関東の山百選 
ほたかさん

標高2158m
林道終点→15分→分岐→1:00→武尊沢徒渉点→1:00→剣ヶ峰→1:30→武尊山山頂→1:20→手小屋沢避難小屋→50分→分岐→15分→林道終点

昔登ったことがあるのだが、今回は別のコースを登ることにした。鋭く聳え立つ剣ヶ峰はこのコースの目玉だ。そして、剣ヶ峰から長く続く痩せた尾根を行くのはすばらしく、さらに山頂から手小屋避難小屋への下りはすさまじい岩場、鎖場の連続であった。
笠ヶ岳から望む武尊山

 登山口から剣ヶ峰へ 1995年前武尊経由の登山記録


避難小屋経由の道の分岐


武尊沢徒渉点


こんな登りもあった


すごい登りになった


剣ヶ峰の分岐


剣ヶ峰山頂

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201087

水上の道の駅に泊ったが、夕方、また強い雨が降った。おかげで昨夜は意外と涼しかった。
車を走らせて武尊山の登山口に向かったのは5時頃である。
武尊神社の少し手前に立派な駐車場があった。ここで身仕度をして登山者がいる。私もここに車を停めようとしてガイドブックを読んだら、林道終点にも駐車スペースがあると書いてある。もう少し車を走らせることにした。
すぐに武尊神社で、ここで舗装道は終わっている。その入り口には一般車通行禁止の標識がたっていた。でも、それに続けて「事故があっても責任を負わない」と書いてあるので、自己責任ならいいんだと思って、車を進入させた。この先はすさまじいガタガタ道で、一般車通行禁止の意味がわかった。四輪駆動でよかった…。

林道終点には車が4台停まっていた。
身仕度を終えて歩き始めたのは615分。ふだんよりはゆっくりの出発になったが、今日の歩行時間は6時間20分なので、13時頃には帰って来れるはずである。
石がゴロゴロする林道の続きのような道を歩いて行く。15分ほどで小さな流れを渡ると、その直ぐ先に指導標がたっていた。ここで道は分岐している。左は避難小屋経由武尊山で、右が剣ヶ峰への道である。私は剣ヶ峰から武尊山に登って、避難小屋を経由してここに戻ってくるつもりなのだ。
分岐から5分ほどで沢の流れを渡って、その先で急な登りになった。鬱蒼とした樹林の中を登って行って、何度か小さな流れを渡る。アスナロの林を過ぎて緩やかに下ると、沢の流れにぶつかった。歩き始めて1時間たっている。これがガイドブックにある「武尊沢徒渉点」らしい。もっと大きな沢だと思っていたのだが、簡単に徒渉できた。
この先は急登の連続であった。木の根が張り出した急斜面を登ったり、苔むした大きな岩が累々とする涸れ沢のような所を登ったりする。でも、登山道には朝日がさし始めて、今日は晴れてくれるらしい。ようやく樹林が途切れて、武尊山が見えるようになったのは85分。でも、山頂部には薄く雲がかかっている。歩き始めて約2時間たっていた。
これで、もう剣ヶ峰は近いだろうと思ったのだが、この先は遠かった。すごく険しい登りが続く。登山道の右にすさまじい岩峰が見えた。地図で確認したら獅子ヶ鼻山のようである。武尊山って、けっこう岩場の多い山なのではないかと思った。木の根につかまったり、岩場を越えたりの急登を続け、ようやく林から抜出した。行く手には槍のように鋭く聳える剣ヶ峰が見えた。振り返ると獅子ヶ鼻山がすごい迫力だ。
再び樹林の中に入るとようやく剣が峰との分岐に着いた。830分を少し過ぎていた。指導標には剣ヶ峰までは100mと書いてある。ここから往復するのだ。
100mというのにすごく遠かった。大きな岩がゴロゴロする沢のようなところを急登して、林から抜出すと巨岩がそびえ立っていた。この間を登って、山頂に着いたのは840分であった。
真向かいに武尊山の大きな山塊が見え、これに続く尾根の上に登山道が見える。残念なことに武尊山の山頂には雲がかかり始めていて、あまりはっきりと見ることができない。記念写真を撮って早めに下山した。




武尊山への尾根道


武尊山山頂への登り


武尊山山頂
 剣ヶ峰から武尊山山頂へ


分岐から展望の尾根を行く。振り返ると、剣ヶ峰はその名の通り、剣のように鋭く聳えていた。展望の開けた尾根をアップダウンを繰り返して歩いて行く。登るにつれて、行く手の武尊山は厚い雲に隠れて行く。下は晴れているのに、山にだけ雲が湧き上がっているのだ。

剣ヶ峰から1時間ほど歩くと、道は一旦下って、それから急な登りが始まった。目の前には壁のような広い斜面が立ちふさがっていて、これが武尊山への登りらしい。上は雲でまっ白でほとんど見えないのだ。
登山道は岩礫に覆われていてほとんどガレ場の登りと変わらない。岩礫は浮石のようになっていて、気をぬくと足を滑らしてしまいそうだ。

急登を続けると、いつのまにか道の両側にはお花畑が広がっていた。雲が薄れてきて、振り返ると、歩いてきた長い稜線も見えるようになった。
きれいな花を眺めながら登って行く。上から話し声が聞こえるようになったら、指導標の前に着いた。ここから左に少し登ると武尊山山頂であった。
山頂にはたくさんの登山者が休憩していた。今日は土曜日なのだ。

この山頂にあるのは三角点は新しいものなのだが、よく見たら一等三角点であった。三角点のすぐ横には古い石の祠もあった。
立派な方位盤もあるのだが、山頂は雲の中で何も見えない。




しばらく平坦な尾根を行く


鎖場が始まった


尾根の右下に避難小屋が見えた


上の原の分岐


剣ヶ峰との分岐に戻った
 武尊山山頂から須原尾根下山


山頂からの下山開始は1027分。ハイマツの間を緩やかに下って行く。急な下りなのかと思ったが、そうではなかった。山頂付近は長い稜線のようで、ハイマツの稜線を細かにアップダウンして歩いて行くのだ。15分ほど歩いたら、突然鎖場が現われた。鎖にすがって下って行くと下には木の梯子がかかっていた。
ようやく平坦地に着地してほっとしたら、すぐに続けてまた鎖場であった。今度は垂直な岩溝の間を下るのだ。これを下り終えたら、次は崩落地のような急斜面をロープにすがって下る。
ようやく普通の道になってほっとしたら、すぐにまた巨大ななスラブを鎖が下がっていて、その下には木の梯子がかかっていた。急降下の連続である。
ようやく鎖場から解放されてどんどん下って行く。次の目標は手小屋沢避難小屋なのだが、下っても、下っても小屋に着かない。ようやく尾根の上に避難小屋をさす指導標を見つけたのは1143分、山頂から1時間20分もかかってしまった。小屋へは急な道を下らなければいけない。このまま通過してしまおうかと思ったが、やっぱりどんな小屋か気になって見に行った。小屋というよりは緊急避難用のシェルターといった感じの蒲鉾形で、波形のトタンでおおわれている。中を覗いてみたら、床も緩やかにカーブしていて、そこにスノコが敷かれていた。
登山道に戻って、7分ほど歩くと上の原の分岐があった。ここで尾根を離れて、急な斜面をジグザグに下って行く。下るにつれて、日がさすようになった。山頂は雲の中だったが、下は晴れているのだ。
日があたって輝く緑に中をどんどん下って行く。水場のようなきれいな流れをを渡って、落葉松の林に入ると傾斜はずいぶん緩やかになる。沢の流れを渡って
5分ほど下ると今朝の分岐に戻った。
林道終点の車に戻ったのは1245分である。
今日は早く戻って来れた。

明日は尾瀬の笠ヶ岳に登るので、鳩待峠に向かって車を走らせる。予想通りマイカー規制で鳩待峠へは車で行けない。戸倉に下ってここの駐車場に車を停めようと思ったが、24時間で1000円であった。明日、何時に戻って来れるかわからないが、入車するのはもう少し後にして、時間稼ぎに温泉に入ることにした。500円で汗を流してのんびりすることができた。17時に駐車場に入った。今日はここに泊るのだ。


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