私の東北の山百選
はかせやま

標高 1482m
道海泣き尾根登山口→10分→水場→55分→シャクナゲ洞門→30分→尾根上分岐→35分→社峰→20分→博士山山頂→15分→社峰→30分→尾根上分岐→15分→近洞寺山跡→1:00→近洞寺尾根登山口

博士山は会津の山で、ブナの原生林にい覆われた自然豊かな山なのだ。そして、尾根にはアスナロの巨木が茂っている。
社峰から見る博士山

 道海泣き尾根から社峰へ
道の駅柳津


道海泣き尾根登山口


左折して涸れた小さな沢を渡る


水場の標識、ここから急登が始まる


ロープが下がる急斜面を登って行く


稜線が見えてきた


稜線の分岐


行く手にそびえる社峰


社峰山頂

BACK 岩岳



2009921

「道の駅柳津」で目が覚めると、空はどんよりとした雲に覆われている。山の方を見ると、中腹まで雲がかかっていた。今日はダメなんだろうかと思いながらも、まずお湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。今日の博士山は5時間ほどで登れるので、ゆっくりでもいいのだ。
のんびりコーヒーを飲んでいたら、だんだん空が明るくなってきた。これなら大丈夫ではないかと、車をスタートさせた。道の駅から登山口までは20km余りである。
車を走らせてゆくと、山の中から白い煙がモクモクと上がっているのが見えた。西沢温泉の近くにあるという地熱発電所ではないかと思う。
どんどん山の中に入って行くと、行く手に山塊が見えてくる。これが博士山のようなのだが…。(見えていたのは山頂の手前にある社峰であった)
調子よく車を走らせていったのだが、いくら走っても登山口がない。地図とカーナビを見比べて、引き返すことにした。そうしたら、あっさり登山口があった。
登山口のすぐそばに駐車場があって、車が2台停まっている。私もここに車を置いて準備をする。歩き始めたのは740分であった。
きれいな緑の林の中を緩やかに登って行く。少し行くと、道がぬかるむようになって歩きにくい。そのすぐ先で標識が立っていて、道は直角に左に曲がる。ここで小さな涸れた沢を渡って、
200mほど行くと水場の標識があった。
どんな水場か見に行ったら、小さな流れであった。私は流水の水は飲まないことにしている。
水場の標識からは急な登りが始まる。
巨木が多い尾根の登りである。私は巨木が好きなので、写真を撮りながらの登山になった。すさまじい急登の連続なのだが、すぐに立ち止まって写真を撮るものだから、あまり疲れることはなかった。15分ほど登ったところに「さあ、みなさん、がんばりましょう 柳津町」という標識があった。
登るにつれて傾斜はますますきつくなって、ロープが下がる急斜面が次々と現れる。
さらに岩場も現れて、ほとんど垂直ではないかというスラブを登ったりするのだ。岩場の登りがようやく終わってほっとするが、急な登りはまだまだ続くのだ。張り出した木の根につかまったり、ロープにすがったりして越えて行く。50分ほど尾根の登りを続けると行く手に白い岩が見えてきた。これがシャクナゲ洞門で、巨岩の間に通路がある。でも、今はロープが張られて通行止めになっていた。これを左から回り込んで、さらにひと登りすると、樹林から抜け出して稜線が見えた。
稜線の左に高いピークが見える。これが社峰であった。ここからは明るい尾根を登って行く。尾根には巨木が多い。私は桧の古木だと思っていたのだが、ガイドブックによるとアスナロであった。葉っぱは桧と区別がつかないのだが…。

次々と現れるアスナロ、そして白く涸れてしまった杉が高く聳えていたりする。
明るい尾根から振り返ると、遠くに高い山並みがみえる。地図で確認したら飯豊連峰であった。すばらしい眺めである。
すぐに稜線に登り着いた。山頂へは左に行くのだが、右は下山路である。今登ってきたすさまじい岩場を下る気にはならない。
ここで、少し休憩して息を整える。ここから博士山山頂までは1時間ほどである。まだ9時であった。
山頂へは緩やかなアップダウンを繰り返して行く。樹林が途切れたところ着くと、北から東にかけての展望が広がっていた。黄色く色づいた平野のすぐ傍に、三角の山が高く聳えているのが見える。これが磐梯山であった。この稜線からは猪苗代湖が見えないので、磐梯山とは気がつかなかった。
稜線にはアスナロの古木が多い。これを見るだけでもけっこう楽しい。
社峰が近づくと、急な登りが始まった。左側は断崖でロープが張ってあった。15分ほど急な斜面を登ると、明るい広場に着いた。ここが社峰山頂で、社峰と書かれたトタン板が置かれていた。
ここまで来たら、ようやく行く手に博士山山頂が見えた。樹林に覆われたなだらかな丸い山である。




 博士山山頂から近洞寺尾根を下山
博士山山頂


尾根にはアスナロの巨木


近洞寺跡


沢に沿って下る


近洞寺尾根登山口に着いた


今朝通った林道に出た

社峰からは緩やかに下って、鞍部から登り返す。途中、展望の開けたピークがあって、ここからの眺めはすばらしかった。(山頂よりもここの展望が最高であった)
ここから樹林の中を7分ほど急登すると山頂に着く。山頂の真ん中には一等三角点があった。山頂広場の周りには灌木が茂っていて、その向こうに飯豊連峰などの山々が展望でできる。写真を撮るのなら、この下のピークだと思った。
見える山々を特定してみた。北に高く連なる飯豊連峰はすぐわかる。そして東に見える磐梯山、これを起点に山々を眺める。磐梯山の右に見えるのは安達太良山である。そして、左の奥に霞んで見えるのが吾妻連峰のようである。ガイドブックには小野岳、二岐山も見えるというのだが、どれなのかわからなかった。南には日光連山が聳えているはずなのだが、これは樹林がジャマして見えなかった。
山頂で休んでいたら二組の登山者が登ってきた。それを機会に下山開始。
途中、展望のピークで写真撮影に時間をかけてしまった。
稜線の分岐に戻ったのは
1045分である。ここにも一人の登山者が休憩していた。今は5連休の真っ最中であり、天気も快晴なので登山者が多くてあたりまえなのだ。
樹林の尾根を歩いて行く。ほとんど平坦な稜線歩きだが、樹林の間から行く手に大きな山が見えた。これが近洞寺山である。アスナロの古木がいくつもあって、その間を歩いて行くと、すぐに傾斜がきつくなった。樹林の中を急登して、ようやくピークに着いたが、山名の標識はなかった。でも、近洞寺跡という標識を見つけた。ここが山頂で間違いないようなのだが、この標識の後ろが高くなっている。踏み跡を見つけてたどってみたがすぐに藪で、これを掻き分けて最高点まで行ったが、藪だけで何もなかった。
緩やかな尾根を5分ほど行くと、道は右折して急斜面を下るようになった。すごい急降下が続く。真っ逆さまという感じの下りである。木につかまったりして、どんどん下って行く。道が右に曲がると傾斜が緩まった。でも、これは北側の急斜面を振幅の長いジグザグで下ってゆくのだ。ターンを繰り返して下って行く。
きれいなクヌギやブナの林になると、大きな木の幹に矢印の標識があった。ここに従って左折すると、沢筋に沿って下るようになった。小さな流れに何度か交わりながら下って行く。どんどん下って行くと、いつの間にか流れはなくなってしまった。
その少し先で樹林から抜け出すと、明るい植林帯に入る。日を浴びながら緩やかに下って行くと、5分足らずで林道に下り着いた。ここが近洞寺尾根の登山口である。
林道を東に向かって5分ほど歩くと、今朝、車を走らせた広い道に出た。ここから駐車場までは10分ほどであった。


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