BACK 荒海岳
2005年10月25日
すぐに車を走らせて、七ヶ岳登山口に向かう。
カーナビをセットして、走って行ったのだが、道を間違えてしまった。登山口の近くで林道の分岐があって、道路標識に左となっている。どんどん走っていったが、どうしても登山口がない。地図と照合すると、どうにも道が間違っているとしか思えない。引き返した。道路標識の分岐まで戻って、その標識をよく見ると「七ヶ岳林道」が右となっている。左に行ってみることにした。そうしたら、登山口があった。30分ほど時間を損してしまった。
登山口から樹林の中を歩いて行く。緑の林の中を行く。きれいな白樺の林であった。
この林道を行くと、やがて沢の流れにぶつかる。この沢に沿って登山道は続く。
沢の流れを渡って、枝流れに入る。この沢を登って行くと、沢は滑滝になった。登山道はこの滑を登ってゆくのだ。水量は多くないので靴の中に水が入る心配はないのだが、ともかく滑る。傾斜はそんなにきつくないのだが、それでも滑滝に沿って登って行くのは、かなりしんどい。
登山道はこの沢を稜線までつめて行くのである。稜線の直下で沢から左にそれる。ここからも急登が続く。稜線に出て平坦になるかと思ったら、ひたすら急登が続くのである。
この尾根に出てから、山頂に向かって1時間登り続けなければいけないのだ。
すさまじく急な登りである。途中には巨岩が立ちふさがっていて、これをロープなどで越えて行くのである。
ようやく樹林から抜けると山頂はすぐである。この樹林から抜けたところは分岐になっていて、縦走路と合流するのだ。ここを賽の河原というのだそうだ。ケルンが積まれた砂地を急登して山頂に着く。13時50分になっていた。
山頂には私一人であった。山頂で休憩するために、ザックからポリタンを出そうとして、とんでもないことに気がついた。大事な熊除けのベルを途中で落としてきたのだ。きれいな音がして、かなり気にいっていたのに悔しい。
山頂から下岳方面の縦走路を眺めると、これがまたすばらしい峰々が連なっている。これなら縦走したいものである。でも、車だと縦走はできない。残念である。
帰りは登ってきた道を引き返す。滑滝の下りでは、滑って見事に尻餅をついてしまった。ズボンがびっしょり濡れてしまった。登山口に戻ったのは3時35分である。
この山はよかった。滑滝の登りといい、山頂直下のすさまじい急登といい、緊張させられた楽しい山であった。
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登山口
沢を渡る
ナメの沢を登ってゆく
沢をつめて尾根まで登る
山頂直下は巨岩の間を登る |