BACK 金時山
2010年5月21日
金時山山頂から12分ほどで尾根の分岐に戻って、さらに真っ直ぐに尾根を下って行く。展望の尾根で、行く手にはこれから縦走する長大な尾根が続いている。神山や仙石原を眺めながらどんどん下って行く。道の両側は背の低い笹藪で展望は最高なのだ。
分岐から15分ほど下ると、下に緑の屋根が見えてきた。これが矢倉峠の「うぐいす茶屋」であった。小屋の前に着いたが、茶店は閉まっていた。
うぐいす茶屋の後ろで、左折する。直進すると仙石原に下ってしまうのだ。この先は、道の両側に背の高い笹が壁のように連なっていて、その間を緩やかに上って行くのだ。前方には草に覆われたなだらかな山が見え、その頂に向かって登山道が続いている。この登りから振り返ると、金時山が坊主頭のように聳えていた。
緩やかなアップダウンを繰り返す縦走が続く。緩やかに上って行くときは笹藪の間の明るい道で、鞍部に下ると灌木のトンネルの中に入る。
屏風のように横に広がる明神ヶ岳が近づいてくると、山頂付近に火口壁を表す赤茶けた崖が見えてくる。でも、まだずいぶん遠いのだ。
いつのまにか尾根の左斜面をトラバースするようになって、鬱蒼とした樹林の中を行くようになった。山襞に沿って行くので、大きなカーブを繰り返す。ようやく尾根に合流すると、そこに火打石岳という説明阪がたっていた。山頂へ向かう踏み跡があったので、行ってみた。最初から心細い踏み跡だったのだが、登って行くにつれてはっきりしなくなり、イバラの木が混じっていたりで、大変な道であった。山頂付近は笹を切り払ったばかりのようで、鋭い茎がいっぱい突き出ていて、足を突き刺してしまいそだった。ようやく山頂らしきところに着いたが、標識とかはなくて、がっかりして戻った。
ここから明神ヶ岳までは40分である。
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