関東百名山
こもちやま

標高 1296m
駐車場→5分→登山口→→屏風岩→→尾根→15分→獅子岩→40分→柳木ヶ峰→20分→子持山山頂→20分→柳木ヶ峰→15分→大ダルミ→25分→林道終点→10分→登山口→5分→駐車場

子持山は一等三角点の山で、山頂からは赤城山・榛名山などの展望がすばらしいのだ。それにもましてすごいのは獅子岩の岩峰への登りである。
子持山

 登山口から稜線まで
5号橋の駐車場から歩き始める


すぐに登山口に着く


太鼓橋を渡ると屏風岩


屏風岩との分岐


分岐には歌碑がたっている


岩がゴツゴツする急な道が続く


沢を詰めて行くと峠6号橋との分岐があった

BACK 三峰山

2009929

「道の駅こもち」で夜が明けた。どんよりとした曇りである。それでも雨は降っていないので、登山口にむかった。どんどん山に向かって車を走らせて行くと、子持山らしい山並みが迫ってくる。いくつかの頂を持つ山であるが、そんなに高い山ではない。これなら簡単ではないかと思ってしまう。(そんなに甘い山ではないのだ)
大きな赤い鳥居があって、これをくぐってさらに走って行くと、樹林の中の細い林道になって、神社の参道前に着いた。ここが登山口なのだろうか。そこには関東自然歩道の指導標がたっていた。それをよく見ると、登山口まで2.2kmと書いてあった。
車を走らせて行くと駐車場があって、登山道のイラストマップがたっている。ここかと思ったら、橋の名前が7号橋となっている。ガイドブックでは登山口は5号橋となっているので、さらに車を走らせると登山口駐車場があった。
ここに車を置いて、さて歩き始めようとしたら、小雨が降り始めた。携帯で天気予報を確認すると、昼からの降水確率は低くなっている。この山は3時間20分で降りてこれるので、昼まで時間をつぶすことにした。
マクドの渋川店に行ったら、ここはネットが使えた。群馬県に入ってからyahooBBが使えなくて困っていたのだが、おかげでメールなどを確認することができた。
マクドでのんびりしていたら、本格的な雨になった。登山を止めてよかったと思った。
11時半頃に雨は止んで、空が明るくなった。
登山することにした。
登山口から歩き始めたのは1220分、橋を渡って林道を歩いて行く。すぐに右手の上に赤い鳥居が見えた。これが子持神社の奥の院なのだ。絶壁が聳え立っていて、そこに赤い祠が見える。急な石段がそこまで続いているのだが、見上げるだけにして先を急いだ。
すぐに登山口であった。大きな標識がたっていて、登山ポストにはかわいい狐の人形があった。
登山口には熊出没注意や木道・太鼓橋が滑りやすい、ハチ注意などと注意の標識がやたらと立っていた。
登山口から続く木道は本当に滑りやすかった。特に雨があがったばかりで、濡れてツルツルするので慎重に足を運ばなければいけなかった。
高い杉木立の中に入って行くと、太鼓橋が見えてきて、その左手にはすさまじい絶壁がそそり立っている。これが屏風岩であった。オーバーハング気味に聳えている。すごい迫力である。
太鼓橋を慎重に渡ると、屏風岩の下に小さな赤い鳥居が二つ置かれてあった。その一つには役行者の小さな石仏が置かれていた。
屏風岩の前で右折して、沢に沿って歩いて行く。すぐに沢に入って、ガラガラの岩屑を踏んで登るようになった。
5分ほど登ると指導標がたっていて、左が屏風岩となっていた。かなり危険な道のようなのでこれは見送った。この指導標のところには小さな石碑があった。歌碑なのだが、くずした字なので読めない。ガイドブックには円珠尼の歌碑と書いてあるのだが、この人がどんな人なのかもわからない。
鬱蒼とした杉林のなか、ガラガラの沢を詰めて行く。大きな岩の横を過ぎ、杉林から自然林に入ると、いつの間にか沢ではなくなっていて、広い急斜面が迫ってくる。登山道はこれをジグザグに急登するのだ。この急登の途中に、峠6号橋への分岐があった。ここから少し登るとようやく尾根の上に着いた。ここから尾根を左に登って行くのだ。この尾根の上で一息ついて、指導標を見たら高崎工業高校山岳部、高経大付属高校山岳部のプレートがつけられていた。この山岳部が指導標をたててくれたらしい。感謝。



 稜線から獅子岩まで
尾根道を行く


尾根の左には岩峰がつきだしていた


絶壁を見上げる


子持山・獅子岩の分岐があった


獅子岩の基部に着いた


獅子岩頂上

痩せた尾根を急登して行くと、尾根の左に突き出した岩峰があった。そこに行って振り仰ぐと、すさまじい断崖が聳え立っている。これが獅子岩の絶壁なのだ。これからこの上に登るのかと思うと、その大険しさにため息が出てしまう。この岩場から平野部を眺めると、いくつものピークを連ねた山並みが見える。赤城山であった。すばらしい眺めである。日がさしていないので、シルエットのようにしか見えないのだが、雨上がりのために空気が澄んで遠くまではっきりと見えるのだ。うれしくなってしまう。

ここから少し行くと、獅子岩と子持山の分岐があった。さっき見上げた絶壁に向かって登るのは、できたらパスしたいのだが、獅子岩は子持山のシンボルだというので、登るしかない。
露岩のすごい登りになった。木の根につかまったりして、慎重の登って行く。岩溝の中を必死で登ると、分岐があった。左が獅子岩、右が子持山となっている。獅子岩に登ったあとは、さっきの分岐まで戻らなければいけないと思っていたのだが、ここでいいらしい。

ともかく獅子岩を目指す。分岐から岩場をトラバースして、それから岩場を急登する。岩壁の下に獅子岩とかかれた白柱がたっている。小さな平坦地になっているので、ここが獅子岩かと、ほっとしたのだが、それは間違っていた。ここから聳え立つ巨岩に鉄梯子が伸びているのだ。本当にこれを上るのかと愕然としてしまう。ここまで来たんだから引き返してもいいかとも思うのだが、やっぱり獅子岩の上に立ってみたい。
獅子岩への鉄梯子で恐ろしかったのは縄ばしごのようにグラグラ動くことである。慎重に梯子を上りきると、今度は大きな一枚岩に鎖が下がっている。その向こうに石碑のようなものが見える。やっぱりこの鎖を上るしかない。恐る恐るスラブを上ると、意外と広いピークであった。ここからの眺めはすばらしかった。行く手には子持山が聳え立っている。山頂に続く尾根には二つのピークが見える。これを越えて行くのだ。

西には子持山から伸びる尾根が見えるのだが、その上に赤城山のような山並みが見えた。最初は赤城山だと思っていたのだが、方角が違うことに気がついた。榛名山なのだ。真ん中に聳えるのが榛名富士でその右に異様な鋭さで聳えるのが相馬山のようである。すばらしい展望である。東にはちゃんと赤城山が広がっていた。感動的な眺めとしかいいようがない。雨が上がるのを待って登ってきてよかったと思った。
この山頂にたつ石碑には御嶽山神社と書いてあって、その両脇に八海山神社・三笠山神社と小さく書いてあった。八海山はわかるのだが、三笠山ってどこだろう。登ってみたくなる。


 獅子岩から子持山山頂へ
ハシゴの下りは怖かった


巻き道と合流する



露岩の尾根を登る


最初のピークを越える


柳木ヶ峰


子持山山頂

展望に大満足して下山する。この下りが怖かった。まずスラブの下り、そして足下が見えない鉄梯子。膝が震えた。

ようやく白柱の立つ小広場に降り立ったときはほっとした。
ここからさらに急な尾根を下って、子持山との分岐に戻る。ここには子持山まで1.2kmという指導標があった。
1.2kmなら近いではないかと思ったのだが、この先は険しい岩場を急下降するのだった。岩にすがったり、木につかまったりして鞍部に降り立つと、そこに指導標がたっていた。下にあった分岐の道がここで合流するのだ。
樹林の中の尾根を登って行く。少し登って振り返ると、樹林のあいだから獅子岩が見えた。さらに尾根を急登すると、樹林から抜け出して展望が広がる。獅子岩がそそり立っているのが見える。
岩屑の尾根をどんどん登って行く。展望はますます開けて、赤城山の眺めがすばらしい。何度も立ち止まって写真を撮ってしまった。

道は紅葉の始まった灌木の中を登って、再び樹林の中に入る。急な尾根を登ってようやくピークに着いたが、そこにはなんの標識もなかった。
このピークから少し下って、ブナの混じる林の中を登り返す。樹林の間から子持山の東側が断崖になっているのが見えた。その途中には岩塔も聳えたっている。子持山ってすごい山なのだ。
登り着いたピークには指導標があって、小さな石の祠があった。ここが柳木ヶ峰である。ここから子持山山頂を往復するのだ。

緑の林の中を緩やかに登って行くと、すぐに岩場の登りになった。大きな岩を乗り越えて登って行く。展望が開けた露岩の上に着いた。振り返ると、登って来た尾根の向こうに獅子岩が見える。そして榛名山の眺めもすばらしい。この露岩のピークから振り仰ぐと、子持山の左側がすさまじい断崖になっていた。
露岩のピークから岩場をトラバースして少し下る。その先は巨岩に太いロープが下がっていて、このロープにすがってスラブを越える。そこから少し登ると山頂であった。
山頂は樹林に囲まれていて、指導標の奥の岩の重なりの上に「十二山神」と刻まれた黒い石碑がたっていた。山頂にあるのは一等三角点であった。樹林に囲まれているので展望はダメかと思ったら、意外と左右が開けていて、右(東)には赤城山と広大な裾野が一望できる。高速道路や、利根川にかかる鉄橋などがミニチュアのようの広がっているのだ。左(西)は樹林の間に少しだけ榛名山が見えた。

山頂でパンをかじっていたら、雨がポツポツし始めた。急いで下山することにする。でも、ここまで天気はもってくれたのだから大満足である。


 子持山山頂から登山口まで
柳木ヶ峰に戻った


大ダルミの分岐


沢に降り着く


林道終点


岩場を急下降して、柳木ヶ峰に戻る。あとは尾根をまっすぐに下って行くだけである。下って行くと、どんどん傾斜がきつくなって、一歩一歩木につまったりして下らなければいけなかった。
15分ほど急降下を続けたら、斜面の途中に指導標がたっていた。ここが大ダルミである。そのまま真っ直ぐに下って行こうとして、ふとガイドブックを見たら、「ここで浅間コースと分かれて左に行く」と書いてあった。間違って下ってしまうところであった。指導標には「8号橋1.8km」と書いてあった。
山の急斜面をトラバースするように下ってゆくと、道は右にカーブして行く。やがて杉林の中に入ると、まっすぐに下って行くようになった。杉林が終わる頃に沢にぶつかる。あとはこの沢に沿って下って行くのだ。沢を縫うように何度か渡り返して下って行く。道の両側にはけっこう岩壁がそそりたっている。
8号橋まで400mという指導標に着くと、その先は荒れた林道のような道になった。ここから5分ほど下ったところが林道終点で、ここには登山道のイラストマップがたっていた。
舗装された道を少し行くと橋を渡った。これが8号橋で、そのすぐ先に東屋があった。
その右に登山口があった。意外と早く戻ってくることができた。登山口から7号橋の駐車場までは本当に近くて、車の前に戻ったのは15時半であった。
大満足の登山であった。
(この後、まだ登山旅行を続けるつもりであったが、悪天が続き、さらに台風までやって来るというので一旦、家に帰ることにした。)


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