大雪山〜十勝連峰大縦走
ちゅうべつだけ

標高 1963m
北海岳→白雲岳分岐→白雲岳避難小屋→高原温泉分岐→忠別沼→忠別岳山頂→忠別岳避難小屋

北海道に住んでいた16年前にこのコースを歩いている。但しトムラウシから大雪山に向かう逆コースだったが。私はそれで大雪山を知ったつもりでいたのだが大間違いであることに気がついた。そのときは雨だったのだ。今回、快晴の縦走路を歩いて本当の大雪山の素晴らしさを知ることができたと思う。
忠別沼から忠別岳

 北海岳から白雲岳避難小屋へ
北海岳から下る


雪渓を横切って行く


白雲岳避難小屋

BACK 旭岳から北海岳へ

2007年77

北海岳からは砂礫の平原の中を行く。これが北海平である。白雲岳の左の肩に向かってうねりながら登山道が続いているが、この砂礫の平原にもたくさんの花が咲いているのだ。ゆるやかに下って行くと白雲岳が次第に迫ってくる。大きな岩が山肌を被っているすごい山だ。
白雲の手前にベンチがある広場があったのでここで休憩。天気はいいし、きつい登りもなくて最高の山旅である。
ベンチの広場から少し行くと雪渓があって、これを越える。振り返ると烏帽子岳の三角峰がきれいに聳えていた。そして、それを起点に右に目を移すと赤岳の巨岩、そしてなだらかな起伏の小泉岳が見える。
雪渓を渡ったところからは広大なお花畑が広がっていた。ともかく花がきれいだ。
道は岩がゴロゴロするようになって、黄色いペンキ印に従って急な道を登る。傾斜が緩やかになると白雲分岐であった。ここから右に行くと白雲岳であるが、去年登ったばかりなので省略することにした。
お花畑の道を行く。大きな雪渓を下ると、行く手の岡の上に小屋が見えてきた。白雲避難小屋である。昔のまんまの姿なので、うれしくなってしまう。
テント場を通って小屋の前に着く。昔、この小屋の宿泊は無料だったと思うが、今は1000円の宿泊料がかかる。テントも300円なのだ。この白雲避難小屋は大雪山山行でよく使われる小屋なのだから仕方がないかもしれない。
小屋から少し下ったところで休憩した。トムラウシに続く山並みがすばらしい。



 白雲小屋から忠別岳避難小屋へ
雪田を行く


平坦な道を行く

高原温泉への分岐


宮三角点


忠別沼の幟から振り返る


忠別岳山頂


忠別岳避難小屋


長い雪渓を下る。広い稜線の道になると両側には花がいっぱいである。左には石狩岳とニペソツ山が見える。ともかく360度、山々の眺めがすばらしくて何度も立ち止まって、花や山を撮ったりでなかなか進まない。
分岐が見えてきて、そこに登山者一人休憩していた。ここが高根ヶ原分岐であった。左の道が三笠新道で沼の原に下って行くのだが、今は通行止めになっている。この道は熊の出没が頻繁なために通行止めなのだ。そして、登山者と思った人はその監視委員であった。
左側が崖になった道を行く。見下ろすと無数の池が見え、これが沼の原なのだ。雪渓がたくさん残っていて、その間に青い沼が点在している。すばらしいところなのだが、熊がいるとなると遠慮してしまう。
花の咲く広い稜線の平坦な道が続く。行く手には右側が崖になった山が見えてくる。忠別岳である。今日はこの忠別岳を越えなければいけないのだが、ずいぶん遠い。
振り返ると表大雪の山々。なんてすばらしい展望の道なんだと思ってしまう。

途中に三角点があった。「宮三角点」と刻まれている。普通の三角点とは違うのだろうか。
どこまでも続くこの広い稜線の道。ハイマツの間を抜け、きれいなお花畑を過ぎ、いうことのない楽しい道である。
木道が現れ、雪渓の向こうに半分雪に埋まった池が見えてきた。これが忠別池である。池の向こうには忠別岳が聳えている。いよいよ忠別岳の登りが始まる。
ハイマツの中の急な登りであった。ここまでほとんど平坦な道をきたので、この登りはきつかった。ようやく緩やかになって、お花畑のなかを山頂に向かう。道には岩が敷き詰められたようになっていた。忠別岳山頂到着は1240分。右側が絶壁になっていて、そこにたって眺めると、行く手には五色岳から化雲岳に続く絶壁の連なりが見える。山肌には雪が斑模様となって残り、すばらしい眺めだ。その絶壁の向こうにはトムラウシが聳えていた。
山頂からは左に下る。ハイマツの中の急な下りが続く。左下には雪渓があって、そこに三角屋根の小屋が見えた。これが今日の泊まりの忠別避難小屋である。でも、これは遠かった。
稜線を行き振り返ると、忠別岳は絶壁をもつ堂々とした山であった。こちらから見るほうが遥かにすばらしい山容だ。避難小屋を左に見ながら、通り過ぎるように稜線を進む。小屋が後になった頃に小屋への分岐についた。
ここからはハイマツを掻き分けて下って行く。大きな雪渓出て、この雪渓を行くと雪渓の裂け目があった。目の前に小屋があるのだが、引き返すしかないのかと思ったら、この割れ目を渡る踏み跡を見つけた。これを越えて小屋の前に着いたのは1351分であった。早かった。
小屋の中に入ってみたが、薄暗くていかにも古い小屋である。虫もいそうなので、小屋に泊まるのはやめてテントを張ることにした。
雪渓の雪解け水が豊富に流れているので水には困らない。でも一度沸かす必要がある。
読書をしたりしてのんびりしていたら4人連れの登山者がやってきた。小屋を覗いていたが、結局、私の隣にテントを張った。



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