黒山山頂で直角に左折し、緩やかな尾根を歩いて行く。途中、小沢峠の分岐があった。檜林を歩いて行くと大きな岩があって、そこにプレートがはめ込まれていた。「トレイルランナー高橋香ここに眠る」というレリーフであった。
このすぐ先に広場があって、関東ふれあいの道に案内板がたっていた。指導標には「権次入峠」と書かれていた。ゴンジリ峠と読むのだ。この峠からは、樹林の間に青い湖が見えた。名栗湖というダム湖である。
左に檜林、右に緑の雑木林という尾根を歩いて行くと、急な階段が立ちふさがった。これが棒ノ折山への最後の急登なのだ。階段登りはきついと思ったら、階段の横にしっかりした踏み跡があった。ほとんど登山道といっていい道で、これを登って行く。檜林の中を行くので、植生を気づかう必要はない。でも、この階段道は本当に長かった。
棒ノ折山山頂に着いたのは13時15分であった。明るい広場で、東屋がたっていた。山頂の右が開けてして、すばらしい展望である。ここから見える山の名前が書いたパネルがたっていて、これで見える山の特定ができる。
あとはもう下るだけなので、長めの休憩をした。山名の書いたパネルと、見える山々と比較しているとあっという間に時間はたってしまった。
下山路は檜林をひたすら急下降する。すさまじい下りの連続であった。下って行くと、時々大きな岩がある。どんどん下って振り返ると、大きな岩が重なり合っていて、すごい岩場を下ってきたのだった。
いったん傾斜が緩まってほっとしたら、その先にまた急下降が続いていた。やがて道は階段になって、これをジグザグに下って行くと、下から沢の流れの音が聞こえてきた。どんどん下ると沢の流れまで降りてしまった。あとはこの流れに沿って行くのだ。
この沢に沿って「わさび田」があった。石垣で段々畑を作って、わさび田としているのだが、畑を保護するためにネットが張ってある。登山道はこのわさび田のネットに沿って続いているのだ。わさび田に引くだけあって、すばらしくきれいな水であった。
沢に沿って15分ほど下ったら、行く手に橋が見えてきた。手すりはないが、広くてりっぱな橋である。
この橋を渡って、石段を上ると車道であった。あとは車道を10分ほど歩いたら、車の前に着いた。
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