関東百名山
くさつしらねさん

標高 2150m
レストハウス駐車場→→湯釜西展望台→→逢ノ峰→→登山口→25分→噴火口跡入口→10分→分岐点→15分→遊歩道最高点→10分→分岐点→15分→本白根山展望所→15分→鏡池分岐→15分→富貴原ノ池分岐→30分→登山口→→弓池・湿原散策→→レストハウス駐車場

草津白根山というのは白根山、逢ノ峰、本白根山などとピークがたくさんあって、それらをすべてまとめて白根山というのだ。ところが困ったことに、白根山も本白根山も、本当の山頂は立入禁止なのだ。
草津白根山のシンボル湯釜

 駐車場から西展望所へ 1996年の登山記録

志賀草津高原ルートを走る


レストハウス駐車場


西展望所への登り口


遊歩道は人がいっぱい


観光客であふれる湯釜展望所

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2010814

私がこの日泊ったのは草津温泉の天狗山の無料駐車場なのだが、キャンピングカーがいっぱい停まっている。草津というのはずいぶん観光客に人気のようで、人があふれいるのだ。こういうところは嫌いだ。
朝まで雨が降り続いていて、今日の登山はダメかとあきらめのムードで車の中にしたら、空が明るくなってきた。雨は止んでいるので、これなら登山できるかもと、車を走らせた。

志賀草津高原ルートを走って行くと、地獄谷のような噴煙をあげる荒涼としたところを通過する。このルートでは駐停車は厳禁になっているの、停車して見物することはできない。さらにヘアピンの連続で上ってゆくと、駐車帯があったので、ここに車を停めて走ってきた道を振り返る。すばらしいパノラマである。上ってきたとき、山は雲に隠れていたのだが、今は緑の草原に覆われた緩やかな山稜を眺めることができる。
レストハウスの駐車場に着いたのは810分。駐車料金は410円であった。意外と安いのだ。
ここからまず湯釜を見物に行く。レストハウスの前から、火山性の白い山腹に遊歩道が続いている。でも、この道は通行禁止で、白根山に向かって登らなければいけないのだ。白根山というのはけっこうややこしくて、湯釜の西に聳えるのが白根山、そして、私が登山として目指すのは本白根山である。湯釜の南には逢ノ峰という山も聳えていて、これらを全部まとめて白根山なのだ。

さらに言うならば、白根山も本白根山も最高点まで登ることはできないのだ。すべて立入禁止になっているのだ。私が1996年に登ったときは、通行止めの標識を無視して強引に登ってしまったのだが…。今回はそんな無茶なことをしようと思っていない。
西展望台の登り口にはストックがたくさん置かれていた。石畳の遊歩道を上ってゆく。観光客がいっぱいである。振り返ると弓池とその上に聳える逢ノ峰の眺めがすばらしい。
歩き始めたときは晴れていたのに、展望台が近づいたころに雲の中に入ってしまった。せっかく登ってきたのに湯釜が展望できなかったら何のために苦労したのかわからない。
でも、霧の中に湯釜だけが光を発するように輝いていた。コバルトブルーの独特な湖水で、すばらしい眺めである。眺めているうちに霧が深くなって見えなくなってしまった。




 逢ノ峰から火口入口へ
逢ノ峰登山口


逢ノ峰への登り


逢ノ峰山頂


本白根山登山口


遊歩道を引き返す。湯釜の登り口から車道を横切ると弓池の畔に出る。この眺めもすばらしいのだ。池の畔を半周して、逢ノ峰の登り口に着く。ここからは急な階段道が続いていた。

がっしりとした分厚い木板の階段を上ってゆく。振り返ると湯釜を囲む外輪山がうっすらと見える。ジグザグに階段は続いて、15分ほどで山頂に着いた。山頂には大きな東屋があって、家族連れが休んでいた。ここからは湯釜の外輪山を一望できるはずなのだが、霧に霞んでいた。霧が晴れてくれないかと願いながら、ここで休憩した。でも、結局霧はどんどん深くなって、まったく見えなくなってしまった。
山頂からスキー場に下る。木板の階段を下って行くとスキー場のゲレンデが見えてきた。下りきったところはアスファルトの車道で、この道は逢ノ峰の西側を捲いて弓池に通じているのだ。帰りはこの道を戻ろうと思う。
リフト乗り場の前に登山口の指導標がたっていた。私はここから西回りで本白根山を一周して、ここに戻ってくるつもりなのだ。驚いたことに、ここのリフトは動いていた。スキーのリフトなのだが、夏のこの時期は観光用に運転しているのだ。
ゲレンデを右に横切るように登って行く。すぐに樹林のなかに入って、
5分ほど行くと本白根まで1.5kmと書かれた新しい指導標がたっていた。このすぐ先は木道を階段状にした登りになった。ジグザグに道は続いている。
道が平坦になると樹林から抜出してリフト乗り場の分岐に着いた。リフトはここまで登って来るのだ。この先はずうと平坦な道で、戸板のような木道が続いていた。
木道の両側は笹藪である。どんどん歩いて行くと、視界が開けて目の前に旧火口跡が広がる。その上には大きな岩がそびえ立つピークが見える。これが本白根山展望所である。普通はこれが本白根山山頂ということになっている。今、私は火口の入り口に立っていて、ここから火口壁を斜めにに下って行くのだ。




 最高点から白根山展望所へ
砂礫の斜面はコマクサの群落地


本白根山展望所との分岐


最高点への尾根を行く


本白根山遊歩道最高点


本白根山展望所


噴火口跡入口から木道で緩やかに下って行くのだが、道の両側は赤茶けた砂礫である。でも、この砂礫には無数のコマクサが咲いていた。時期が少し遅かったようで、枯れ始めている花も少なくなかったが、それでもコマクサの大群落を眺めながらのすばらしい散策路である。

木道は火口壁に沿って緩やかに円を描いて続き、岩峰の少し右にある肩に登り着く。ここに指導標が立っていて、最高点は右となっている。最高点といってもこれは遊歩道の中の最高点で、本白根山の山頂は別にあるのだ。その他に三角点のピークもあるのだが、そこも立入禁止になっている。(昔、登ったときは進入禁止を無視して三角点まで行ったのだが…)
ともかく最高点に行って見ることにした。分岐から右手を見ると、赤茶けた斜面の上に標識が立っているのが見える。これが最高点で、今いるところから直線にしたら近いのだが、遊歩道はすごい遠回りをして続いているのだ。
肩から緩やかに下って行くと平坦地が広がっていて、ここはお花畑になっている。これを周遊するように木道が続くのだ。途中の砂礫にはコマクサが咲いていて、わざわざ遠回りさせてるだけのことはある道なのだ。
この火口原の広場から外輪に上って、尾根を緩やかに登って行く。この尾根にもコマクサなどの花がいっぱいであった。
尾根からの眺めは本当にすばらしい。行く手に最高点が見え、その後ろには本当の本白根山山頂が見える。さらに目を右にめぐらせて行くと、本白根山展望所が見え、そこにはさくさんの登山者が休憩しているのが見える。黄色の花や、コマクサを眺めながら行くこの尾根道は本当にすばらしいのだ。
最高点に着いたのは
108分である。何もないところで「本白根山遊歩道 最高地点2150m」という標識がたっているだけなのだ。本白根山展望所には登山者がいっぱいいるのだが、最高点には私一人である。記念写真を撮って早々に引き返した。それでも、途中で登山者と何人かすれちがった。
展望所分岐に戻ると、
ここからは木の階段を急登するのだ。登り着いた展望所には登山者が本当にいっぱい休んでいた。方位盤もあるのだが、雲が多くて山々を展望することはできなかった。それでも、北のほうに湯釜の白い外輪山を見ることができた。
この山頂のまわりの砂礫にもコマクサがたくさん咲いている。白根山がこんなにコマクサの山だとはしらなかった。




 鏡池から弓池、西展望所へ再登
展望所からの下り


鏡池分岐


急な下り


ロープウェイ駅が見えてきた


本白根山登山口に戻った


山頂からは鏡池をめざす。緩やかな尾根を行き、ハイマツの中を登って樹林に入ると指導標があって、ここで左折する。ロープウェイ山頂駅まで
2kmとなっていた。
樹林の尾根を歩いて行くと右に池が見えた。これが鏡池である。きれいに澄んだ水を湛えている。

左折して10分ほどで鏡池の標識のたつ展望所に着いた。鏡池にはここから下って行くのだが、ここから池を展望できるので、湖畔に下るのは止めてしまった。
木道の下りになった。滑りそうで注意して歩かなければいけなかった。木道が終わると急な階段の下りになって、樹林のなかをどんどん下って行く。
富貴原ノ池分岐で前を歩いていた6人の団体を追い越した。さすがに百名山で、団体登山者も多いのだ。
平坦な道になって
10分ほど行くと、右にロープウェイ駅が見えてきた。沢にかかる階段を上り下りして、少し行くと樹林から抜出す。平坦な草原を歩いて登山口のあったリフト乗り場に戻った。
ここからは逢ノ峰の麓を捲く車道を歩いて弓池に戻った。弓池が見えてきたところで、池を周遊する遊歩道に入った。池の向うには湯釜の外輪が雲がかかることなく聳えている。今朝は霧の中で湯釜をはっきり見ることができなかったので、もう一度登ろうかと思った。しかし、その湯釜の展望所に向かう遊歩道には観光客が蟻のようにゾロゾロと列をなしている。あの人混みを登るのかと思うと躊躇してしまう。
などと考えながら池をめぐって、ついでに湿原の周遊もしてしまった。木道が湿原を一周するのだが、残念ながら花は咲いていなくて、池塘もないのだ。
車道を横切って、湯釜展望所の入り口に着く。本当に人が行列をして登っていた。しかたがないので、私もその行列の中に加わる。展望所からの眺めはすばらしかった。今朝と違って、はっきりと湯釜を眺めることができるのだ。登ってきた観光客は、この湯釜の怪しいまでのコバルトの色をみて一様に歓声をあげるのだ。
展望所の左に尾根が続いていて、その先に石碑がたつピークが見える。これが白根山の山頂なのだ。立入禁止のロープが張ってあって、この尾根を登って行くことはできないのだ。(昔、私は登ってしまったが…)
観光客に混じって遊歩道を下り、車に戻ったのは1215分であった。駐車場は満車になっていた。


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