かむろだけ

標高 1353m
笹谷峠→1:20→トンガリ山→25分→最上神室→25分→ダンゴ平→35分→神室山山頂→1:25→トンガリ山→1:10→笹谷峠

この山は、その容貌が独特である。登りはじめたときは雲の中だったが、帰りはきれいし晴れて、仙台神室の山様を眺めることができた。
仙台神室岳

2004613

今日から東北の山を登ろうと思っている。
せっかく会社を辞めて自由な身になったのである。山を登るために会社を辞めてしまったのだから、山に行かないわけにはいかないではないか。
まず、東北の山を登ろうと思っている。
山と渓谷社が「東北100名山」という本を発行している。このすべてに登ろうと思っている。別に、この「100名山」にこだわるつもりはない。多くの山の案内が出ているのがこの本だったというだけである。
さて、今回はこんな計画である。
まず、仙台神室山に登る。
2日目は南下して青麻山と蛤山、3日目は朝日連峰の祝瓶山を登る。この山は日本300名山にも選定されていて、けっこう期待している山なのだ。でも時間が余るので、この日のうちに白鷹山を登る。この山は2時間ほどで登れてしまうのだ。
4日目は葉山に登って、5日目は翁山と薬莱山に登る。
この山行は北海道の長期登山のための訓練でもある。
私は6月の末から1ヶ月ほど北海道を放浪しようと思っているのだ。


家を出たのは6時半頃である。
途中でコンビニに寄って食糧の買い出しをして、それからガソリンスタンドで満タンにする。これで準備OK。
私は、去年の10月に車を買い換えて「パジェロミニ」にしたのだが、せっかく4駆にしたのにほとんど活躍していない。大阪に住んでいると車の出番というのはほとんどなくて、電車で間に合ってしまうのだ。
仙台にきてから、いよいよこの車に活躍してもらおうと思っている。

東北に神室山は2つある。
一つは日本200名山に選定されているヤマで、私が今回登ろうとしているのは、この山と区別するために「仙台神室」と呼ばれる山である。
この山の登山口は笹谷峠にある。笹谷峠は仙台から山形に向かうときに越える峠なのだ。
峠に向かって曲がりくねった細い道を行く。
今日は午後から晴れるはずなのだが、山には厚い雲がかかている。なんか心配になってくる。
登山口から登り始める。霧の中を行く。
まず稜線に出るまでがきつい登りである。
笹谷峠から40分ほど登るとハマグリ山に着く。
山頂標識にはハマグリの絵が描かれていた。でもこの山頂は深い霧の中で何も見えない。
ハマグリ山からの下りは短いのだがけっこうきつい岩場であった。なんか濡れていて滑るのだ。
鞍部に下って登りかえすとトンガリ山である。
ここで雨になった。出発したときから雨は覚悟していたのだが、けっこう強い雨である。
先を歩いていた中高年の2人が下ってきた。傘をさしているのだが、この雨であきらめて引き返すようである。でも、天気予報では午後から晴れるはずなんだけど。
トンガリ山の山頂は低い潅木に囲まれていた。ともかく雨で何も見えないのだからどうしようもない。
ここを下るとあとは比較的なだらかになった。
頑張って登り切ったところが「山形神室」、ガイドブックには「最上神室」と書いてあるが間違いないだろう。
少し下ったところで三叉路に着く。左に行くと二口峠に至る。仙台神室は右に行くのだ。
この頃から雨は止んでいて、ここで雨具を脱ぐことにした。
最上神室から急な坂を下って行く。この下りはきつかった。道は粘土質で雨の降った直後なのでものすごく滑るのだ。この道を慎重に下って行く。この下りから行く手に仙台神室の山頂を見ることができた。雲が流れていて、一瞬その特異な山容を見ることができたのだ。すさまじく切り立った山である。なんかワクワクしてきた。
下り着いたところが「ダンゴ平」なのだが、指導標はなかった。
ここから山頂に向かって最後の登り。
これがすごい登りだった。
木や笹につかまって登って行く。道が滑りやすい。
傾斜がようやくゆるやかになって、少し行くと山頂であった。
三人のグループが山頂にいた。
ともかくここで昼食。食べていたら雲が晴れてきて、下界が見渡せるようになった。
ここからは「大東岳」を間近に見ることができるはずなのだが、その山頂は雲に隠れていた。それでもその右手に「磐司岩」の連なりを見ることができた。
早々に山頂を後にした。
さて、この山頂からの下りがすさまじくやっかいだった。
急だし滑るし、木につかまって恐る恐る下ってゆく。それでも、この頃になると雲が晴れて、行く手の縦走路をきれいに見ることができた。
やっぱり、山は晴れていなくては…とつくづく思ってしまう。
タンゴ平から最上神室に向かう。
登ってきたときとはまったく違って、縦走路を行くのが気持ちがいい。
最上神室には、5人ほどが休憩していたので、そのまま通過。
行く手にはトンガリ山が見える。確かに尖がっている。
トンガリから振り返る神室山は特異な形である。
いい山だと思う。
駐車場に帰ってきたのは2時頃であった。

来るときにカーナビで、「有耶無耶の関」が近くにあることを知った。
是非行ってみたいと思う。
私が車を停めたのは、笹谷峠の少し手前である。
まず笹谷峠まで行って、それから左の細い道に入る。石のお地蔵さまの立っている前に車を停めて、それから指導標に従って歩き始めた。
この道は「六地蔵参道」なのだそうだ。
地蔵尊をいくつか見ながら歩いて行く。10分ほど歩くと、左に入って広場になっている。ここが「有耶無耶の関」であった。何もなかった。ただ大きく有耶無耶の関とかかれた柱が立っているだけであった。
がっかり。
明日は青麻山に登る。

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神室岳登山口の駐車スペース


トンガリ山山頂


山形神室岳山頂


仙台神室への分岐


仙台神室岳


仙台神室岳山頂


仙台神室神室岳を振り返る


山形神室を振り返る


ハマグリ山から仙台神室岳


この向こうが登山口


駐車場が見えてきた


有耶無耶の関跡





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