この頃は、けっこう仕事が忙しくて山に登れない日が続いていた。やっと春になって雪もとけたのだから、山に行きたくてウズウズしていたのだ。
県内の近くの山に行くというのに、たくさんの山が登りたくて、車にテントを積んで出かけた。
この青森県の山というのは低い里山がほとんどで、1日で3つほど登れてしまうのだ。
今から考えると、けっこう無茶苦茶な登山をしていたのだ。
1996年6月1日(土)
朝、8時少し前に社宅を出た。やっと山に行ける。
最近は百名山を重点的に登っているのだが、東北の山は登りつくして、残っているのは遠くのものになってしまった。
だから百名山は少し中断して、今いる青森の山を登ることにしているのだ。先々週に東岳と高森山を登ったが、今回はその続き。
車にキャンプ道具一式を積み込む。今日は八甲田で野営するつもり。
青森市から国道4号線を東に向う。浅虫の向うに夏泊半島があって、この付け根にあるのが水ヶ沢山である。
平内という町から北に向う林道を行く。
田んぼの中の一本道が山に向って伸びている。
このあたりの道は複雑に分岐していて、本当にわかりにくい。ガイドブックにはこの分岐について細かにかいてあるので助かった。
車をおいて、ガイドブックの通りに歩いてゆく。ただ、ガイドブックには悪路の林道がつづくと書いてあるのだが、新しい道路ができていて、広い道が電波反射板のところまで延びていた。
この反射板のあたりは道路工事中で、新しく作られた仮の登山道が山腹につけられていた。
ここからようやく登山道になったのだが、わずか30分ほどで頂上に着いてしまった。
山頂にはアンテナ施設があって、これを金網の塀が囲っている。そのかたわらに三角点があった。
山頂からの景色は最高で、むつ湾とそれを囲む下北半島と津軽半島がきれいに見渡せた。青森湾の向うには、一際高く八甲田山が聳えていた。
山頂の向うには、驚いたことに林道が通じていた。
里山というのは、こんなものである。
次は野辺地の南にある「烏帽子岳」にむかう。
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登山口の林道
車を林道の脇におく
登山道途中のアンテナ塔
山頂
帰り道から水ヶ沢山を振り返る |