BACK 加波山
2009年3月17日
今日はこれで登山終了、明日は吾国山に登るつもりだ。カーナビで場所を確認したらすぐ近くである。困ったことに泊まれるようなところがない。登山口の道祖神峠に車を停めて寝るか、と思いながら車を走らせて行くとすぐに山の集落に入った。これでは食料の買い出しのスーパーも見つからない。悩みながら走っていったら、善光寺山門という標識を見つけた。信濃の善光寺のことかと思いながら立ち寄ることにした。もちろんこの善光寺は信濃のお寺とは全く関係がない。
りっぱな山門がたっていた。大きな茅葺きの屋根で両脇には仁王像がおさまっている。この山門は国指定の重要文化財であった。楼門(二階造り)を造る予定が途中で変更して、この形になったらしい。
善光寺山門から山道を上って行くと、すぐに峠に着いた。14時であった。ここに車を停めて登山ルートを確認したら、ここから吾国山山頂までは30分で登ることができるのだ。それなら今日中に登ってしまえるではないか。私のガイドブックでは難台山へも登るようになっているので時間がかかるのだ。
割り切って、ここから吾国山だけを往復することにした。
すぐに歩き始める。峠からは洗心館への道を行く。石を組んだ階段道を行くと、すぐに門があった。石碑がたっていて「狭き門」と刻まれていた。「ほろびにいたる門は大きくその道は広い。狭き門より入れ。試練の道は細くけわしくとも、そこに真理が開かれる」これは新興宗教かなんかなのかと思ってしまう。
檜の林の間に道は続く。このすぐ右には車道が見えた。峠から10分ほどで長屋風の建物があって、その先にはグランドが広がっていた。リェクレーション施設なのか。
グランドの向こうに山が聳えている。これが吾国山である。ここから20分で登れる山とは思えないのだが。
グランドを横切ると登山口で「ハイキングコース吾国山頂」と書かれた新しい指導標がたっていた。
樹林の急斜面を行くと、緑に塗られた鉄階段が見えてきた。この階段を上ったところには舗装道が横切っていて、道の向こうに登山口の標識があった。
木の柵の間を通って登山道に入る。ここからは階段道が一直線に続いていた。すごい急な斜面である。階段を上るのは疲れるので、左につけられた踏み跡を登って行った。200mほどで階段は終わって普通の山道になると、檜林の間にすごく広い道が続いている。防火線として切り払われたのかとも思ってしまう。
道は桜の並木になっていた。花の時期ならすごく楽しいかもしれない。
斜面が緩やかになったので、もう山頂かと思ったらそうではない。緩やかに登って行くと、大きな岩がいくつもあって、その先で再び急登になった。これはきつい登りであった。檜の間の広い斜面をひたすら登って行くと、道は少しだけ左に折れる。そのすぐ先で、暗い檜林から抜け出して、冬枯れの林の中に入った。日が射す明るい道になったのだが、めちゃくちゃにきつい急な登りである。広い斜面が細い尾根になると傾斜は緩まる。行く手にピークらしきものが見えてきた。
ようやく平坦になると、ピークには石垣があってその上に社殿がたっていた。石垣の右から石段を上ると吾国山山頂である。この神社の右に三角点があった。一等三角点であった。
この近くに山名の標識はなかったので、神社の前に立って記念写真を撮った。
神社を囲む土塁のような所を歩くことができる。ここからは下の集落や筑波山を眺めることができた。
写真を撮りながら山頂一周したら、木の幹に吾国山と書いた札がつけられているのを見つけた。
あとは引き返すだけである。神社から石段を下ってよくみると、この山頂を囲む林がすごくきれいなことに気がついた。ブナの木なのだろうか、空に伸びる梢がすごくきれいであった。急な斜面を走るように下って、峠の車に戻ったのは15時7分であった。
明日は男体山に登る。カーナビをセットしたら、すぐ近くに道の駅があったので、ここに泊ることにした。
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善光寺山門
道祖神峠
狭き門
林を抜けると洗心館
登山口
桜の並木を登る
緩やかな尾根を行く
吾国山山頂 |