BACK 大島公園海岸遊歩道
2010年7月18日
椿園からは車道歩きである。少し行くとヘアピンカーブで、道は大きく右にカーブする。ここで登山道へは広い車道と分かれて、細い道を直進するのだ。
道は樹林のなかに入って、10分足らずで登山道入口に着いた。三原山の登山コースはいくつかあるのだが、私が登ろうとしているのは「テキサスハイキングコース」である。さっきの遊歩道入口と同じ門柱のような登山口の標柱があった。
潅木のトンネルの中を20分ほど行くと車道に出て、これを横断する。指導標には火口一周コースまで4.9kmと書かれていた。けっこう遠いのだ。
樹林のなかを25分ほど緩やかに登って行くと、ようやく樹林から抜出す。頭上には青空が広がった。道はいつのまにか火山礫に覆われている。さらに緩やかに登って行くと、潅木もなくなって草原が広がる。行く手には平らかな山が見えてきた。これが三原山である。
道ばたにはベンチが置かれていたりして、遊歩道としてはしっかり整備されているのだ。さらに気がついたのは、所々に白いポールがたっていることである。これは登山道を示す標柱になっているのだ。
広大な三原山の裾野を歩いて行く。道は黒い火山の砂礫で、歩いて行くにつれて道ばたには溶岩が累々とするようになった。三原山は高く聳えることなく、丘のように平らかに広がっている。
道は黒い砂漠を行く感じになった。これがガイドブックにある裏砂漠なのだろうか。緩やかな起伏を繰り返して行くと、行く手に小さな観測施設が見えてきた。これに向かって歩いて行ったのだが、本当はこれは間違いであった。ここで登山道から外れてしまったのだ。ともかくこの一帯は黒い砂礫の広がりで、どこを行っても、まったく歩く支障にはならないのだ。道を外してしまったとわかったのは、登山道に沿ってたっていたポールが見えなくなったからである。ちょっとした丘に上って、あたりを見回したら、かなり離れたところに道を見つけた。踏み跡もない溶岩の間を歩いて登山道に戻る。こんなことをしていたおかげで、「ススキ砂漠コース」との合流点を確認できずに過ぎてしまった。
黒い砂礫の傾斜がきつくなって、道が左折するところにベンチがあったので休憩することにした。歩いて来た道を振り返ると、三原山の広大な裾野が広がっていて、その中に溶岩の岩山も見える。遠くには青い海が見える。絶景といっていい。
休憩所からはさらに急な登りで、黒い砂礫に足をとられながら登って、ようやく平坦になると、そこは遊歩道のT字路になっていた。案内標識をみたら、ここが火口一周コースとの合流点であった。わたしはここまで来て、やっとススキ砂漠コースを合流点が過ぎてしまっていたことに気がついたのだ。
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