BACK 白岩岳
2004年8月29日
白岩岳から降りてきて、少し悩んだ。今日登る予定の真昼岳は止めようかと思ったのだ。ともかく天気の悪いときに山に登ってもしょうがないではないかと思ってしまうのだ。でも、下るにつれて下界は青空が広がっている。
やはり、予定通り真昼岳に登ることにした。
車を走らせて行くと、行く手に、厚い雲に覆われて山が見えてきた。それが真昼岳であった。
真昼岳にはすさまじく曲がりくねった林道を行く。
ガタガタの道で、普通の乗用車だととんでもないことになりそうな道である。
登山口についたのは9時半。支度をして登り始める。
すぐに霧に巻かれた。真昼岳というのは草原の広がる稜線の縦走で、晴れていたらしばらしい展望が楽しめる山なのだが、これではどうしようもない。
登山口から登り始めると少し急登してすぐに草原の道を行く。行く手のは最初のピークが立ち塞がっている。笹の中の道を急登する。
このピークを過ぎると、道は痩せた稜線を行く。先入観で、この山の稜線は草原の広がるのびやかな稜線だと思っていたのだが、まったく違っていた。
この稜線から登り返すと二番目のピーク。ここからかなり下って、もう一度登り返す。3番目のピークは長い稜線をもつ山で、どこがピークなのかよくわからなかった。
ここから一度下って、もう一度登り返す。いよいよ真昼岳への登りである。
鞍部に指導標が立っていて、 コースと合流する。ここから山頂までは500mなのだそうだ。
霧の中を登って行くものだから、山頂がよくわからない。やっと山頂だと思ったらそうではなくて、もう一つ奥のピークが山頂なのだ。
山頂には小屋が建っていて、中には中高年の団体が占領していた。
外の標識などを写真におさめてすぐに下山。ともかく雲の中で何も見えないのだから、どうしようもない。
登山口に戻ってきたのは12時20分。この頃、少し雲が晴れてきた。でも、山頂部は厚い雲で隠れたままだ。
明日から天気は崩れるので、今回の登山旅行はこれで切り上げて帰ることにした。
途中で「払田柵跡」という史跡があった。私はこういう史跡が大好きで、こんなのを見つけると必ず立ち寄ってしまうのだ。この払田柵というのは、今から1200年前、平安時代の初めに、大和朝廷がこの地方統一のために造った、役所と軍事の役割を持った遺跡なのだ。
けっこう古代の世界に浸ることができた。
このあと、仙台に帰った。
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真昼岳登山口
赤倉口との分岐点
山頂の三輪神社の中
稜線を引き返す
登山口の駐車スペース
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