こしきやま

標高 981m
皿川登山口→35分→名勝沼→40分→男女のコル→30分→女甑→15分→男女のコル→40分→男甑→40分→名勝沼→20分→登山口

すさまじく急峻な山である。登山口から見る甑山は絶壁に囲まれている。そして麓にある「名勝沼」はその名の通りのステキな沼であった。
男甑

BACK 高松岳


2004年102

泥湯温泉から甑山の登山口に向かう。途中でスーパーを見つけて買い出しをした。
甑川にそって林道を溯ると林道終点に駐車スペースがある。ここに車を停めて、テントを張った。もちろん私一人である。
車のカーステレオのボリュウムを大きくして、音楽を聴きながら食事。一人でテントを張るときはこんなことをしているのだ。
私の車にはHDDカーナビを登載してあるのだが、このHDDにはCD60枚分の音楽が入っている。その中で、気にいっているのは「青春歌年鑑」で1960年から1985年までの各年のヒット曲が30曲ずつ入っているのだ。
私が10歳のときから25歳までの歌謡曲で、これを聴いているとけっこう昔のことを懐かしく思い出したりするのだ。
暗くなったらロウソクをつける。ランタンの中のロウソクの火を見ながら昔の歌謡曲を聴き、酒を飲む。
なんかこの夜はどうしたわけか、酒に歯止めがかからなくて、ウィスキーを飲みすぎてしまった。

102

2時頃、二日酔い気分で目が覚めた。水をがぶ飲みして、また寝たのだが、朝、目が覚めたときも、けっこう気分が重たかった。朝飯を食べる気も起きなくて、そのままテントを畳んで、登山の準備をした。
空はどんよりとした厚い雲に覆われていて、それが風にどんどん流されて行く。
天気予報では、午前中は晴れで午後から天気が崩れるとのこただったが、崩れるのはもう少し早くなりそうだ。
6時半に出発。
この登山道は荒れていた。登山者が少ないのかもしれない。
行く手に岩壁をもつ山が見える。地図と見比べると、これが女甑のようである。
甑山というのは2つのピークを持っていて、北のピークが女甑、南にあるのが男甑である。三角点は男甑にあるので、こちらが山頂ということになる。
じっとりと湿った感じの道を行く。
まず小さな沢を徒渉する。細い流れなのだが、少し靴を濡らさなければいけなかった。
次の沢の徒渉点では二つの沢が合流していて、一つは何段かの滝になって流れ落ちていた。
ぬかるむ道を行くと、ようやく沼のほとりに出る。これが名勝沼である。
この沼は「名勝」と名づけられるだけあって、すばらしい庭園の趣きがある。京都の古刹にある庭園の池みたいなのだ。沼の中に島があり、そこに潅木が生えている。それが紅葉してとってもきれいなのだ。その配置は、本当に優れた庭師による造庭のように思える。
ここには指導標が立っていて、右に行くと男女のコル、左が甑峠に向かう道である。
私はガイドブックにしたがって甑峠を目指す。この峠から女甑に登り、男甑に縦走するつもりなのだ。
沼のほとりを半周して行くのだが、この道も踏み跡があやふやで、なんか心配になる道である。
少し心配なことがある。登山道に立っていた指導標に絵図が書いてあって、そこには甑峠から女甑に至る道に×印が書かれていたのだ。沼から峠までは30分である。だめだったら引き返せばいいと思って峠を目指した。
踏み跡がはっきりしない道を行く。10分ほどで、林道から直接峠に向かう道と合流した。
さらに歩いて行く。ところが30分歩いても峠に着かない。道は下りになった。おかしい。ガイドブックでは沼から峠までは20分となっているのに通り過ぎてしまったのか。引き返すことにした。
引き返して、地形から判断して、ここが峠だろうと思うところを見つけた。そこには朽ちた白い標識が木にもたれかけてあった。文字は読めない。
ここが峠だと思う。そして登山道を探すと、確かに登って行く踏み跡を見つけた。こが甑峠で間違いないようだが、登山道の指導標も確かでない道を行くのは不安である。特に、女甑の岩壁を見ると心配だ。あっさり、この道はあきらめた。
沼に戻ってそこからコルに登り、男甑と女甑を往復することにした。沼に引き返す。このため、1時間余りの時間のロスをしてしまった。沼に帰ってきたのは8時半である。
指導標にしたがって、コルに向かって登って行く。かなり険しい道である。急な道で、その登山道を水が流れていたりするけっこう荒れた道なのだ。
30分ほどの登りでコルに着いた。ここはT字路になっているのだが、ここにも指導標はなかった。
まず女甑を目指す。
一旦、下る。そこから林の中を登り返すのだが、この道がめちゃくちゃに急である。すごい山に来てしまったと思った。木の根などにつかまって急登する。
樹林から抜け出て振り返ると、男甑が間近に眺められる。すさまじく急峻な山である。
標高は1000mに満たない山なのだが、これはすごい。いい山に巡り合えたと思った。
…とはいえ、今目の前には女甑に向かう急峻な登り。
必死で登ってピークに着いて、そこから少し平らな道を行って山頂に着いた。
山頂からの景色はすばらしい…はずなのだが、周りの山々には雨曇がかかり始めている。男甑にも雲が湧き出していた。天気は午前中いっぱいはもたないようだ。
急いで下る。
この下りがまたすごかった。真っ逆さまという感じの下りで、木の枝や根につかまって慎重に下る。しかも途中から雨が降り出した。ようやくコルまで下ったところで雨具を着た。雨が激しく降る中を男甑に向かう。
さっき、女甑の登りからみた男甑はすさまじく急な山に思えたのだが、女よりはこちらのほうが少し登りやすかった。つかまるものが多かったのだ。急な道を登って、平坦な道に出る。男甑はこの平坦な稜線の道を5分ほど行って山頂に着くのである。
三角点のある山頂は樹木があって、360度展望が開けているというわけではない。ただし、私が登ったこのときは、完全に雲の中で、景色は何も見えなかった。
ガイドブックによると、この山頂からは「烏帽子岩」という岩峰が見えるらしいのだが。
山頂にいたら話し声が聞こえてきて、夫婦連れの二人が登ってきた。彼らが登ってきたのは県境を通って直接この男甑に至る道である。
写真を撮ってもらって、すぐに下山した。登ってきた道を引き返して、登山口に戻ったのは11時少し前である。
この山は予想以上にいい山だったと思う。
晴れた日に登りたかった。
天気予報ではしばらく雨が続くので、帰宅した。


BACK 私の東北の山百選

登山口


登山口からみる甑山


階段状の沢が落ち込んでいた


絵図には甑峠に×が書かれていたが…


名勝沼


ここが甑峠


名勝沼からコルへの登り口


鬱蒼とした樹林の中を登る


コル


女甑山頂


女甑、雲で隠れてしまった


男甑山頂





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介














広告 [PR] 高収入  メイク 美容家電 無料レンタルサーバー