2012年6月28日
早池峰山には何度か登ったのだが、ずうっと心残りだったのが、早池峰山山頂から西へ長く伸びる尾根を縦走できなかったことなのだ。この尾根の途中に鶏頭山がある。今回はこの縦走路を歩こうと思っている。
河原の坊または小田越から登り初めて、鶏頭山経由で岳に下るのが普通である。でも、登山口と下山口が違うとこの間(6km余り)、車道を歩かなければいけない。これを自転車を使って走ろうと思うのだが、岳から河原の坊へ向かう道はすさまじい登りなのだ。そこで、自転車で走るために逆コースをとることにした。岳の集落から鶏頭山に登って早池峰山山頂を目指すのだ。このコースは延々と登りが続くことになるのだが、仕方がない。
まず、車を走らせて河原の坊まで行き、自然保護センターの前に自転車を置いた。それから岳に引き返して、ここの駐車場に車を停めた。なお、6月〜8月の土日は岳・河原の坊間が車乗り入れ禁止になるのだが、今日は大丈夫。
身支度を終えて、歩き始めたのは6時ちょうどである。
すぐに橋を渡り、少し行くと分岐があって、「七折れの滝・鶏頭山」を示す指導標があった。ここから緩やかな坂道を上って行くと、5分ほどで登山道入り口に着く。
樹林の中を緩やかに登って行く。梅雨の時期だというのに、東北は今日もいい天気なのだ。
20分ほど登ると水場の標識があった。でも、水は十分持っているので通過。
水場から少し行くと、正面に大きな岩がそびえ立っていた。これを右から回り込んでさらに登って行く。この頃、登山道には数字が書かれた円盤が設置されていることに気がついた。これは頂上まで続いているのではないかと思う。
水場から10分ほど登ったところに「畳石」と書かれた標識がたつ岩があった。岩の上には草が生えていて、その大きさがよくわからないのだが、畳のようにはとても見えなかった。
この先、登りがきつくなった。木漏れ日の中を、息を切らして登って行く。クヌギの林の中にピンクのツツジの花が咲いていて、きれいであった。217番の円盤がおかれていた岩場に着くと、ここは展望が開けていた。
ちょっとした岩場を下って、所々に咲いているヤシオツツジを見ながら、30分ほど急登を続けると、樹林の間に小屋が見えてきた。これが「鶏頭山避難小屋」であった。小屋の板壁には210番の円盤が貼られていた。この下の指導標には「早池峰山7170m、鶏頭山600m」とかかれている。ちなみに、岳までは2600mとなっていた。今、7時50分なので、2時間50分かけて2.6kmを登ったことになる。標準タイムよりすごく遅い。
避難小屋の中に入ろうとしたがどうしても戸が開かない。あれこれ試して、ドアノブは上に回して押すことがわかった。中に入って長い休憩をした。
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