城峰山頂からさらに西に向かって城峯神社を目指す。
紅葉が始まった樹林の尾根を緩やかに下って行き、ジグザグに急降下するようになると神社は近い。左下に神社が見えてくると、分岐に指導標が立っていた。そこには日本武尊を祀るお堂があった。
この分岐のすぐ下が神社なのだが、まず天狗岩に行くことにした。尾根をまっすぐに歩いて行く。指導標があって、左が「将門隠れ岩」となっている。尾根から左に下ると、岩壁に沿って歩いて行くようになる。
行く手に絶壁が立ちふさがった。岩壁には太い鎖が下がっていて、これを登ったら天狗岩だろうかと思う。鎖にすがって岩壁を登る。すさまじく急な岩場で、鎖場が終わったその上にもまだ絶壁が続いていて、これ以上登ることは無理であった。鎖場を引き返した。結局、天狗岩には登れなかった。
でも、あとでガイドブックを読むと天狗岩へは尾根を直進するのであって、「将門隠れ岩」の指導標に従って左に下ったのは間違いだったのだ。結局、天狗岩を見ずに終わってしまった。
隠れ岩から城峯神社に向かう。りっぱな社殿で、黒い額に金字で将門と書かれている。この神社は将門ゆかりの神社なのだ。でも、史実では将門がこの地に来たことはなかったらしい。
この神社の境内には展望が開けているところがあるのだが、今日の天気では遠くの山々が霞んで見えない。残念だ。
本殿から大きな杉並木の参道を下った。左手はキャンプ場になっている。でも、ここでキャンプする人っているんだろうかと思ってしまった。
参道を下ったところに関東ふれあいの道の標識があって、石間峠は直進となっている。でも、すごく荒れた道である。草茫々の道を緩やかに上って行くと、新しく造られた道が行く手に立ちふさがった。道が寸断されているのだ。土砂の急斜面を強引に登って林道の上に出る。これは新しくつくられたキャンプ場のための道のようだ。
林道を歩いて行くと2〜3分で舗装道に出た。これは私が車で走ってきた道だ。
のんびり歩いて行くと、関東自然歩道の「平将門と城峯山」という説明板がたっている。さらに行くと、道端に展望台のようなものが設けられていた。このすぐ先が石間峠であった。
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