私の東北の山百選
へらいだけ

標高 1159m
登山口→40分→林道→1:20→大駒ヶ岳→40分→三ツ岳→45分→大駒ヶ岳→50分→林道→30分→登山口

戸来山という山頂はなくて、大駒ヶ岳と三ヶ岳の総称なのだ。この山には青森で勤務していたときに登ったことがあるのだが、もう一度登ってみることにした。快晴に恵まれたのだが、山頂では水筒が空っぽになってしまって下山がノドが乾いて苦しかった。
大駒ヶ岳からの三ツ岳

200871

仙台から青森の実家まで一般道を走ってきたら10時間もかかってしまった。天気予報では明日は晴れるので、途中寄り道して簡単な山に登ることにした。どの山に登ろうかと探したら戸来岳が目に付いた。この山には、昔、青森で勤務していたときに登ったことがるのだが、もう一度登ることにした。幸いなことに、登山口のすぐ近くに道の駅があるので、ここに泊まることにした。

7月2

車の中で熟睡してしまって、目が覚めたのは7時半ころであった。国道を300mほど十和田湖に向かって走ると、  林道入口がある。これを川に沿って走って行くと3kmほどで林道終点に着いて、そこには立派な駐車場があった。この少し先に登山口がある。
身支度を始めて水を汲んでこなかったことに気がついた。この駐車場にもトイレがあるのだが、その入口はシャッターが降りていて中に入れない。私は登山中は水をどんどん飲むほうなので、これでは登山ができない。困ってしまったが、ポカリスエットの2リットルボトルを持っていたので、水筒にポカリを入れて行くころにした。(これは失敗だった)
810分に出発。林道終点の右に朽ちかけた古い標識があって、大駒ヶ岳まで4.6km2時間10分と書いてあった。
道は舗装されているのだが車止めがあって、この先に車は入れないのだ。林道にしては急な道でターンを繰り返して登って行く。左に大きくカーブするところで、直進方向にも踏み跡があって赤いテープがつけられていた。紛らわしいのだが、そのまま林道を行くのだ。でも、すぐに舗装は終わって山道になった。

気持のいい緑林の中を緩やかに登って行くと、左に水場があった。これがあるんだったらポカリを持って来るんではなかったと悔やんだ。
歩き始めて45分、突然林道に飛び出してしまった。この林道を左に歩いて行くと、樹林の間に大駒ヶ岳を見ることができた。鋭い三角峰で、その壁のような斜面に登山道が見えた。あんな急な道を登るのか…。
300mほどで右に登山道入口があって、再び山道を歩いて行く。樹林の中のほとんど平坦な道が続き、5分ほどでT字路にぶつかった。大駒ヶ岳へは右に行くのだが、左は「兎平P」となっている。このすぐ下のも登山口があるのだろうか。
ここからきれいな自然林の中を歩いて行く。緩やかなアップダウンが続き、緑が輝く木々を眺めながら行く快適な道である。樹林の中の小さな広場に着くと、そこには「戸来岳の自然」の看板がたっていた。ここから少し行ったところには巨木が大きく枝を広げていた。私はこうした巨木が大好きなのだ。
すぐに樹林から抜け出して笹の中の急登になった。真っ青な空に向かって急斜面を登って行くのだ。額から汗が滴り落ちる。一旦、ブナ林の中に入ってほっとしたが、すぐに樹林から抜け出て炎天下の急登が再開される。この急登は20分ほども続くのだ。途中ピンクの花がきれいに咲いていて慰められる。振り返ると眼下には広大な原生林が広がっていた。
ようやく傾斜緩まるが山頂ではなくて、笹とハイマツの中を5分ほども歩かなければいけないのだ。
大駒ヶ岳山頂に着いたのは108分であった。
山頂からはこれから登る三つ岳が大きく見え、その山頂の右には鋭い三角峰が見える。でもこの山への道はないので縦走することはできないのだ。三つ岳の左後には十和田湖が見えた。
休憩しながら、持ってきたポカリを飲んだのだが、飲んでも飲んでも渇きが癒えなくてキリがない。おまけに甘さが口に残ってしまう。やっぱり水に勝るものはないと思ってしまった。
大駒ヶ岳から三つ岳を目指す。緩やかに下って行く。正面には三つ岳が大きくそびえていて、すばらしい眺めだ。唐突に急降下になった。どんどん下って行く。この下った分だけ登り返すのかと思うと、なんかもったいない。
ようやく鞍部に着いて登りが始まると、少し急登しただけで傾斜が緩やかになった。平坦な樹林の中を5分ほど歩いて、それから再び急な登りになる。これは本当に急な登りであった。でも、大駒ヶ峰のときよりは急登の区間は短かった。
傾斜が緩やかになると、尾根の左側をトラバースするように登って行く。もうすぐ山頂というところに指導標があって、左に下ると十和利山と書いてある。みると樹林に覆われた丸いピークがあって、これが十和利山のようだ。戸来岳から十和利山に縦走できるとは知らなかった。
この指導標から右に回りこむと三つ岳山頂であった。山頂にある三角点は一等三角点であった。この戸来岳は、戸来岳という固有のピークはなくて、大駒ヶ岳と三つ岳をあわせていうらしいのだが、一等三角点のある三つ岳が戸来岳なのではないかと思ってしまう。
山頂からは十和田湖が見えるのだが、少し霞んでいた。十和田湖の右手前になだらかな三角の山が見えるのだが、これが十和田山である。さらに今居る三つ岳から北に伸びる稜線の先に三角峰がそびえている。その山に向かう踏み跡を少し辿ってみたが、すぐに道はなくなってしまった。この三角峰の奥には八甲田連峰がそびえている。霞んで蒼いシルエットでしか見えないのが残念である。
三つ岳山頂で、持ってきたポカリを飲み干してしまった。今日はすばらしい快晴でノドがものすごく乾くのだ。水筒がカラになってしまうと、あとは登ってきたときに見た水場まで我慢するしかない。きつい下山になった。
三つ岳から急降下して、大駒ヶ岳に登り返す。この登りはすごくきつくて、ノドがカラカラになった。
ともかく水場までがんばるしかない。
どんどん下って、樹林の中に入ってほっとした。青森だというのにどうしてこんなに暑いんだと思ってしまう。
大駒ヶ岳から50分、ひたすら歩き続けてようやく水場に着いた。コップにすくって飲むと、すごく冷たくて、アイスを食べたときのように頭がキンとなった。やっとノドを潤すことができて、生き返ったようである。10分ほど水場で休んで、それからのんびりと下った。
車の前に戻ったのは1315分である。


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1995年10月の登山記録

泊まった道の駅新郷


登山口


水場、帰りに助かった


突然、林道に出てしまう


兎平Pとの分岐


樹林の中の広場


急な登りが続く


大駒ヶ岳山頂。奥は三つ岳


鞍部から三ツ岳を見上げる


山頂直下、十和利山への分岐


三ツ岳山頂


登山口の駐車場に戻った






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