私の東北の山百選
おおづくしやま

標高 827m
登山口→40分→一体地蔵→40分→大尽山山頂→30分→一体地蔵→30分→登山口

この山は岩崎元郎の新日本百名山に選定されている。私はそれほどの山かと思っているのだが…。この山の魅力は山頂からの恐山宇曽利山湖の眺めに尽きる。
林道から見る大尽山

BACK 縫道石山

2010年7月6日

今日はこれから大尽山に登るつもりなのだが、雨が降っている。仏ヶ浦を観光するつもりもあったのだが、雨なので観光は止めて、とりあえず大尽山に車を走らせた。

海沿いの「野平」の集落に着くころに雨は止んで日が差し始めた。これなら大尽山に登れそうである。この山は往復2時間20分なので、多少の雨であっても登ってしまうことにした。
国道338号線を走って行き、「角違」の集落から大川目林道に入る。これから林道を12kmほど走るのだ。少し行くと舗装は終わってすごいガタガタ道になった。走って行くにつれて、道は草茫々だったり、木の枝が覆い被さったり、雨水で道がえぐれていたりのすごい悪路である。
走っても走っても登山口に着かない。林道入り口にあった標識で、ここから
12kmという数字を確認しておかなかったら、引き返してしまったかもしれない。
草が道に覆い被さる細い道を走って、緩やかな下りになると、ようやく登山口の標識があった。この前には車が2台ほど停めれる空き地があった。
身支度を終えて歩き始めたのは1025分である。小雨がぱらついているのだが、傘なしで歩き始めた。
自然林の緑の中をまっすぐに歩いて行くと、すぐに笹藪が覆い被さる道になった。笹は雨で濡れているので、たちまちズボンはビショビショになってしまった。雨具にすればよかったと悔やんだが、いまさらどうしようもないので、濡れるに任せて、笹藪をかき分けて行った。
笹藪は猛烈なものになって、背丈ほどの笹をかき分けなければいけなくなった。もう全身びしょ濡れである。
道はほとんど平坦で、緩やかなアップダウンがあるだけである。
行く手に大尽山から南に伸びる尾根が立ちはだかり、このすぐ下に着くと、ここで左折して尾根に沿ったトラバース道を行くのだ。ここでやっと背丈の高い笹藪から解放された。
緩やかに登って尾根の上に着くと、そこに小さな御堂があった。中に石仏があるのだが、一体地蔵というのだ。左から登ってくるのは恐山の宇曽利山湖からの道で、岩崎元朗の新・日本百名山ではこのコースを紹介している。

右が山頂への道である。
ブナの林の中を緩やかに登って行く。初めはジグザグに登って行くのだが、傾斜がきつくなると一直線に登るようになった。逆ではないかと思うのだが…。
この頃、雨は止んで、日が差すようになった。今日の天気は本当に不安定で降ったり晴れたりの繰り返しなのだ。
ようやくピークに着いたと思ったら、笹が覆い被さる広い尾根が続いていた。再び笹藪をかき分けて進むと、すぐに急な登りになった。これからは一直線に山頂に向って登って行くのだ。

もう一度、傾斜が緩まって、最後に急登すると、樹林から抜出して山頂に着く。1145分であった。
山頂には三角点が二つあって、一つには三等三角点と書かれていたが、もう一つには等級は書いていなかった。
山頂には大きな岩があって、そこに山名の標識が置かれていた。山頂では「宇曽利山湖」が見えるはずなのだが、遠くは雲で霞んでいるので見えない。
宇曽利山湖の展望はあきらめたのだが、休憩しながらガイドブックを読んだら、岩の上に立つと宇曽利山湖が見えると書いてある。上ってみたら、すぐ下に恐山の寺院と白い砂に囲まれた湖が見えた。宇曽利山湖が見えたら、大尽山の登山目的は達せられたといっていい。大満足である。

あとは登ってきた道を引き返す。
登りでは濡れた笹藪で悩まされたが、空はすっかり晴れて、日が当たって笹は乾いていた。このため、同じ笹藪なのに、あまり苦労せずにどんどん下ることができた。
一体地蔵から少し降ったところに水芭蕉の大群落を見つけた。ただし、今の時期は大きな葉が茫々と伸びているだけなのだが…。
登山口の近くまで来たら、縫道石山の山頂で会った宮城の人とすれ違った。仏ヶ浦を見てきたのだそうだ。
登山口の車に戻ったのは13時少し前である。


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登山口


登山口の案内図


登山口からすぐはこんな道


笹藪をかき分けて行く


一体地蔵


笹藪の道が続く


急な登りが始まる


大尽山山頂





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