がんどやま

標高 1485m
笹谷峠→35分→関沢分岐→40分→山形コース出合→20分→三叉路鞍部→25分→雁戸山山頂

蔵王に付属する山として、まったく期待していなかったすばらしい登山が楽しめた。岩峰の尾根を行く緊張する山で、私の秋の東北登山旅行の最後を飾った山だ。
南雁戸山から雁戸山

BACK 摩耶山

2004年1017

摩耶山から天童市に向かって引き返す。
途中、「朝日博物村道の駅」で、この博物館に入った。入場料は300円だったが、けっこう楽しかった。朝日村の出身の彫刻家の作品が展示してあったり、森敦の文学コーナーがあったりで興味深い内容だったのだ。
ここで少しのんびりしてしまってさらに走って行くと、月山のすばらしい展望が広がっていた。私の印象に残ってる月山はあまりたいした大した山ではなかったのだが、ここから眺めるとまるで北アルプスの山並みのようであった。また、登ってみたくなった。
天童市に入って、昨日入った温泉「ゆーぴあ」に寄った。ここの温泉は施設が新しくて、それでいて料金は200円なのだ。今日もここで汗をながした。
天童からは山形市を目指す。笹谷峠の手前でスーパーを見つけて酒と肉を買った。今回の登山旅行は明日の蔵王雁戸山で最後なので、今夜は最後の宴会をするつもりなのだ。
峠に向かって車を走らせる。
普通の車は途中で「山形自動車道」に入ってしまうので、この旧国道を走る車は少ない。ただし、道はものすごく狭くて5t車以上は通行禁止になっているのだ。しかも、道はめちゃくちゃに曲がりくねっている。
笹谷峠の駐車場に着いたときは、ちょうど日が沈もうとしていて、その夕焼けがきれいだった。薄紫のシルエットの山並みが見える。それは朝日連峰であった。
しばらくこの夕景に見とれていた。
車の横にテーブルを出して、焼き肉をした。今日買った肉はすごくうまくて、大缶3本のビールを飲んでしまって満腹になった。明日が最後の登山である。天気はよさそうである。

10月18日

夜明け前、めちゃくちゃに寒くなった。オールシーズンのシュラフをもってきてよかった。
6時くらいまでうとうとしていたが、早く登って早く帰ろうと思って行動を開始した。朝食は抜き。
笹谷峠から宮城県側のコースを登って行く。車道を挟んだ北側の登山道は仙台神室岳に登る道である。仙台神室岳にはこの春に登ったのだが、このときどうして一緒に雁戸山に登らなかったのかと悔やまれる。
広い遊歩道を緩やかに登って行く。そうしたら有耶無耶の関跡に着いてしまった。ここから指導標に従って、カケスガ峰に向かう道を行く。
最初は緩やかな登りなのだが、だんだん傾斜がきつくなってきた。それでも急登という箇所はないままにピークに着いた。ここが「カケスガ峰」で山頂は広々していて、小屋も建っていた。だが、それはとても使えそうもない小屋である。
南に小高い山が見えて、その奥、左に鋭く切り立った山が見える。これが雁戸山であった。蔵王の山でこんな岩峰をもった山があるなんて知らなかった。
行く手に立ち塞がっているのは前山というのだが、登山道はこの山を左に巻いてしまう。
前山を巻いて鞍部に着くと分岐があった。
ここから見上げる雁戸山はすごい。前面に鋸の歯のようなグザギザの尾根をもっていて、登山道はこれを越えて行くのだ。なんか、思っていた以上にこの山は面白そうである。あまり期待していなかったのだが、ワクワクしてきた。
切り立った岩場を越えて行く。ロープが下がっていて、これにすがって急な斜面を登った。
険しい岩場を越えてようやく山頂に着く。
行く手には蔵王熊野岳が横に大きく広がって聳えていた。本当はあそこまで縦走したいのだが、時間的に無理なのであきらめる。
しかし、この山頂のすぐ隣に鋭い三角峰が見える。これも険しい岩峰をもっていて、なんかめちゃくちゃに登ってみたくなる山である。これが南雁戸山なのだ。
ガイドブックをみると往復1時間とある。もちろん行くことにした。
急な道を下って鞍部につく。そこには遭難者のための慰霊碑が立っていた。ここから登り返す。
けっこうすごい岩場の続く険しい道だった。でも、足がかりはしっかりしている。
南雁戸山山頂からは蔵王が大きい。見下ろす山腹の紅葉もすばらしくきれいである。
今回の登山旅行の最後の山だが、まったく期待していなかっただけに、ひどく得したような気がする。すばらしい山だった。
5日間の登山だったが、紅葉のすばらしい秋山を楽しむことができて大満足。
もう季節は晩秋で、東北の山も今年はこれで登りおさめだ。東北百名山も残すは14座だけ。来年また登るぞ。


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道の駅の博物館


笹谷峠の登山口


有耶無耶の関に着いてしまった


カケスガ峰の小屋、荒れている


行く手に雁戸山


雁戸山山頂


南雁戸山を望む


南雁戸山山頂


笹谷峠のアンテナ塔





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