私の東北の山百選
みついわだけ

標高 2065m
小豆温泉登山口→25分→黒桧沢出会→1:15→旧道分岐→1:40→三岩小屋→40分→三岩岳山頂→30分三岩小屋→1:00→旧道分岐→45分→黒桧沢出会→20分→小豆温泉登山口

この山は会津駒ヶ岳から北に伸びる稜線の途中にあるのだ。美しいブナの原始林を登って山頂に着くと、山名の由来となった三ツ岩を見ることができる。
直下から仰ぐ三岩岳山頂

 登山口から三岩小屋へ
登山道入口


スノーシェッドの屋根から鉄階段を上る


沢を渡る


水場の標識、この先沢をいくつか渡る


傾いた木道があった


旧道分岐


オオシラビソの林に入る


小さな湿原があった


避難小屋に着

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2009924

小豆温泉が近づくとスノウシェッドがあって、その中間が途切れていて、そこに登山口がある。駐車場は温泉への入口にあって、けっこう広い。
登山口にはなぜか、三岩岳山開きという幟がたっていた。もう秋なんだから山開きはないだろうと思うのだが…。
登山口からコンクリートの縁を斜めに登って行くと、スノウシェッドの屋根の上に出た。この屋根を歩いて行くのだ。すぐに、山の斜面につけられた長い鉄の階段があった。ここから登り始めるのだ。
けっこう長い階段を登って、山道に入る。きれいな広葉樹の林の中を行くと、右には沢の流れの音が聞こえる。樹林が途切れたところからは、沢がつくる小さな滝が見えた。

ブナの巨木を見上げながら歩いて行くと、緩やかに下って行って沢の岸に着いた。コンクリートの飛び石があって、かんたんに流れを渡ることができた。この沢を渡ったすぐ先で、三岩岳の稜線が見えた。すごく高いところに見えて、あそこまで登るのかと思うと、げんんなりしてしまう。
沢に沿って10分ほど行くと、道は右折して急な登りになった。きつい登りが続くのだが、登るにつれて道の灌木が少しずつ色づき始めた。紅葉が始まっているのである。
きれいなブナの林になった。まだ紅葉は始まっていないのだが、緑がきれいである。巨木も多くて、すばらしい林が続く。

樹林の間からは、さっきよりも近づいた稜線が見える。このすぐ先で道は右にカーブしていって、山の斜面をトラバースするようになると、すぐに水場の標識があった。小さな沢の流れである。山頂まで3.9kmと書いてあった。
なんどか小さな流れを横切って行くと、傾いた木道があった。滑らないように木道を慎重に歩いて行くと、けっこう水量の多い流れを渡った。水場としてはこれが一番いいのではないかと思った。
さらに二つほど小さな流れを渡って、緩やかに登ってゆくと、旧道分岐に着いた。
ここには椅子にできるようなコンクリートの角柱があって、その上にはマップが貼り付けられていた。それによるとこの旧道を辿っても、今日出発した登山口のすぐ近くに下ることができるのだ。標識には「出水時は旧道を下りてください」と書いてあるので、道はしっかりしているようだ。帰りはこの道を下ることにした。時計を見ると、ここまで1時間40分かかっている。ガイドブックの標準タイムである。
少し休憩して息を整え、山頂を目指す。ここから三岩小屋まではすさまじい急登の連続で、1時間40分もかかるのだ。
少しだけ平坦であったが、すぐに急登になった。美しく紅葉し始めた灌木を眺め、高く聳えるブナの巨木を見上げ、急な斜面を登って行く。この登りは本当に長かった。尾根の上をひたすら一直線に登って行くのである。
40分ほど登ったところで、右に展望の開けたところがあった。東に広がる山並みで、地図によると、日光連山なのだ。でも、遠くは霞んでいて山々を特定することはできなかった。
この先、頭上を覆っていた高い木がなくなって、紅葉の灌木の間を登るようになった。行く手にはきれいな青空が広がっている。
紅葉の樺の木などを見上げながら登って行くと、オオシラビソの林が見えてきた。この針葉樹の中に入ると、傾斜は緩やかになった。
緩やかな道を20分ほど行くと、突然、木道が現れた。小さな池もあって、湿原になっているようなのだが、もう秋なので花は咲いていなくて黄色く色づいた小草原が広がっているだけである。
この湿原のすぐ先に小屋があった。ここは窓明山分岐なっている。分岐には、旧道分岐と同じマップがあった。小屋の前には水場らしきものがあったが、水は出ていなかった。
小屋の中で休憩した。小屋の中はけっこうきれいで、これなら気持ちよく泊まることができそうであった。



 三岩岳山頂
三ツ岩が見えてきた


山頂直下の道


三岩岳山頂


山頂から見る三岩


お地蔵さまがあった


紅葉がきれい


きれいな林の中を下る


登山口に着いた


三岩小屋から山頂までは40分である。気をひきしめて小屋を出発した。
シラビソの林を5分ほど行くと、再び木道があった。ここも小さな湿原になっているのだ。
けっこう傾斜のある木道を登って行って振り返ると、紅葉の始まった立派な山が見えて、その尾根に登山道が見える。これが窓明山のようである。すばらしい眺めである。
この湿原から7分ほど登ったところに、折れた指導標が地べたに置かれていて、それには山頂まで0.95kmと書いてあった。
このすぐ先は笹に覆われた斜面が広がって、その中に笹原を広く切り払った登山道が続いていた。
急な斜面をひと登りすると、再び湿原があった。これはすごく小さなものなのだが、その向こうに岩のピークが聳えているのが見えた。これが山名の由来になっている三ツ岩なのだった。
この小さな湿原で右折して、笹の斜面を急登する。振り返ると窓明山の眺めがすばらしい。
シラビソの林に入って、これを抜けると三岩岳の山頂が間近に聳えていた。もうすぐだ。
笹を切り開いた道を5分ほど急登すると山頂であった。山頂は灌木に囲まれていて、山名標識の前には三等三角点があった。
この山頂のすぐ左に展望が開けている。ここから来た道を見下ろすと三ツ岩がきれいに見えた。緑の笹の絨毯の中に紅葉が点々としていて、すごくきれいである。さらに南には笹原の広い尾根がゆったりと続いているのが見える。これは会津駒ヶ岳に続く尾根なのだ。これもすばらしい眺めである。ただ、西側は樹林に隠れて見ることはできなかった。
山頂から引き返す。この下りでは北に聳える山々を見ることができた。ガイドブックによると飯豊・吾妻連峰が見えるらしいのだが、遠くは霞んでいてよくわからなかった。
窓明山から長く連なる稜線は会津朝日岳につながって行くらしいのだが、どれが会津朝日岳なのかよくわからなかった。

どんどん下って行く。山頂からは比較的傾斜が緩やかなので、足がはかどる。小屋を過ぎて、シラビソの林までは快調に下ることができたが、シラビソの林が終わるとすごい急降下になった。
木につまったりしながら慎重に下って行く。どんどん下って行くと、登りでは気がつかなかった小さなお地蔵様を見つけた。このお地蔵様のところからは東の展望がすばらしかった。
急な道をどんどん下って、旧道コース分岐に戻ったのは
1337分、山頂から1時間10分で下ってきた。
ここからは旧道コースを下ることにする。
旧道コースではブナの林が本当にきれいで、この美しいブナの写真を撮りながら下った。旧道はひたすら下るのではなくて、途中で少し登りがあったりするのだ。
ブナの林がおわると松林になって、松の巨木も聳えていた。
尾根の途中にあるコブからは山頂が少しだけ見えた。三岩と思われる突起が見える。
松やアスナロの巨木などを眺めながら下って行く。少しだけ緩やかに登ったところにはアンテナ塔の設備があった。この先はひたすら急降下である。クヌギの林が広がって、その中をどんどん下って行く。急斜面をジグザグに下るようになると、下にアスファルトの道が見えてきた。
登山口に着いたのは1423分であった。この登山口には「ふくしま国体、山岳縦走競技コース」という標識がたっていた。登山口のすぐ先にスノウシェッドがあった。
この中を歩いて行って、駐車場に戻ったのは1430分であった。


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