2010年春 関東登山 
ちょうくろうやま

標高 995m
道の駅→15分→登山口→45分→展望地→45分→分岐点→20分→八瀬峠→40分→長九郎山山頂→15分→下降点→15分→池代下降点→35分→安田橋→25分→近道入口→10分→下の林道→10分→池代バス停

長九郎山は伊豆半島固有種のアマギシャクナゲが咲くことから花の百名山に選定されている。私は花の時期に無頓着に登山をしているのだが、この山を訪れたのはちょうどシャクナゲが満開の時であった。
長九郎山山頂

 道の駅から展望台へ
道の駅花の三聖苑


大沢橋


登山道入口


道が裂けていた


展望の尾根に着いた

BACK 下田散策

2010517

今日は長九郎山に登る。この山は標高が1000m近くもあって、最近ずうっと500mほどの低山を登っていたので、少し覚悟をして登らなければいけない。時間も5時間半かかるのだ。
この山は田中澄江の花の百名山の山で、伊豆半島にしか咲かないアマギシャクナゲの群落があるのだ。私は花の時期には無頓着な登山をしているのだが、今はちょうとシャクナゲが咲く季節なので、けっこう楽しみである。
620分、道の駅「花の三聖苑」から歩き始める。国道を少し行くと大沢温泉の入り口がある。すぐに大沢橋を渡ると、橋のたもとにバス停があって、それによると1237分のバスがある。もしかしたら、下山した池代でちょうどこのバスに乗れるかもしれない。ここで1237分なので、池代へは12時頃に下れたらバスで帰れそうだ。
川に沿って歩いて行くと、5分ほどで登山口に着いた。このすぐ傍の川岸に不思議な神像がたっている。よく見たら依田佐二平翁と書いてある。道の駅にあった銅像の人である。
簡易舗装の道を緩やかに上って行くと、すぐに「長九郎山登山道」という標柱があって、それには47と番号が振られていた。山頂までこの標柱が続くらしい。
すぐに土の道になって、網のフェンスに沿って行く。イノシシよけの柵らしい。
鬱蒼とした照葉樹林の中に入って、緩やかに登って行く。
竹藪を過ぎて、切り通しのようなピークを越えると、樹林から抜け出して展望が広がった。下に林道が見える。でもすぐに再び樹林の中に入って、濃い緑の林の中を登って行く。道には岩がゴロゴロしていて、すごく歩きにくい。
道は山の斜面の左をトラバースするようになって、左はすごい谷である。道も不安定で、足を取られないように慎重に歩いて行かなければいけなかった。登山口か40分ほど来たあたりでは、道が雨水で削り取られて裂け目ができていた。このあたり、道の状況がすごく悪い。アマギシャクナゲで有名な山なので、きちんと整備されていると思ったら、間違っていたようだ。照葉樹の中をひたすら登って行く。照葉樹の林はけっこう好きなのだ。
ようやく前方が明るくなって展望の尾根に着く。748分、登山口から1時間15分かかっている。ガイドブックでは45分とあるのだが、今日はずいぶん遅い。
ここからは海を眺めることができるので、ベンチで休憩した。いい天気なのだが、遠くは霞んでいた。



 長九郎山山頂へ
広い尾根を行く


富貴野分岐の指導標は35番


健脚コースの分岐(左に登る)


八瀬峠


シャクナゲの道


大きな岩が点在する28番のベンチ


長九郎山山頂


再び樹林の中に入ると、尾根の上を行くようになった。広葉樹の明るい緑の林が続く。道ばたには鮮やかな朱色のツツジが咲いている。
38番の標柱を過ぎたら階段があった。でも、これは少しの間で、すぐに明るい林の緩やかなり登りになった。緑が輝くように鮮やかで、その中に朱のツツジが咲いてすごくきれいなのだ。
長い階段の登りになって、それを越えたら桟があった。この先は急な階段の上り下りを繰り返すのだ。36番の標柱を過ぎるとすぐに明るい広場があって、そこに立派な指導標がたっていた。ここが富貴野分岐であった。そしてここにも標柱があって、35番となっていた。
時間を確認したら、さっきの展望台からここまで
1時間10分かかっていた。ガイドブックでは45分なのに、今日は調子が悪いのだろうか。
分岐から少し行くと標柱があって、そこには14番という番号が書かれていた。さっき35番だったのに、いったいどうなっているんだと思ってしまう。そして今までは数字が減ってきていたのに、次に現れたのは15番であった。
檜林に入ると、池代への分岐があった。小さな流れを渡って、その次は立派な橋で小沢を渡る。そのすぐ先に指導標がたっていて、直進方向は長九郎登山道(健脚コース)、右折する方向は富貴野・長九郎遊歩道となっていた。健脚コースを登ることにした。
その名前の通りの階段の急登が続く。檜林の中に階段道が続いていて、これを息を切らして登る。ようやく平坦になったところには
35番の標柱がたっていた。さっきの14番と15番はいったいなんだったろう。
少し行くとベンチがあって、そのすぐ下に長九郎山案内図が立っている。ここが八瀬峠であった。アマギシャクナゲ群落の保護についての説明板もある。いよいよアマギシャクナゲにお目にかかれるようだ。ここにさっき分かれた遊歩道が合流してきていた。
山頂に向かって登って行く。道は角材をわたした階段なのだが、けっこう荒れていて、岩がゴロゴロしている。急な階段を上ったり、平坦な道を行ったりを繰り返す。ふと地面を見たら落ちた椿の花が散らばっていた。
鬱蒼とした照葉樹林を歩いて行くと、待望のシャクナゲの花が現れた。白い花とピンクの花がある。
きれいなシャクナゲに感動して写真を撮って行ったのだが、この先はシャクナゲがずうと続くのだった。ただ、普通のシャクナゲとアマギシャクナゲとではどこが違うのかよくわからないのだ。

花の写真を撮りながら歩いて行って、ようやく群落が終わると道には大きな岩が点在するようになった。そして、その岩には木が根を絡ませて生えている。これもすごい眺めである。
鬱蒼とした照葉樹林の中を行き、それから木の根が階段のように張りだしたところを登って行く。大きな苔むした岩の左を越えると、そのさきにベンチと鉄塔が見えた。ここが長九郎山山頂であった。鉄塔と見えたのは展望台であった。
山頂は樹林に囲まれているので、まず展望台に登ることにした。けっこう高くて、長い階段を上らなければいけない。展望台に着くと、そこは樹林の上で視界が広がる。360度の展望である。
遠くに連なる山々の名前はよくわからないのだが、まわりに広がる緑の林がすばらしい。鮮やかな新緑なのだが、木によって微妙に緑の色が違っていてすごくきれいなのだ。
山頂のベンチで休憩。山頂には三等三角点があった。そして、あの標柱の番号は
27番であった。登るときは27番を目標にしたらいいのだ。



 大鍋歩道を下山
ここで左折する


林道に下る


沢に降り着く


安田橋、道は閉鎖されていた


左に下ってショートカットする


バスで道の駅に帰った


山頂出発は
1020分、尾根を緩やかに下って行く。5分ほどでベンチのある分岐に着いた。直進しないようにテープが張ってある。ここで鋭角に左折するのだ。
急な道を下って行くとヒメシャラの赤い林があった。傾斜が緩まって24番の標柱を過ぎると、ここで尾根から離れて右に急降下する。
どんどん下って行くと、岩がゴロゴロする涸れ沢の中に入って、岩礫の中を下って行くと林道に出た。ここから林道を少し歩くとすぐに登山道の降り口がある…と思っていたが、なかなか現れない。

大鍋歩道の指導標があって、それは谷を指している。谷をのぞいたがとても下れそうもない急斜面で、踏み跡もない。杉の幹に赤いペンキで矢印が描いてあるのだが、これを下るのは無理である。もう少し林道を行ってみようと歩いて行くと、すぐにベンチがあって指導標が立っていた。これが本当の下山路である。安心した。
檜林の中を急降下すると、すぐにまた林道に出た。これは横切るだけで、檜林の中をどんどん下って行く。傾斜が緩まると急斜面のトラバース道になって、桟がかかっていた。
再び急な階段道をジグザグに下って行くと、下から沢の音が聞こえてきた。どんどん下って行くと、山の斜面が異様に白いところがあった。これが硫黄採掘をしていたところらしい。
急な道を真っ逆さまに下ると沢の流れに降り立った。この沢にはネットを張ったわさび田が見えた。
さて、この先どうするんだと思ったら、少し下に壊れた橋が見えた。橋は流されてしまったので徒渉しなければいけないのだ。慎重に岩を伝って対岸に渡る。
沢に沿って下って行くと、わさび田が次々と現れる。

大きな砂防ダムを越えて、大きなわさび田を過ぎると、橋が見えてきた。これが安田橋で、この橋を渡ったところは鍵のかかったゲートがあった。この隙間をすり抜けて、あとは林道をひたすら歩くだけである。沢の流れに沿って下って行くのだが、素晴らしい渓流で、小さな滝を連続させる流れている。橋から20分ほど下ると、道は右に急カーブして、これを少し行くと、指導標がたっていた。ここから谷に下って林道をショートカットするのだ。ここには4番の標柱がたっていた。
急な道を走るようにして下って行く。
7分ほど下ると、小さな鳥居のたつ祠があった。このまえで右折して少し下ると林道であった。上で分かれた林道は遠回りをしてここに続いているのだ。3番の標柱がたっていた。
あとは林道を歩くだけである。
1番の標柱を過ぎると集落の中に入って、すぐに登山口の案内板の前に着いた。ここには登山ポストもあった。このすぐ先に池代橋があって、橋のたもとには長九郎登山口バス停があった。到着は12時ちょうど、バスは1227分なので、バス停に腰掛けて、のんびりバスを待った。


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