くじらやま

標高 610m
青少年の家登山口→50分→403mピーク→30分→大沢川鞍部→30分→鯨山山頂→20分→大沢川鞍部→20分→林道出合→20分青少年の家

鯨山は吉里吉里の北にある山で、そんなに高い山ではないのだが、登ってきるとけっこう歯ごたえのある山である。山頂からは、すぐ下に三陸の海を見下ろすことができる。
鯨山

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2004年822

五葉山を登って、次は鯨山に登ろうと思う。鯨山は釜石の向こうにある。
晴れた空の下、海水浴場をいくつもみながら車を走らせて行く。海水浴というと夏そのもので、今年の夏っていったいなんだったんだと思ったりもする。会社を辞めて、無職になって毎日が日曜日になってしまうと、季節感までがなくなってしまうような…。
途中に吉里吉里駅があった。井上ひさしの小説を思い出して立ち寄ってしまった。

鯨山の登山口は青少年の家の駐車場から始まる。ところがこの登山口がわからなかった。いろいろ探したがよくわからなくて、一番上にあるキャンプ場まで行ってみたら、そこに登山口の指導標が立っていた。キャンプファイヤーのサークルのある広場の奥に登山口があった。
ここから登り始める。
樹林の中を登って行く。深い森の中でまったく展望はきかない。まず稜線に出なければいけない。この間が急登が続くのだ。
稜線に出てしまったら、あとはゆるやかな登り下りを繰り返して行く。ただ道は少し荒れているような気がする。あまり歩く人間はいないようなのだ。道を草が覆っているところもある。
行く手に鯨山が見えるのだが、ものすごく遠く感じる。
私は長い稜線を歩いていかなければいけないのだ。
1時間20分ほど歩いたところで、道は急下降して、そこ大沢コースの分岐があった。
ここから少し登ると展望が開けて、目の前に大きく鯨山が聳えている。
ここからはすごい急登である。
太いロープが下がっていた。
ともかく、この登りは急峻な上に、長い。
思い込みとして、低山というイメージがあるので、予想以上にきついと本当に疲れてしまう。山頂直下は岩場になった。
これを越えると、神社の祠があった。ここが山頂の一角で、少し行ったところに山頂があった。山頂からは三陸海岸の入り組んだ湾岸を見ることができる。
天気はきれいに晴れていて、海の青さが鮮やかであった。

山頂から来た道を引き返す。登ってきたとき思った通り、下りはさらにきつかった。
太いロープがうんと役に立った。
大沢コース分岐から沢の道に入る。
この道も荒れていて、草が道を隠している。これを掻き分けながら歩いて行くのだが、この草のなかにアザミとかイバラが混じっていた。
手を引っかけて血が流れたりした。とんでもない道である。
言葉として「イバラの道」というのがあるが、本当にイバラの道を行くことになってしまった。
道は広くなって、林道のようになった。でも荒れ放題の道で、もちろん車なんか通れそうもない。これをどんどん下って行くと、左に小さい「青年の家」と書かれた案内を見つけた。見過ごすところであった。
この道に入る。登山道らしい道であった。杉林の中の道をゆるやかに下って行く。
道はいつのまにか広くなって、しっかりした林道になった。
どんどん走るように下って行くと舗装道路に出た。これは、青年の家に向かって登っていった道である。
こんな所に出るのかと納得した。
舗装の道を歩いて、車を置いたキャンプ場まで登った。車は一番高いところに停めていたのだ。

明日は遠野の六角牛山に登る。車を遠野に向けた。
遠野といったら、柳田国男が「遠野物語」で紹介した民話の故郷である。
私も昔、この遠野を何度か訪ねていて、河童淵とか五百羅漢とか、いろいろ歩いて廻ったことがある。でも、今回はそんな時間はない。
遠野市内でスーパーを見つけて買い出しをして、それから道の駅に向かった。
今日はここで寝ることにした。ただし、テントは張れなくて、車の中で寝ることになった。

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登山口入り口


樹林の中を行く


稜線の道


下りに使う道との分岐


山頂直下は岩場が


山頂の肩に着くと祠があった


鯨山山頂


山頂から海が真下に見える





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