くと所々に池塘が見える。大きな池を右に見て、ここから左に折れると、行く手に再び大きな標識が見えてきた。これは田代山山頂の標識であった。真っ平らな湿原の真ん中なのに、ここが山頂なのだ。



 帝釈山へ
湿原木道の終点


弘法大師堂


樹林のなかを下る


道のヌカルミがひどい


帝釈引馬尾瀬の標識があった


山頂直前は大きな岩を越えて行く


帝釈山山頂


田代山山頂で記念写真を撮って、さらに木道をのんびり歩いて行くと、灌木の茂みの間に入った。これで湿原は終わりかと思ったら、この先に再び広大な湿原が広がる。山の上にいるはずなのに、この広大さはなんなのだと思ってしまう。

灌木の間を何度か抜ける、その先には再び湿原が広がる。ため息がでるほどの美しい湿原である。
行く手に針葉樹の林が見えてきて、そこに大きな標識が見えると、ここが帝釈山の入り口であった。
木道はここからも左に続いていて、これが湿原周遊の木道なのだ。

迷うことなく直進して帝釈山を目指す。林に入って少し行くと、新しい小屋があった。これは田代山避難小屋なのだが、弘法大師堂でもあるのだ。中を覗いたら、正面に大師像が祀られていた。
小屋の左に登山道は続いている。針葉樹の中を行くと、すぐに下りになった。登山道の両側にはロープが張られていて、迷う心配はない。どんどん下って行く。行く手には針葉樹林に覆われた山が聳えている。これを登るのかと思いながら下って行き、ようやく鞍部と思われる泥濘の平坦地に着いた。ここからは登りだ…と思ったら、見えていた針葉樹の山には登らないで、この右をトラバースして行くのだった。巻き道は平坦なのだが、けっこう細かなアップダウンがあって、木の根や大きな岩が突き出す歩きにくい道なのだ。
巻き道を終えて平坦な尾根を行くようになると、道はいたるところでぬかるんでいて、そこには丸太を渡している。

大きな泥濘を過ぎたら登りになった。大きな岩だらけの道で、けっこうきつい。針葉樹林のなかをひたすら登って行くと、木の幹に帝釈山と書かれた標識が打ち付けてあった。ここまでこんな標識はまったくなかったのだが、唐突である。(標識はこれだけであった)山頂まで15分と書かれていた。
ここから5分ほど登ると、林から抜出して背の低い灌木の間を登るようになった。でも、道は大きな岩がおおっていて、すごくきつい登りである。
ちょっとした平坦地に着いたら、そこには「帝釈引馬尾瀬」という標識があった。なんのことなのかよくわからない。
ハイマツの中、大きな岩を乗り越え乗り越えして登って行くと、傾斜が緩まって左下に林道が見えてきた。こんな山奥にも林道が通じているのだ。下って来る登山者とすれ違ったら、そのすぐ先が山頂であった。
山名標識の横には二等三角点があった。
ガイドブックによるとこの山頂からはすばらしい展望だというのだが、遠くは霞んで山々を見ることはできない。残念である。
休んでいたら、次々と登山者がやってきて、賑やかになった。そして、私が登ってきた反対側から10人ほどの団体がやってきて、すごく騒騒しくなった。さっき見えた林道から登ると、40分ほどでここに来ることができるらしい。
団体はこれから田代湿原を目指すというので、私はその前に下ることにした。
登ってきた道を引き返して、田代湿原に戻ったのは950分。周遊の木道を歩いて行く。霧がかかり始めていて、湿原は白く霞んでいる。天気は間違いなく下り坂である。
木道の最初の分岐に戻って、田代湿原一周を終えた。
あとはひたすら下るだけである。でも、この途中でたくさんの登山者とすれ違った。今日は日曜日なのだ。でも、これから登るのでは雨になりそうで、ちょっと気の毒である。走るように下って、登山口に戻ったのは11時2分であった。


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