関東百名山
みはらやま

標高 764m
都立大島公園→50分→テキサスコース入口→1:30→ススキ砂漠コース合流点→45分→火口一周コース→25分→剣ヶ峰山頂→45分→三原神社→50分→御神火茶屋→10分→三原山頂口バス停→1:30→元町港

テキサスコースから眺める三原山は平らかな丘のような山なのだが、火口一周コースから眺めと様相は一変する。今も白煙を上げる火口の眺めはすごいとしか言いようがない。
三原山火口

 大島公園から火口一周コースへ
椿園


登山道入口


車道を横切ったところにテキサスコース入口がある


潅木の林から抜出すと黒い砂礫の道


この施設に向かったため道を間違った


一周コース合流点が見えてきた

BACK 大島公園海岸遊歩道

2010年7月18日

椿園からは車道歩きである。少し行くとヘアピンカーブで、道は大きく右にカーブする。ここで登山道へは広い車道と分かれて、細い道を直進するのだ。

道は樹林のなかに入って、10分足らずで登山道入口に着いた。三原山の登山コースはいくつかあるのだが、私が登ろうとしているのは「テキサスハイキングコース」である。さっきの遊歩道入口と同じ門柱のような登山口の標柱があった。
潅木のトンネルの中を20分ほど行くと車道に出て、これを横断する。指導標には火口一周コースまで4.9kmと書かれていた。けっこう遠いのだ。
樹林のなかを25分ほど緩やかに登って行くと、ようやく樹林から抜出す。頭上には青空が広がった。道はいつのまにか火山礫に覆われている。さらに緩やかに登って行くと、潅木もなくなって草原が広がる。行く手には平らかな山が見えてきた。これが三原山である。
道ばたにはベンチが置かれていたりして、遊歩道としてはしっかり整備されているのだ。さらに気がついたのは、所々に白いポールがたっていることである。これは登山道を示す標柱になっているのだ。
広大な三原山の裾野を歩いて行く。道は黒い火山の砂礫で、歩いて行くにつれて道ばたには溶岩が累々とするようになった。三原山は高く聳えることなく、丘のように平らかに広がっている。

道は黒い砂漠を行く感じになった。これがガイドブックにある裏砂漠なのだろうか。緩やかな起伏を繰り返して行くと、行く手に小さな観測施設が見えてきた。これに向かって歩いて行ったのだが、本当はこれは間違いであった。ここで登山道から外れてしまったのだ。ともかくこの一帯は黒い砂礫の広がりで、どこを行っても、まったく歩く支障にはならないのだ。道を外してしまったとわかったのは、登山道に沿ってたっていたポールが見えなくなったからである。ちょっとした丘に上って、あたりを見回したら、かなり離れたところに道を見つけた。踏み跡もない溶岩の間を歩いて登山道に戻る。こんなことをしていたおかげで、「ススキ砂漠コース」との合流点を確認できずに過ぎてしまった。
黒い砂礫の傾斜がきつくなって、道が左折するところにベンチがあったので休憩することにした。歩いて来た道を振り返ると、三原山の広大な裾野が広がっていて、その中に溶岩の岩山も見える。遠くには青い海が見える。絶景といっていい。
休憩所からはさらに急な登りで、黒い砂礫に足をとられながら登って、ようやく平坦になると、そこは遊歩道の字路になっていた。案内標識をみたら、ここが火口一周コースとの合流点であった。わたしはここまで来て、やっとススキ砂漠コースを合流点が過ぎてしまっていたことに気がついたのだ。




 火口一周から御神火茶屋へ
火口一周コースを行く


剣ヶ峰山頂


三原神社鳥居


御神火茶屋にて


火口一周コースというのは、三原山火口の外輪山を一周するということなのだ。分岐からは展望が一気に広がって、火口の岩壁が見える。火口側には柵が設けられていて、それがずうっと続いているのだ。

黒い砂礫の遊歩道を上ってゆくと、次第に火口の姿が見えるようになる。すさまじい眺めだ。ガイドブックには剣ヶ峰という記載があって、ここが三原山の山頂のようである。行く手に小さな観測機の置かれたピークが見えるので、これだろうと思って登って行く。ようやく山頂に着いたが、山名の標識はなくて、太陽光発電パネルの観測機があるだけであった。
ここから、外輪山の稜線を歩いて行く。しだいに火口の全体が見えるようになってきた。外輪山の左には広大な火口原が広がり、その向うに山があって、山頂に人の姿も見える。これが櫛形山であった。登山道の傍に、三角点ではなくて水準点があるのを見つけた。
外輪山の途中に大きな岩山があって、登山道はこの左を捲いて行く。この岩山が最高点の三原新山なのだが、頂きへの道はないのだ。
巻き終わって、再び外輪の稜線を行くと、行く手に二階建ての大きな展望台が見えてきた。展望台を過ぎるとアスファルトの道になって、観光客がちらほらするようになった。
大きな岩が道の両側にたっていて、これを過ぎたところに三原神社の入口があった。この神社は昭和61年の大噴火でも溶岩流に飲み込まれずに残ったものだというので、見に行った。大きな鳥居をくぐって、少し下ると祠があったが、そんなに大きなものではなかった。
舗装道に戻って、あとはターンを繰り返して火口原に下って行く。20分ほど広大な火口原を歩いて、緩やかに登り返すと、御神火茶屋である。お店の横を過ぎて少し行くと、バス停があった。ここに休憩所があったので、自販機で買ったコーラを飲みながらガイドブックの地図を見たら、このすぐ近くに一等三角点のピークがあることに気がついた。三原山では山頂らしいところがなかったので、さっそく行って見ることにした。



 一等三角点ピーク
展望台への登り口、でもこれは行止り


踏み跡を登る


一等三角点ピーク


下山路入口


でも、一等三角点への道がわからなくて苦労した。休憩所の横に展望台の登り口があるので行ってみたが、東屋のたつピークの先は行き止まりであった。

バス停の広場に戻って山を眺めると、いかにも三角点がありそうなピークが見える。地図と照合しても、これに間違いないようだ。
大島公園に向かう車道を少し行くと、大雨などのときに車道を遮断するゲートがあって、そのすぐ先に山に向かうかすかな踏み跡を見つけた。これだろうかと思って、登って行くと尾根に出て、そこには比較的はっきりした道があった。これを5分ほど登ったら、草原の広場に着いて、そこに三角点を見つけた。三角点は草に隠れてしまっていて、これが一等三角点とはすこし情けない。せっかく登った山頂だが、潅木に囲まれた展望はない。写真を撮ってすぐに引き返した。
バス停広場に戻って、元町港に向かって下る。最初は車道歩きだが、10分ほど行く、左に三原山下山道の入口があった。でも、下山路なのにコンクリートの階段の上りになっていた。すぐにピークを越えて下りになった。鬱蒼とした樹林のなかを行く。道はけっこう荒れていて、本当にこの道でいいのかと心配になってしまうのだが、時々、真新しい指導標がたっていて安心するのだ。25分ほど下ったところで、三原山地蔵尊の石柱があって、新くつくられたと思われる六地蔵が並んでいた。
ここから少し行くと車道を二度横切り、そしてあとは車道歩きになった。どんどん下って、バス停のある広い道に着いたのは1410分である。あとはバスで岡田港に戻るだけなのだが、今日はこの大島で泊るつもりなので、時間は充分にある。
大島を少し観光することにした。(これが大きな間違いであった)


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