BACK 虎毛山
虎毛山から来た道を引き返して、鬼首高原まで戻る。
この鬼首高原はけっこう観光開発されていて、スキー場とかゴルフ場などがあるのだ。
何よりも、ここから眺める禿岳はすばらしい風格をもっている。この山に登るのかと思うと、ワクワクしてしまうのだ。花立峠に泊まったのだが、その夜はすごい風であった。ここは風の通り道なのか、それとも前線が通過中なのか。雲がどんどん湧き上がって、風で流されて行く。
これではテントが張れないので車の中で眠ることにした。
2004年9月15日
狭い車の中だとぐっすり眠るというわかにはいかない。
ウトウトしながら一晩すごした。
明るくなると空は晴れ上がっていて、これから登る禿岳に朝日があたっている。今日はすばらしい登山ができそうだ。
カップ麺で朝食を済ませて、登り始めたのは6時過ぎた頃。
峠から一段登ると、裸地の広場があって、ガイドブックにある賽の河原とうのはこれのようだ。
樹林の中に入って少し行くと1合目の指導標が立っていた。
樹林の中の道で、あまり傾斜はない。
2合目の指導標は見ることなく、3合目に着く。1合目当たり10分くらいかかっている。
4合目と5合目の間はすさまじく急な登りであった。
樹林の中の道で、ひたすら登る。
ようやく稜線に飛び出すと、道は左に曲がる。行く手に稜線が伸びていて、私が登山口から見て山頂と思っていたのはこのピークで、山頂はもっと奥にあったのだ。
ここからは視界が開けて、下を見ると鬼首の高原が広がっている。登って来た道を振り返ると花立峠と私の車が小さく見えた。
このピークからは道がほとんど平坦で、少し登った所に石仏が置かれていた。9合目の指導標が立っていて、ガイドによるとここが南峰である。祠におさまっている石仏は不動明王であった。
南峰から少し行くと山頂である。石柱が立っていて、大きく禿岳と書かれていた。
腕時計をみるとまだ7時40分で、1時間半で登ってしまったことになる。短時間で登ってしまえる山なのだが、山頂からの展望はすばらしい。
様々な山を見ることができるのだが、なんという山かを特定することはできなかった。栗駒山、神室連峰、鳥海山も見えるとガイドブックには書いてあるのだが…。
山頂にはいるのは、もちろん私一人である。
しばらく、このすばらしい展望をひとりで眺めていた。
こんなに速く登れてしまったので、予定外ではあるが、今日はもう一つ、山に登れそうだ。
早々に引き返した。
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花立峠の登山口
1合目
5合目
9合目、祠があった
祠の石仏
禿岳山頂 |