BACK 会津朝日岳
2010年7月31日
会津朝日岳の登山口から明日登る田代山の登山口に向かう。途中、スーパーを見つけて買い出をした。これで食料が確保できた。ガソリンも満タンにした。仙台を出るときに満タンだったのだが、さすがに300kmも走ったら残量が心細くなっていたのだ。
田代山の登山口へはガタガタの林道を10kmも走らなければいけなかったが、道には登山口までの距離が1km毎にたっていた。登山口の少し手前にトイレのある駐車場があったので、ここに泊ることにした。
8月1日
今日は午後から天気が崩れるというので、早く出発することにした。駐車場から少し車を走らせると、道が左に大きくカーブしていて、そこが登山口であった。車がけっこう停まっていた。身支度を終えて歩き始めたのは5時半である。
登山口にはコースのマップがあって、田代山までは2km、2時間と書かれていた。2kmなんてすごく近いではないか。
すぐに沢の流れを渡って、ほとんど平坦な道を歩いて行く。沢の流れに沿って歩いて、苔むした大きな岩壁の横を過ぎるとジグザグの登りになる。
登山口から10分ほどで水場に着いてしまった。登山道から右に少し降ると沢の流れがあって、そこに水が流れ出す筒が差し込まれている。流水は遠慮するのだが、飲んでみたら冷たくておいしかった。
登山道に戻って、急な道を登って行く。すぐに鐘が下がっていた。これは熊除けの鐘だというので、思いっきり大きく鳴らした。これで熊もいなくなってくれただろうと安心して登って行った。
少し行くと山頂まで1.5km、1時間30分という標識があった。時計をみたら、登山口からきっきり30分たっていた。
シラビソなどの針葉樹の林のなかをジグザグに登って行く。山頂まで1kmの標識を過ぎて、さらに10分ほど登ると林から抜出して背の低い灌木の中を行くようになった。傾斜が緩まって木道が続くようになって、これを歩いて行くと湿原に着いた。ここが小田代である。
湿原はそんなに広くないのだが、一面に黄色い花が咲いていてすばらしくきれいである。ここで少し休憩することにした。正面には針葉樹林に覆われた山が見えて、田代山にはこれを登るのだ。
小田代から歩き始めるとすぐに木道は終わって、急な登りが始まる。道は大きな岩だらけで、すごくきつい登りの連続であった。大きな岩をロープにすがって登ったりするのだ。
展望はけっこう開けていて、振り返ると近くの山々を眺めることができる。空は晴れているのだが、昨日と同じように遠くは白く霞んでしまっている。
小田代から15分ほど急登を続けたら、傾斜が緩まって木道が現れた。すぐに灌木から抜出して、黄色い花が一面に咲く壮大な草原が広がる。緩やかに木道を登って行くと、大きな標識が見えてきた。この標識は一方通行の標識であった。田代湿原のは右回りで一周するのだ。
この先は広大な湿原が広がっていた。湿原には一面に黄色い花が咲いていてすばらしくきれいである。ここが田代湿原である。
標識の立つところは木道が左右に分かれるのだが、一方通行になっていて、標識に従って右に道を行く。
どこまでも広がる湿原をのんびり歩いて行く。花の咲くときに来て本当によかったと思った。
木道を行くと所々に池塘が見える。大きな池を右に見て、ここから左に折れると、行く手に再び大きな標識が見えてきた。これは田代山山頂の標識であった。真っ平らな湿原の真ん中なのに、ここが山頂なのだ。
|