2010年春 関東登山 
おざくさん

標高 879m
加蘇山神社駐車場→30分→竜ヶ滝休憩舎→5分→千本桂→20分→中宮→10分→奥の宮→40分→主稜線出合→5分→東剣ノ峰→10分→西剣ノ峰→25分→石裂山山頂→15分→月山→15分→岩ノ下→40分→竜ヶ滝休憩舎→2分→竜ヶ滝→2分→竜ヶ滝休憩舎→15分→加蘇山神社駐車場

この山はすさまじい岩峰の連続で、私は足が震えてしまった。でも、登山道には私の大好きな桂の巨木や滝があって、変化に富んだ楽しいコースでもある。
展望台から見る石裂山

 登山口から行者帰しの岩へ
加蘇山神社社務所


神社前に駐車スペース


何度か橋を渡る


一方通行の分岐


中宮、この先が行者帰しの岩

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2010年6月6日

次に石裂山に向う。

県道を走って行くのだが、石裂山の登山口へは山をひとつ越えて隣の県道へ出る必要がある。カーナビがないのでこの入口がよくわからない。一度通り過ぎてしまって、バス停で地名が確認できて引き返した。
林道の入口には関係車両以外は進入禁止という標識があったが、見なかったことにして車を走らせた。細い林道で対向車とすれ違うのに苦労するような道なのだが、なんとか車に出会うことなく、広い林道に出ることができた。
林道を少し走って橋を渡ると正面に神社らしき建物がある。これが登山口の加蘇神社と思って、身支度をして歩き始めたのだが、地図をもう一度確認したら、ここは加蘇神社の社務所で、神社はここからもう少し山に入ったところなのだ。再び車を走らせて、林の中の神社前に着いた。
神社の駐車場にはたくさん車が停まっていた。本殿はここから石段を上ったところにあるのだが、お参りは下山した後ということにする。急な石段を往復するのがイヤだったのだ。

石段の左にある登山道に入る。左側は渓流で、いくつもの滝となって流れている。登山道はこの沢を縫うように続いていて、何度か橋で渡るのだ。道には大きな杉の木が並んでいて、参道のようである。
歩き始めて20分、急な石段を上ったところに東屋がたっていた。ここが清滝の休憩所である。滝は帰りにゆっくり見物することにして、さらに進むと、すぐにバカでかい指導標のたつ分岐があった。午前中の古峰ヶ原でもそうだったが、この付近の指導標すごく大きいのだ。石裂山の登山道は一方通行になっていて、左の道を登って、右の道に戻ってくるのである。
左の道を行くと、すぐに右の沢の中に大きな桂の木が聳えていた。千本桂といって、無数の幹が真っ直ぐに伸びているのだ。千本桂という名の巨木はいろんなところで目にするのだが。
山道は一旦、沢の中に入って、岩がゴロゴロする中を登るのだ。千本桂から
20分ほど登ると再び東屋のたつ平坦地に着いた。ここが中宮である。ここには「ここから先は登山コースです。急斜面、鎖場等危険箇所があります」と書かれた大きな標識がたっていた。行く手を見たら、岩壁がそそり立っていて、そこに長い鎖が下がっている。ちょうど登山者が鎖にすがって下りてくるとこであった。いよいよ岩場が始まったのだ。
壁の基部まで行くと、鉄梯子があって、その上に二本の鎖が見える。ここには「行者帰しの岩」という標識があった。鎖は新しくてしっかりしたものである。これにすがって岩場を登り切ると、道は山の急斜面をトラバースして続いている。




 石裂山山頂へ
奥の宮のハシゴ


木の根が張り出す尾根を行く


東剣ノ峰


東剣ノ峰から長いハシゴを下る


西剣ノ峰山頂


石裂山山頂


行者帰しを過ぎると道は露岩で、これを刻んで階段のようにしてあるのだ。少し行くと、右に長い梯子が見えた。これが奥の宮へ登る梯子で、急な岩盤に真っ直ぐに伸びている。梯子の上には岩窟が見える。もちろん行ってみる。

急な梯子を四つんばいで登って行くと、岩窟の少し手前で梯子が二段ほど壊れているところがあった。ここは慎重に越えて、ようやく岩窟の前に着く。岩窟の中には鳥居があって、その奥に小さな社が祀られていた。
簡単に手を合わせてすぐに引き返したのだが、梯子の下りはけっこう怖かった。
登山道に戻って、平坦なトラバース道を行くと、すぐにすさまじい急登になった。木の根が網のように張り出すやせた尾根を登って、傾斜が少し緩まったら新しい桟がかかっていた。岩場の険しいところはきちんと整備されているのだ。少し安心した。…と思ったら、すぐに露岩のすさまじい登りになった。「危険 要注意」という標識がたっている。注意されなくても、見ただけで十分危険なことはわかるのだが…。
痩せた岩尾根を登った先には銀色の階段が見えてきた。この急な階段で岩場を登ると一旦平坦になったが、すぐに次の階段があった。二つ目の階段を登り終えて、急な斜面をジグザグに登ると、東剣ノ峰まで300mの指導標がたっていた。もうすぐである。
急斜面を斜めに登って尾根の上に出て、杉林の痩せた尾根を行くと、ロープが下がる急な登りになった。これを登り切ったところが東剣ノ峰であった。
樹林に囲まれた狭い山頂である。
東剣ノ峰からの下りはすごかった。銀の梯子を下るのだが、この梯子がすごく長い。ようやく梯子を下りきって、登山道に着地したときはほっとした。
次の西剣ノ峰を目指す。この道は意外なほど緩やかな登りで、痩せた岩尾根を登ると
10分ほどで「展望台30m」の標識の前に着いた。
ここからは遠くに高原山をみることもでき、間近には石裂山を眺めることができた。石裂山はすさまじい岩壁を持った山である。でも、ここでとんでもないことに気がついた。ここから石裂山に続く稜線がないのだ。行く手はすっぱり切れ落ちているではないか。どうするんだよ…と叫びたくなってしまう。
登山道に戻ると、すぐ先が西剣ノ峰の山頂であった。ここも樹林の中で展望はない。山頂に立つ指導標を見たら、東剣ノ峰まで100mとなっていた。すごく苦労して登ってきたのだが、たった100mの距離だったのだ。そして、次の石裂山までは300mとなっていた。普通、300mだったらすぐだと思うのだが、ここでは安心できない。
まったくその通りで、まず長い長い梯子の急降下であった。梯子は何連にもなって続いているのだ。展望台で見た通り、すっぱり切れ落ちている崖を梯子で下るのだから当然なのだが…。
ようやく登山道に着地して、平坦な鞍部を行くと指導標が立っていて、ここから神社に下る道があった。石裂山まではあと200mである。岩場の険しい道を登って、さらに杉林の中を急登すると斜面を斜めに登るようになり、ようやく尾根の上に着く。指導標に従って尾根を左に登ると石裂山山頂であった。1450分になっていた。樹林に囲まれているのだが、北側が開けていて日光方面の山々を望むことができた。山頂には三角点もあった。この先、険しい岩場はないはずなので一安心である。山頂で休憩した。



 月山経由で下山
月山山頂


尾根を離れてジグザグに下る


絶壁の間を通過


沢を渡ると一方通行の分岐


加蘇山神社に裏から入った


杉林の稜線を歩いてゆく。ほとんど平坦な道で、これまでの鎖場・岩場の連続に比べたらすごくラクである。
15分ほどで社がたつ月山山頂に着いた。直前はさすがに急な登りだったが…。ここからも日光方面の山並みを眺めることができた。
月山から尾根を下ってゆく。杉林の尾根で、今までに比べたらめちゃくちゃにラクである。13分ほど行くと尾根の上に指導標がたっていて、ここから尾根を離れて右に下るのだ。急斜面にジグザグに階段道が続いている。これを走るように下ってゆくと、大岩壁が見えてきた。登山道はこの下を過ぎるのだが、岩壁の下には石の祠が置かれていた。ここがガイドブックの地図にある「岩ノ下」なのだ。
このすぐ先は、急な岩混じりの斜面のトラバースであった。ロープが張ってあるのだが、すごく細い道で、いかにも恐ろしい。これをなんとか通過したら、次は岩壁を鎖にすがって下るのだった。まだ岩場があったのかと思ってしまった。

両側に絶壁がそそり立つ間を抜け、杉林に中を走るように下ってゆくと、再び銀の梯子がかかっていた。岩場はけっこう続くのだ。
杉林の中を下って行くと、傾斜が緩やかになって小さな流れを渡る。そのすぐ先に大きな指導標が立っていた。ここが登山コースと下山コースの合流点であった。無事戻ってきた、この先は岩場はないので安心である。
東屋のところから竜ヶ滝を見に行った。あまり大きくはないのだが、私は滝が大好きなのでけっこう満足した。
あとは登ってきた道を引き返すだけである。神社の少し手前で左に緩やかにのぼる道があったので、これを行ったら神社の境内に入ることができた。
本殿に手を合わせて、今日の登山が無事終えたことのお礼をした。
長い石段を下って駐車場に戻る。この石段の両側にはすごい杉の巨木が聳え立っている。市の天然記念物に指定されているのだ。
車に戻ったのは1620分であった。
これで今回の登山旅行は終了である。あとは東北自動車道で仙台に帰るだけである。ただ、カーナビがないので、高速までたどり着くのが問題なのだが。


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