BACK 小岳
2009年6月28日
小岳登山口から20kmものガタガタ道を走って、ようやく舗装道になったときはほっとした。藤里町に戻って、そこから北を指して走って行く。峠の手前ではまたガタガタ道になるのだろうと思っていたら、意外と上まで舗装道であった。助かった。
県道から岳岱への道に入る。すぐにガタガタの林道であったが、途中から再び舗装道になって、岳岱の少し奥まで舗装されていた。でも、そこから登山口の手前まではかなりの距離をガタガタ揺られながら走らなければいけなかった。
登山口に着いたのは11時20分である。けっこう車が停まっていた。ここが藤里駒ヶ岳の黒石沢登山口である。昔(1995年)藤沢駒ヶ岳には一度登っているのだが、この時は樺岱から登ったつもりでいた。だから、別のコースから藤里駒ヶ岳に登るつもりでここに来たのだが、昔と同じ登山口であった。とたんに意欲が半減した。
でも、ずいぶん昔のことだから、新しい発見があるかもしれない。
身支度をして歩き始めたのは12時32分。今日は本当に快晴で、真夏のような日差しである。登山口には「山頂まで2.5km」という指導標がたっていた。
階段を上って、灌木と笹藪の間を歩いて行く。いよいよ樹林の中に入るところには、田代湿原まで15分、山頂まで70分という指導標があった。
きれいなブナ林の中を歩いて行く。道はほとんど平坦で、所々木道になる。今は乾いているが、雨が降ると泥濘になるようだ。
涸れた沢を渡ると、そこに分岐の指導標がたっていた。左右どちらを行っても山頂なのだが、右は田代湿原を経由する道である。私は湿原経由で山頂に向かって、帰りは尾根を歩いて、ここに戻ってくるつもりだ。
この分岐からすぐに木道が始まって、少し行くと樹林から抜け出して湿原が広がった。湿原というわりには池塘は見えなくて、草原が広がっているだけであった。ニッコウキスゲがまばらに咲いていた。
この草原の中にまっすぐに木道が続いている。この眺めはけっこうすばらしいではないか。すぐに木道は灌木の中に入ってしまって、これで終わりかと思ったらそうではなくて、すぐに灌木から抜け出ると再び湿原が広がっていた。ここはさっきよりも広くて、ニッコウキスゲの花もたくさん咲いている。湿地も見える。この広い湿原を歩いて行くと、まるで尾瀬を歩いている気分だ。
たくさん写真を撮ってしまった。木道が林の中に入って、またすぐに抜け出す。3つ目の湿原が広がっていた。これは一番規模が小さいようだ。草の丈が高くて、下は水が流れている。本当の湿原である。3つ目の湿原が終わると、樹林の入口には山頂まで1.6kmの指導標がたっていた。
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