BACK 三岩岳
2009年9月25日
今日登る鬼怒沼山は往復で9時間20分もかかるので、朝早く出発することにする。困ったことに行動食がない。長時間の登山だというのに、途中で食べるものがないのはきつい。ナッツが二袋あったので、これを持って行くことにした。
駐車場を出発したのは6時15分である。駐車場のすぐ先で道が二つに分かれている。右の道は通行止めである。以前はこの道が鬼怒沼山遊歩道に通じていたのだが、崩落で通行できなくなっているのだ。
左の車道はすぐに橋を渡る。渡ったその先に登山口があった。長い鉄の階段があって、まずこれを上るのである。階段は途中に踊り場があって、そこで左折する。
この長い階段を上って尾根の上に出る。さっき渡った渓流の音をききながら行くと、すぐに下りになった。渓谷に向かってジグザグに下って行くと、新しいりっぱな吊り橋がかかっている。鬼怒の中将乙姫橋というのだ。どういう伝説があるのだろう。橋を渡ると左に曲がって、渓谷沿いに歩いて行く。指導標がたっているので見たら、鬼怒沼まで8.5kmと書いてあった。遠い。
鬱蒼とした林の中を歩いて行くと、道の右はすさまじい大岩壁になっていた。屏風のように絶壁が連なっているのだ。鬼怒沼山って岩峰なのかと、ビビッてしまう。
道は突然左に下る。真っ直ぐの道は岩屑で埋まっていた。崩落したので道を付け替えたらしい。
渓流沿いの明るい道を歩いて行く。流れはあまり変化のない広い河原である。10分ほど行くと、対岸はすさまじい崩落斜面になって、このすぐ先の鉄橋で対岸に渡る。でも、橋を渡って右折すると、すぐにまた鉄橋があって再び対岸に渡るのだ。この二つ目の橋から渓谷の岸を見ると、遊歩道の跡らしきものが見えた。このコースは崩落によって何度も付け替えられているらしい。このすぐ先で、右から遊歩道が合流した。でも、この道は草茫々の荒れ放題で通行止めになっているのだ。
広い河原を見ながら歩いて行くと水場があった。喉が渇いたのですくって飲んでみた。うまかった。
広い樹林の平坦地を行くと、右に急登する。そのすぐ先で樹林から抜け出すと、驚いたことに温泉旅館があった。ここが八丁の湯であった。この温泉は宿泊がログハウスのようで、遊歩道に沿って何棟も並んでいた。時間は7時半になっていた。
八丁の湯から5分ほど行くと、頭上に鉄橋が架かっている。この下を過ぎると、すぐに加仁温泉であった。加仁温泉からは林道を歩いて行く。遊歩道のイラストマップがたっていたが、そこには通行止めのX印がいっぱいつけられていた。このイラストマップのすぐ先に古い遊歩道の入口があるのだが、これも草茫々で通行止めであった。
砂利をブルドーザーで積み上げたような道を歩いて行くと、すぐに日光沢温泉が見えてきた。この温泉はけっこう昔の佇まいをを残していて、湯治場のような雰囲気が残っていた。
登山道はこの温泉の敷地内に入って行くのだが、行き止まりではないかと心配したら、渡り廊下の下をくぐるのが登山道であった。
石段を上るとすぐに指導標がたっていて、左は根名草山となっていた。鬼怒沼山へは右に行く。
すぐに神社があって、温泉神社と書いてあった。この神社の先でりっぱな橋を渡る。渡って左に行くと、すぐに落石注意の標識があった。この登山道ではいたるところで落石注意の標識をみるのだ。このすぐ右は赤茶けた崩落地になっていて、いかにも崩れてきそうな雰囲気である。急ぎ足で通過した。
木漏れ日の林の中を歩いて行くと、ノシ滝という指導標があった。登山道の右奥に滝が見える。水量が少なくて、細い筋が何本か見える程度であった。
ノシ滝から急な道を5分ほど登ると、指導標がたっていた。左がヒナタオソロシノ滝となっているのだが、その方向に道はない。でも、この指導標から少し上に吊り橋が見えるので、これのことなのだ。
この先は急登の連続になった。シラビソの林の中をジグザグに上って行く。急なところでは木の階段が組まれている。25分ほど急登を続けると、話し声が聞こえてきて、すぐに滝見台に着いた。この展望台からはオロオソロシの滝が見えるはずなのだが、滝なんか見えない。そうしたら、ここで休憩していた人が、遠くの対岸に見えるのだと教えてくれた。あんまり遠くなので気がつかなかったのだが、確かに滝が見えた。
滝見台にたつ指導標には鬼怒沼まで2.4kmと書かれていた。
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