BACK 明星ヶ岳
2010年5月22日
道の駅北山に停まったのだが、ここの水は飲料不適ということで困ってしまった。水の残りが少ない。車に残っている水をかき集めてザックに入れた。
道の駅を5時少し過ぎに出発して、西丹沢自然教室に向かった。ここに駐車場があるのだが、念のため登山口まで行ってみた。でも、やっぱり車を停めるスペースはなかった。西丹沢自然教室には車がけっこう停まっていて、満車寸前であった。早く来てよかった。
身支度を終えて歩き始めたのは5時40分である。
車道を歩いて行く。河原はキャンプ場になっていた。8分ほど歩くと登山口があって、檜洞丸まで4.8kmとかいてあった。このルートは「つつじ新道」というらしい。
登山口から入ると薄暗い谷であった。V字の谷で岩盤の上を水が流れている。こんなところを登って行くのかと思ったら、すぐに左に階段があった。ハシゴのような短い階段を上って、山の斜面を斜めに登って行く。道は急斜面をジグザグに登って行くのだ。谷を右に見るトラバース道になった。山襞に沿って道は続いているのだが、所々で桟が設けられている。それが朽ちかけた丸太で、いかにも心許ない。急峻なところでは工事用の鉄パイプで作った手すりが設けられていた。
緩やかに登って行くと、ようやく前方が明るくなってピークに着いた…と思ったら、ここで尾根を越えて、再び谷を右に見て、トラバース道が続く。右に見える谷は、さっきと違って大きな谷である。これがゴーラ谷であった。こちらは日が当たるせいか、明るい樹林の中のトラバースが続く。時々桟が現れるがしっかりしている。
土砂が崩れたのかと思う斜面を横切って、さらに歩いて行くと道は緩やかな下りになって、次第に谷に向かって下って行く。小屋の跡と思われるところのすぐ先に、大きな砂防ダムがあって、これを越えると流れの前に出た。ゴーラ谷出合で、ここで流れを渡るのだ。
流れの岩を伝って徒渉してからは、石だらけの河原を少し行き、支流を徒渉すると石段があった。ここから本格的な登りになるのだ。
すさまじい登りが始まった。石段の先に鎖場があった。鎖場を過ぎると傾斜は緩やかになって、すぐにベンチのある平坦地に着いた。ここで休憩することにした。歩き始めてまだ1時間ほどしかたっていないのだが、今日は調子がよくない。昨日、頑張りすぎたせいかもしれない。腕時計の高度計をみたら、ほとんど標高を稼いでいなかった。すごく登ってきたと思ったのだが…。
気を取り直して、山頂目指して歩き始める。登山道は尾根に沿って続いていて、傾斜はきつくなったり、緩やかになたったりを繰り返す。傾斜が緩まったところでは笹藪が現れる。
山頂まで2kmの指導標を過ぎると、いったん急下降する。これを登り返すあたりから、道には岩が多くなった。岩がゴロゴロする急斜面を登ったところに展望台の分岐があった。檜洞丸への道から分かれて右に少し登るとベンチが置かれていて、登山者が一人休憩していた。ここで樹林の間から富士山が見えた。私は富士が大好きなのでうれしくなってしまった。富士を見ながら休憩した。
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