BACK 姫神山
2010年10月3日
今日は曇りなのだが、道の駅からは岩手山が見える。山の上でも展望が開けることを期待して、三ツ石山に登ることにした。
道の駅から登山口のある松川温泉に向かう。
松川荘入口バス停から左の道に入ると、すぐにトイレのある駐車場があった。ここが松川登山口駐車場である。歩き始めたのは6時45分である。坂を下ったところに広い駐車場があって、車がけっこう停まっている。ここに車を停めてもよかったかもしれない。
橋を渡ったところに登山口があるのだが、橋の横には石油コンビナートのようなパイプラインが通っている。これは温泉のパイプラインなのだ。
登山口の指導標には、山頂直下にある山小屋「松川山荘」まで3.7kmと書かれていた。
急な階段を登って行く。3分ほどの急登で階段が終わってほっとしたが、その少し先に再び急な階段が続いていた。10分ほどで尾根の上に着いて、左側の展望が開けた。岩手山が見えたのだが、山頂付近には雲がかかり始めていた。今日の展望は期待できないようだ。
緩やかな尾根の道を行く。トドマツなどの針葉樹の巨木の間を歩いて行くと、すぐに明るい紅葉の林を行くようになる。空は曇っているのだが、紅葉はすごく鮮やかであった。
突然、三ツ石山荘まで2.6kmの指導標が現われた。松川温泉からは1.1km地点である。でも、どうしてこんな端数のつくところに指導標をたてているのだろう。
この先、道はえぐれた溝になって、その中には大きな岩がゴロゴロして、すごく歩きにくい道になった。でも、紅葉はすごくきれいなのだ。
松川大橋との分岐に着いたのは7時45分、温泉の登山口から1時間ほどかかっている。ここから松川山荘までは1.9kmということなので、松川温泉からちょうど中間地点である。
大きな岩がゴロゴロする溝の道を登って行くと、木道が現われた。両側は背丈の高い笹藪で、この間を歩いて行くと、涸れた小さな沢を渡る。トドマツの林の中に三ツ石山荘まで1kmの指導標があって、さらに10分ほど行くとすごく深くえぐれた涸れ沢が現われた。これを横切るために急な階段で下って上る。このすぐ先にも階段で下り登りする涸れ沢があった。
これを過ぎたら木道になって、樹林から抜出した。美しい湿原が広がっているのだが、深い霧の中であった。
木道で直角に右折すると、霧の中に小屋がみえた。これが三ツ石山荘である。山荘まではすぐなのだが、この間はすばらしい湿原で、いくつもの池塘が散らばっている。湿原は褐色に染まっていて、すごくきれいなのだ。これを草紅葉というらしい。
三ツ石山荘という名前から、有料の山小屋を想像していたのだが、無人の避難小屋であった。すごく新しい小屋で、中は二階になっている。ここで休憩しようと思ったが、その前に山頂を往復してしまうことにした。
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