私の東北の山百選
くりこまやま

標高 1627m
イワカガミ平→40分→新湯沢徒渉点→20分→東栗駒山→30分→東栗駒分岐→30分→栗駒山山頂→30分→中央コース小ピーク→40分→イワカガミ平

栗駒山への登山コースはいくつもあるのだが、今回は東栗駒コースを登った。一番の収穫は新湯沢の美しいナメの遡行である。そして、東栗駒山から眺める栗駒山は紅葉に彩られてすばらしい眺めであった。
栗駒山が見えた

 イワカガミ平登山口から新湯沢へ 1990年須川温泉コースファミリー登山


栗駒山に向かって車を走らせる


いわかがみ平の駐車場


東栗駒コース入口


大きな岩が点在する道


ハイマツの広い緩斜面を行く


ハイマツの中に続く登山道


新湯沢に着く


2010
930

今日から東北の山を少し登ろうと思っている。
山と渓谷社が発行している「東北百名山」は最近、新版が発行されて差し替えられた山がいくつかあるので、どんな山なのか登ってみようと思うのだ。そして、10年以上も前に登った山で、もう一度登りたい山もいくつかある。今回の登山は再登の山が多くなるはずだ。
まず最初に栗駒山に登ろうと思っている。

仙台の自宅を4時半に出て東北自動車道に入り、「若柳・金成IC」で降りた。でも、ここから登山口のイワカガミ平までは30km以上走らなければいけないのだ。
栗駒山周辺は2008年の「岩手・宮城内陸大地震」ですさまじい被害をこうむったのだが、電話で役場に確認したら、登山できるのだという。うれしい。昔登ったときは須川温泉からのコースだったので、今回は「東栗駒コース」を登って、帰りは「中央コース」を下るつもりだ。
イワカガミ平に着いたのは630分、すごく広い駐車場があった。このすぐ上にレストハウスがあるのだが、地震で大きな被害を受け、今は工事の真っ最中であった。
つい、一週間前まで上越の名山に登っていたのだが、そのときは暑くてどうしようもなかったのに、今日は寒いくらいなのだ。身仕度を終えて、歩き始めたのは635分。
レストハウスに続く急坂の上り口には登山道案合板があって、それによると通行不可のコースがけっこうあるのだ。私が歩こうとしている道は大丈夫であった。

案内板のすぐ先に東栗駒コースの入口がある。でも、その道がすごく荒れていて、本当にこの道でいいのか心配になってしまうのだ。コンクリートで固めた道だったようなのだが、今はそれが崩れてボコボコになって、そこに水が流れている。すぐに大きな岩がこの溝を埋めるようになって、とんでもなくきつい道になった。登山道はレストハウスのすぐ横を通るのだが、工事中で立入禁止の柵が置かれていた。
岩だらけの溝を登って行くのだが、岩がなくなったと思うと滑りやすい赤土の溝になる。足下に気をつけて歩かなければいけない。大きな岩を乗り越えるところにはロープが下がっていた。
30
分ほど溝の中を登って行くと、ようやく溝が浅くなって、行く手の展望が開けるようになった。山頂との高度差はあまりないようで、緩やかな裾野が広がっている。そして、その裾野は鮮やかな紅葉に彩られているのだ。
ほとんど平坦なハイマツの絨毯の中を歩いて行くと、しだいに道は右に曲がっていって、下りになった。流れの音が大きくなったと思ったら、ナメの沢が見えてきた。登山道はこの沢の岸まで下るのだ。
この沢が新湯沢で、すばらしくきれいなナメをつくって流れている。北海道のトムラウシに登ったときに遡った「クワウンナイ沢」を思い出してしまった。感動的な眺めである。
ここからは、この新湯沢の中を登って行くのだ。何度か徒渉を繰り返す。大きな岩を乗り越えたり、流れを飛び越えたりと、けこう大変なのだ。
ガイドブックでは、新湯沢を100mほど遡ると書いてあるのだが、もっと長く感じた。立ち止まって写真を撮ってばかりいたためでもあるのだが…。
大きなナメ滝の前に着くと、ここからは左岸を行くのだ。ナメのきれいな流れを見ながら登って行くと、右に登山道の入口があった。新湯沢を遡ったのはわずか15分だけであったが、今回の栗駒山登山の一番の収穫だったと思う。



 新湯沢から東栗駒山へ
栗駒山が見えてきた


東栗駒山


鐘があった


東栗駒山山頂


紅葉の潅木の間を登って行く。この途中から栗駒山山頂と思われるピークが見えた。山頂には柱が立っているのが見えて、ずいぶん近く感じる。でも、この柱がすごく大きいものだから近く感じるだけで、山頂まではこれから
1時間20分もかかるのだ。
登って行くにつれて、両側の潅木の丈が低くなって、展望が広がる。なによりも栗駒山の眺めがすばらしい。鋭い峰ではないのだが、紅葉の長い裾野を引いて、すごく堂々とした山なのだ。
行く手に東栗駒山の三角峰が見えてくる。道の両側の潅木はハイマツに変わって、遮るものがない展望が広がった。下を見ると、イワカガミ平の駐車場やいこいの村の建物が見える。振り返ると栗駒山の眺めがすばらしいのだが、いつのまにか雲が湧き始めていた。すぐに山頂が雲によって霞んでしまった。
ハイマツの中、広い緩やかな道を登って行くとケルンが積んであって、鐘が下がっているのが見えた。鐘の下には「静」と刻まれた石版が置かれている。遭難碑ではないようだ。鐘を鳴らしてみたら、いい音がした。
目の前に聳える岩場をもったピークに向かって登って行く。大きな岩を左に捲くとピークに着いたが、ここは山頂ではなかった。平坦な稜線が続いている。
展望の稜線歩きなのだが、栗駒山はすっかり雲に隠れてしまって、今日はもう展望はダメだろうとあきらめた。
ハイマツの稜線を行くと大きな岩があって、そこに「東栗駒山」と書かれた小さな標識が置かれていた。緩やかにつづく稜線の途中で、まったく山頂という感じではないのだ。ここから写真を撮ろうとしたら、奇跡的に栗駒山にかかっていた雲が晴れていた。すばらしい眺めだ。



 栗駒山山頂から中央コースを下る
巨岩のピーク


裏掛けコース分岐


山頂へ急な階段道を登る


中央コース合流点


栗駒山山頂


説明板の立つ丘


コンクリートで固めた道をひたすら下る


東栗駒山からは潅木の間を緩やかに下って行く。紅葉がすばらしくきれいだ。鞍部から上り返して行くと、行く手には大きな岩がいくつも見える。栗駒山の岩は、大きな穴や窪みがたくさんあって、ちょっと変わった岩なのだ。でも、そのおかげで岩を乗り越えるときに足がかりや手がかりに苦労することはないのだ。

いくつもの巨岩からなるピークに着く頃には、栗駒山はすっかり雲に隠れてしまった。(この後、姿を現すことはなかった)
紅葉した潅木の中を緩やかに下って鞍部に着くと、池のような水溜まりがあった。このあたりは草地が広がって、湿原のような感じでもある。
紅葉を眺めながら10分ほど行くと、裏掛コースの分岐に着いたが、その入口はロープで閉鎖されていた。「大崩落のため立入禁止」という大きな看板がつもたっていた。
ここからは草原の中を緩やかに下って行く。道の両側にはロープが張ってあって、植生回復のため立入禁止になっているのだ。
ガレた沢を渡ると草原の間の登りになる。この草原はちゃんと「栗駒草原」という名前がつけられているのだ。道は丸太の階段なのだが、最近工事したようですごく新しいものであった。でも、階段の登りはきつい。この急な階段を10分ほど上って行くと標柱が見えてきて、そこで広い階段道と合流した。この広い道が「中央コース」なのだ。
中央コースはメインコースだけあって、東栗駒コースよりはるかに整備された階段道になっている。でも、この先はすっかり雲の中に入ってしまって何も見えない。おまけに冷たい風が吹いていて、すごく寒くなった。
合流点から
6分ほどで山頂に着いた。登山者が4人いた。
山頂には赤い社が祀られている。「勅宣日宮駒形根神社」というらしい。そして、東栗駒山からもよく見えた山頂の大きな標柱が立っている。高さは4mほどはありそうな大きなものである。
風がけっこう強くてめちゃくちゃ寒いので、この大きな標柱の後ろに腰を下ろした。ともかく寒い。ウールのシャツを着込んだ。つい先週までは暑くてたまらなくて、アンダーシャツ一枚で登山していたのに…。
目の前に三角点がある。頭が欠けてしまったのをコンクリートで補修しているので、等級の文字がなくなっている。でも、この大きさは一等三角点のものである。
地図によると、山頂から須川温泉側に少し行くと「天狗平相撲取り場」というところがあるらしいので行ってみた。少し歩いて行ったが、濃い霧でなにも見えないのですぐに引き返してしまった。

霧の中で何も見えないので、早々に下山することにした。階段道を下って行くと、たくさんの登山者とすれ違った。20人ほどの団体もいたが、道が広いので立ち止まることなくすれ違うことができる。
山頂から30分ほど下ると、「森林生態系保護地域」の説明板のたつ丘に着いた。ガイドブックにはここから栗駒山の展望がすばらしいと書いているのだが、雲の中でまったく何も見えない。
ここからは、驚いたことに、コンクリートで固めた道になった。丸い石を石畳のように敷いて、それをコンクリートで固めているのだ。これを延々と下って行くのだ。これは登山道ではないよなぁ…とため息が出てしまう道である。走るようにどんどん下って行くと、30分ほどで工事中のレストハウスの横に着いた。すぐ下が駐車場であった。
車の前に戻ったのは1055分である。


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