関東百名山
ふたごやま

標高 1165m
坂本登山口→50分→股峠→40分→東岳→30分→股峠→1:00→二子山山頂(西岳中央峰)→30分→西岳西峰→40分→ローソク岩分岐→40分→車道→10分→坂本登山口

奥秩父と西上州の境目にそびえる山で、すさまじい岩峰である。東岳と西岳の二つのピークを持つことから二子山というらしい。それにしてもこの山はすごい!私の絶対お薦めの山である。
登山口から仰ぐ二子山

 登山口から股峠へ
登山口


V字の窪みを登る


股峠に着いた


BACK 御荷鉾山

20091015

今日登る二子山はすさまじい岩峰である。ガイドブックを読だけでもドキドキしてしまう。この山に登らなきゃいけにあのか…とため息混じりで思ってしまうのだ。
ヘアピンカーブから少し上がったところに坂本登山口がある。車が1台停まっていた。
登山口から少しだけ二子山が見える。すごい岩峰である。
登山口からは杉林の中を登って行く。右には沢がきれいな渓谷をつくっていて、小さな滝を連続させていた。道はこの沢に下って行って、3本の丸太をたばねた橋を渡る。昨日の夜、小雨が降ったため、橋が濡れていて滑りやすかった。対岸に渡っても、沢に沿った登りが続き、岩がゴロゴロする沢の中を登ったりする。
どんどん沢を詰めて行くと流れがなくなって、字のくぼみの斜面を登るようになった。急な斜面をジグザグに登って行くと、ローソク岩との分岐に着く。ローソク岩方面の道には「命のお守りヘルメット」という看板が置かれていた。ヘルメットが必要なほど危険なのか…。
細いロープの張られた斜面をジグザグに登って、ようやく股峠に着いたのは
820分、登山口から1時間ほどたっていた。ここには西岳の案内図があって、上級者コースと一般コースのルートが書かれている。その横には「急告!昨年来転落や滑落事故が発生している」という看板があった。小鹿野市の観光協会、山岳会、警察署の連名である。私はもちろん一般コースを行くつもりだが、益々怖くなってきた。



 股峠から東岳往復
岩混じりのきつい登り


最難所を通過する


岩尾根を行く


行く手に東岳。山頂はこの後ろにある


東岳山頂


二子山山頂である西岳に登る前に、まず東岳に登る。これも険しい岩山である。股峠から樹林の中を登って行くと、すぐに岩がゴツゴツと突き出た急斜面になる。よく見るとこの岩は石灰岩である。浸食を受けて鋭く突き出たり、変わった形をしていたり、丸く穴が開いていたりする。
傾斜は益々きつくなって、岩や木の根につかまって登って行く。登っているとカラビナの音がして、登山者が一人降りてきた。この人から、山頂付近にスズメバチが多く飛んでいたので注意するように言われた。殺虫剤を持ってくるんだった。

行く手に岩壁が立ちふさがると、道は左にトラバースする。樹林の中をほぼ水平にトラバースして行くので、ほっとした。でも、その先にはすさまじい鎖場があった。岩壁がせり出していて、これを通過するためには崖から体をはみ出さなければいけない。岩に足場としてハーケンが打ち込んである。でも、そこまで足を伸ばすのが大変である。やっとこれを通過したときは安心して力が抜けた。でも、考えたら帰りもここを通るのだ。下りはもっと怖いはずだ。どうしようと思ってしまう。
ここから少し登ると展望の開けた尾根の上に出た。振り返ると西岳がすさまじい鋭さで聳えている。(このときはまだわからなかったが、見えていたのは西岳の東峰で、これに登ることはないのだ)

この尾根には「スリップ注意」の標識があった。そんなの言われなくても十分わかっているとつっこみたくなる。
灌木の茂る岩の稜線を行くと、その先に鋭いピークが見える。これが東岳山頂か、すぐだ…と思ったのだが、違っていた。山頂への稜線は長くて、途中にピークが二つもあるのだ。
痩せた岩尾根を慎重に歩き、岩峰を左から捲いて上に立つ。さらに痩せた尾根が続く。ようやく山頂に着いたのは855分、股峠から35分たっていた。(1時間以上がんばっていたような気がするのだが…)幸いなことにスズメバチを見ることはなかった。飛び去ってくれたらしい。
山頂からの展望はすばらしい。まず西岳がローソクのようにつきたっている。すごい断崖絶壁である。そして南にはギザギザの稜線が見える。これが両神山系なのだ。すごい山である。両神山には一度登っているのだが、もう一度登りたくなった。山頂から登って来た岩稜を振り返る。よくこんな道を登ってきたものだと、われながら感心してしまうのだ。
景色がすばらしくて見飽きることがないのだが、下山を始める。
予想した通り、あの鎖場は恐ろしかった。鎖と岩にすがって、必死で足を伸ばして、なんとか通過した。膝がガクガクしていた。
これを過ぎたら、他の岩場はたいしたことなく感じられて、順調に股峠に戻った。



 股峠から西岳山頂(中央峰)へ
岩壁に沿って右に行く


上級者コースと合流する


露岩の痩せ尾根を行く


二子山山頂


いよいよ西岳を目指して登って行く。樹林の中を行くので、急ではあるがたいしたことはない…と思っていたら、行く手に岩壁が立ちふさがり、そこに矢印が書いてある。岩壁に沿って右に捲いて行くと、すぐに険しい岩場になった。石灰岩らしい露岩の道を急登する。ロープも下がっている。岩の溝のような所を急登して、前方が紅葉の樹林で明るくなると稜線であった。左から上級者コースが合流してくるのだが、ルートは岩壁があるだけで道のようなものはなかった。さすがに上級コースである。

ガイドブックには、稜線に出たらすぐに山頂だと書いてあるのがウソだった。すさまじく痩せた岩稜をたどるのである。石灰岩がゴツゴツと突き出た稜線で、これを慎重に越えて行くのだ。灌木に入って少し登ったら、そこが山頂であった。
西岳には3つのピークがあって、東岳から見えていたのが東峰、今いる山頂は中央峰である。そしてこれから向かうのが西峰なのだ。登山道は東峰と中央峰の鞍部に上り着いて、そこから岩尾根をたどってここまで来たというわけである。
山頂には根元までむき出しになった三角点がある。三等三角点であった。
ここから見る東峰は岩の塊が突き出ているだけという感じなのだが、西峰はすごい。さっき東岳から見た西岳東峰のように鋭く聳え立っている。この山頂と西峰の間はすっぱり切れ落ちていて、とてもあそこまで行く道はないように思える。西峰山頂にはとても登れそうもない、絶対、あの手前で下るんだと確信してしまう。(大間違い、しっかり西峰山頂を越えるのだ。二子山はそんなに甘くはない!)



 中央峰から西峰へ縦走して下山
西峰への岩稜を行く


ここが西峰山頂らしい


ペンキ印をたどる


岩稜から右に下る


ローソク岩分岐の指導標


車道のヘアピンカーブに着く


山頂から先は切れ落ちているように見えたが、降り口まで行ってみたら、急な痩せ尾根ではあるが私の技量の許容範囲内の険しさであった。これならなんとか下れそうだ。
とはいえ、痩せた尾根には石灰岩がニョキニョキと突き出ている。これを一つ一つ越えて行くのだ。でも、下ってみて気がついたが、浸食された石灰岩はホールドしやすくて、すごくバランスを確保しやすいのだ。けっこうきつい岩場が続くのだが、足がかり・手がかりがしっかりしているので、なんとか下って行くことができる。

行く手の西峰がどんどん迫ってくる。一旦、稜線から左に外れて大きく下る。それからもう一度、岩場を登って稜線に立つ。こうした登り下りはすごく怖かった。
この稜線から振り返ると、中央峰は巨大な一枚岩の絶壁をもって聳えていた。すごいとしか言いようがない。
痩せ尾根の急登になる。必死で登っていると、なにかしら知らない間にピークに着いてしまった。標識はないのだが、この先にそびえ立つ岩峰が見えないので、ここが西峰のようである。絶対登れないだろうと思っていた西峰にたってしまった。それなりに感動である。
ここからは石灰岩の岩が重なる痩せた尾根を下って行く。黄色いペンキ印が書かれていて、それに従って下って行くのだ。行く手には、山頂部が平らに削られてしまって今もそこでブルドーザーが動いている山が見える。叶山である。武甲山と同じように、石灰岩の山はセメント材料として、破壊されつつあるのだ。無惨としかいいようがない。
稜線から外れて、左の灌木の中に下る。そうしたら鎖が下がっていた。これがガイドブックにある7mの鎖場である。降り口見下ろすと足が震えるような高度感がある。でも、これを下ったら、岩場は終わるはずである。
ほとんど垂直に見える絶壁を、鎖にすがって慎重に下った。岩場を下り終えたときは、なんとか生きて帰れそうだと思った。
あとは檜林の急斜面をジグザグに下って行く。樹林から抜け出すと、伐採跡で展望が広がる。ローソク岩との分岐の指導標がたっていた。
振り返ると、西岳の絶壁が屏風のように連なっているのが見えた。なんともすさまじい眺めである。
この絶景を振り返りながら、伐採された斜面をトラバースして行く。一旦、樹林の中に入ると、すぐに送電線の鉄塔があった。ここからは東岳もよく見えた。
この先は植林帯に入ってどんどん下って行く。道は溝のようにえぐれているところが多かった。植林帯が終わって自然林に入ると、痩せた尾根を行くようになって、両側に舗装道が見えてきた。ヘアピンカーブの先端で車道に出るのだ。この登山道入口には指導標がたっていた。
あとは車道を歩いて行くだけである。真っ青な空のもと、険しい岩峰となって聳える西岳・東岳を眺めながら車道を行き、坂本登山口の車の前に戻ったのは1225分である。5時間の登山であった。


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