私の東北の山百選
ふじさとこまがたけ

標高 1157m
黒石沢登山口→10分→湿原コース分岐→2分→第1の湿原→1時間10分→尾根コース分岐→15分→藤里駒ヶ岳山頂→10分→尾根コース分岐→40分→湿原コース分岐→10分→黒石沢登山口

この山は世界自然遺産白神山地の一角にあって、ブナの美しい林が広がっている。そして、山頂への途中にはすばらしい湿原もあるのだ。この湿原が見たくてもう一度登ることにした。
尾根コースから駒ヶ岳を振り返る

 登山口から田代湿原へ 1995年の登山記録


登山口


田代湿原15分の指導標


湿原コースと尾根コースの分岐


湿原に着いた


湿原終点

BACK 小岳

2009年6月28日

小岳登山口から20km
ものガタガタ道を走って、ようやく舗装道になったときはほっとした。藤里町に戻って、そこから北を指して走って行く。峠の手前ではまたガタガタ道になるのだろうと思っていたら、意外と上まで舗装道であった。助かった。
県道から岳岱への道に入る。すぐにガタガタの林道であったが、途中から再び舗装道になって、岳岱の少し奥まで舗装されていた。でも、そこから登山口の手前まではかなりの距離をガタガタ揺られながら走らなければいけなかった。

登山口に着いたのは1120分である。けっこう車が停まっていた。ここが藤里駒ヶ岳の黒石沢登山口である。昔(1995年)藤沢駒ヶ岳には一度登っているのだが、この時は樺岱から登ったつもりでいた。だから、別のコースから藤里駒ヶ岳に登るつもりでここに来たのだが、昔と同じ登山口であった。とたんに意欲が半減した。
でも、ずいぶん昔のことだから、新しい発見があるかもしれない。
身支度をして歩き始めたのは1232分。今日は本当に快晴で、真夏のような日差しである。登山口には「山頂まで2.5km」という指導標がたっていた。
階段を上って、灌木と笹藪の間を歩いて行く。いよいよ樹林の中に入るところには、田代湿原まで15分、山頂まで70分という指導標があった。
きれいなブナ林の中を歩いて行く。道はほとんど平坦で、所々木道になる。今は乾いているが、雨が降ると泥濘になるようだ。
涸れた沢を渡ると、そこに分岐の指導標がたっていた。左右どちらを行っても山頂なのだが、右は田代湿原を経由する道である。私は湿原経由で山頂に向かって、帰りは尾根を歩いて、ここに戻ってくるつもりだ。
この分岐からすぐに木道が始まって、少し行くと樹林から抜け出して湿原が広がった。湿原というわりには池塘は見えなくて、草原が広がっているだけであった。ニッコウキスゲがまばらに咲いていた。
この草原の中にまっすぐに木道が続いている。この眺めはけっこうすばらしいではないか。すぐに木道は灌木の中に入ってしまって、これで終わりかと思ったらそうではなくて、すぐに灌木から抜け出ると再び湿原が広がっていた。ここはさっきよりも広くて、ニッコウキスゲの花もたくさん咲いている。湿地も見える。この広い湿原を歩いて行くと、まるで尾瀬を歩いている気分だ。
たくさん写真を撮ってしまった。木道が林の中に入って、またすぐに抜け出す。3つ目の湿原が広がっていた。これは一番規模が小さいようだ。草の丈が高くて、下は水が流れている。本当の湿原である。3つ目の湿原が終わると、樹林の入口には山頂まで1.6kmの指導標がたっていた。



 藤里駒ヶ岳山頂からブナ尾根下山
指導標があった


尾根分岐


山頂に向かって展望の尾根を行く


藤里駒ヶ岳山頂


尾根コースを下る


登山口まで1.3kmの指導標


登山口に戻った


きれいな緑の林をひたすら歩いて行く。登っているのだろうが、余り急ではない。途中、ギンリョウソウを見かけた。

湿原から20分ほど歩くと、きつい登りが始まった。道は雨水が流れるくぼみになっていて、そこに岩がゴツゴツと突き出ている。これをひたすら登って行く。樹林の中を登っているのだが、それでもすごく暑い。息を切らして必死で登って行く。35分ほど急登を続けると、ようやく尾根に着いた。指導標がたっていて、ここが尾根コースとの分岐なのだ。ここから山頂までは300mと書いてあった。もうすぐである。
尾根を右に登って行く。すぐに樹林から抜け出して、行く手に山頂が見えた。
展望の尾根を登って行くと、二つ森が見えた。名前の通り、二つの頂をもっているので、すぐにわかるのだ。長い稜線の奥に、三角峰が顔を出してしる。これが今朝登った小岳であった。
行く手に山頂を見ながら急登するのだが、尾根の左は断崖である。道には番号札が置かれている。イワカガミが咲いていた。
山頂に着いたのは13時少し前であった。山頂の標識には秋田県とだけ大きく書かれている。何だこれはと思ったら、その後ろに駒ヶ岳と書いてあった。三角点は草に半分埋まっていた。その横に1番の札が置いてあった。昔は祠があったはずだが…と探したがなかった。
山頂からさらに道が続いているので行ってみた。途中にも山頂の標識があって、そこに石がいくつも置いてある。昔祠があったところだと思う。

この少し先に、ベンチのような木柱をおいたピークがあった。左すぐ下は断崖で、けっこう迫力のある眺めである。ここから三角点の山頂を振り返ると、断崖をもったすばらしい山頂であった。
三角点に引き返して休憩。ともかく、太陽がガンガン照りつけて、暑くてたまらない。しかたがないので、傘をさした。夏日にはこれがほんとうにいいのだ。
傘の下には、けっこう風が入ってきたりして、心地よい。
山頂から岩木山や白神山を眺めることはできなかった。遠くは白く霞んで何も見えなくて、小岳がかろうじて見えるだけである。
山頂をあとにしたのは1330分、7分ほどで分岐に戻った。ここからは展望の尾根を歩いて行く。振り返ると、駒ヶ岳山頂が見える。断崖をもったすばらしい山である。
尾根を10分ほど緩やかに下って行くと、ここは携帯が使えますという標識があって、その先で尾根から左に下って行く。ブナの林に入って、階段の急下降をする。10分ほど下ったところに、登山口まで1.3kmの指導標があって、ここから傾斜は少し緩まった。
ブナの写真を撮りながら15分ほど下ると、沢の流れの音が聞こえてきた。急な階段を下ると木道にぶつかる。ここが今朝通った、湿原コースとの分岐であった。
樹林の中を10分ほど歩いて、登山口に戻ったのは1420分である。

車を走らせて、峠を越える。峠を越えても舗装が続いて、これはいけると思ったら、とつぜん舗装が終わってしまった。でも、道はしっかりしていて、ガタガタではない。けっこうスピードは出せるのだ。
県道に出たところでカーナビを確認すると、明日登るつもりの天狗岳登山口までは40kmほどもあった。これではガソリンがなくなってしまうので、給油のために目屋村にむかった。ところが田舎のスタンドは日曜は休みなのだ。仕方がないので、ビジターセンター前の駐車場でラーメンをつくって食事をした。
食べながらいろいろ考えたすえ、天狗岳はやめて田代岳に登ることにして弘前市街にむかった。今は弘前駅前のマクドでパソコン入力をしているところだ。


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