大雪山〜十勝連峰大縦走
美瑛富士 1888m
美瑛岳 2052m
十勝岳 2077m
美瑛富士避難小屋→美瑛富士山頂→美瑛岳山頂→平ヶ岳→十勝岳山頂

十勝連峰の縦走を一日でやってしまった。天気にも恵まれてすばらしい縦走ができたのだが、富良野駅に着いたのは真っ暗であった。
美瑛岳から十勝岳

 避難小屋から美瑛富士山頂へ 1991年の登山記録

BACK オプタテシケ


2007年710

5時に目覚ましが鳴った。ツアーの団体は6時出発なのだ。とたんに騒々しくなった。私はしばらくシュラフの中でウツラウツラしていたのだが、どうにも騒々しいのであきらめて起きることにした。私の今日の予定は上ホロカメットク避難小屋までなので、ゆっくりでいいのだが…。
私の朝はきわめて簡単である。朝食はとらない。お湯を沸かしてスープを飲むだけなのだ。
ツアーの団体が大騒ぎをしながら朝食の準備をしていたが、私はすぐに出発の準備ができてしまった。
夜が明けたころは濃い霧に包まれていて、天気は期待できそうもなかったののだが、私が小屋の外へ出たときは青空が見えるようになっていた。
登山路は右に聳える山を回りこむように続いている。この山は美瑛富士なのだ。ハイマツの中の道を10分ほど行くと縦走路と合流したが、オプタテシケの方向には雲がかかっていた。
ハイマツの中を進むと、行く手に大きな雪渓が見えてきた。昨日は水汲みでここまで来たのだ。ポリタンには水が3分の2くらいしか入っていないので、ここで水を補給してゆくつもりであった。ところが、昨日は勢いよく流れていたのに、まったく水は流れていない。日中の日差しが雪渓を溶かして流れができていたようで、夜明けは寒いのでまだ雪が溶けていないのだ。水の補給はあきらめるしかなかった。
雪渓を横断する。その向こうには美瑛岳が大きなく聳えていた。真っ青な空が広がっている、今日も快晴のようだ。雪渓から10分ほどで美瑛富士の分岐に着いた。ここにザックをおいて美瑛富士を往復する。
裸地の斜面を登って行く。ガイドブックには「踏み跡程度の道」と書いてあるのだが、しっかりしている。傾斜がきつくなって、火山岩のザクザクの道をジグザグに登って行く。本当に富士山を登っているようである。
振り返ると美瑛岳の全体が眺められるようになって、ザックをおいた十字路がはるか下に見える。傾斜が緩まってくると、斜面の右にオプタテシケが見えてきた。鋭い三角峰が高く聳えている。昨日はオプタテシケから雲の中を歩いたので、こちらからはオプタテシケを見ていなかったのだ。三角峰の手前に2つのピークが連なっているのが見える。ベベツ岳と石垣山のようだ。すばらしい眺めだ。
ハイマツが所々に生える火山性の台地を緩やかに登ると山頂に着く。650分であった。
山頂からはなんといってもオプタテシケの眺めが最高である。ただ、その奥に聳えるはずのトムラウシはオプタテシケに隠れて見えなかった。その左、遥か遠くに大雪の山々が雪渓をいただいて広がっている。絶景である。振り返ると目の前に美瑛岳が大きく聳えていて、その右には少しだけ十勝連峰の山が見える。噴煙を上げる火口も見えた。


美瑛富士避難小屋


美瑛富士への道


雪渓を渡る、昨日は水場があったのだが…


美瑛富士分岐


美瑛富士への登り


美瑛富士山頂


 美瑛岳山頂
分岐に戻った


美瑛岳への登り


美瑛岳分岐


美瑛岳山頂

美瑛富士山頂で、いつまでも絶景を眺めていたいのだが先を急ぐことにする。ザクザクの道を下って十字路に戻り、ザックを回収する。
美瑛岳に向かっての急登が始まる。巨岩が点在し、道には岩がゴロゴロしている。岩に付けられた黄色のペンキ印に従ってジグザグに登って行く。振り返ると美瑛富士が大きく聳えている。登るにつれて美瑛富士は下に見えるようになって、その右奥にオプタテシケがきれいに見える。でもオプタテシケには雲がかかり始めていた。

縦走路と美瑛岳の分岐に着いたのは8時少し前である。
ここにザックを置いて美瑛岳の山頂を目指す。登ってゆくと一人の登山者と会った。この時刻に登山者に会えるとは思わなかった。この人は4時頃に望岳台を出発して、十勝岳に登ってこちらに縦走してきたのだという。すごく早い、本当だろうかと疑ってしまった。
縦走路分岐から少し登ると、再び縦走路との分岐があって、ここから右に行く。山頂へ続く稜線で平坦道である。痩せた岩場の続く稜線であるが、そこから南側を眺めることができ、十勝岳がすばらしい姿で聳えていた。今までは美瑛岳に隠れて見えなかったのだ。
真下には赤茶けた火口壁が連なり、その向こうに端正な三角峰の十勝岳。すばらしい眺めとしかいいようがない。美瑛岳山頂に急ぐ。
山頂直下は岩場の登りで、これを越えて山頂に立つ。817分であった。
眺めはすばらしい。十勝岳とその右裾には噴煙を上げる火口が見える。その奥に聳える緑の山は富良野岳である。振り返る美瑛富士はずいぶん下に見えて、右上にはオプタテシケが高く聳えていた。大雪の山々も一望できる。オプタテシケに続く稜線の石垣山の手前に小さく動く登山グループが見える。避難小屋で一緒になったあの団体のようである。
でも、なんといっても、十勝岳の眺めがすばらしい。何枚も写真を撮ってしまった。
さっきの分岐で会ったおじさんと話をしてしまった。愛知か来たのだそうで、今回は北海道にある日本百名山の
9座を登る予定で、昨日は羊蹄山に登ったのだそうだ。
もう一人の登山者が登ってきたところで、山頂を後にした。


 十勝岳山頂へ
美瑛岳からの縦走路


登山道の指導標


鋸岳


霧がかかってきた


十勝岳山頂


来た道を戻って、分岐でザックを回収。岩稜を辿る。岩峰を回り込むと岩場の急な下りになった。この頃から登山者とすれ違うようになった。みんな朝早く望岳台を出発してきたのだ。
岩稜を下りながら振り返ると、急峻な火口壁が聳えていて、その左端が美瑛岳山頂であった。赤茶けて崩落した絶壁はいかにも荒々しい。道が平坦になると登山道には花が美しく咲いている。緩やかなアップダウンを繰り返して十勝岳に向かって歩いて行く。
行く手の十勝岳の手前に鋭い岩峰の山が聳えているが、進むにつれてこの岩峰がせり上がってきて、十勝岳はこの後ろに隠れてしまった。これが鋸岳だと思う。
広い砂地の平原の中に道が続いている。いかにも雄大な山旅である。振り返ると美瑛岳には雲が湧き上って隠れてしまった。
砂地の緩やかな起伏の中に登山道が続いている。道の所々には赤い指導標が立っている。雪渓が現れてこれをわたるころに雲が湧いてきた。急な登りになる。道がザクザクの砂地で、急な斜面では足元がズルリズルリと崩れる。鋸岳の肩に向かっての急登が続く。道の両脇に雪渓があって、この間の尾根をまっすぐに登って行くのだ。
ようやくピークに着いたが標識はなくて、ここが鋸岳なのかどうかはわからなかった。
道は左折して、平坦になる。すっかり霧に包まれて視界のない中、砂地の平坦な道を行く。
緩やかに登って行くと、標識のない朽ちた木の柱がたっていて、その左には三角点のような石柱があった。ここが平岳ではないかと思う。道は硫黄なのか白い土が被っていた。
ともかくまったくの霧の中で、行く手に聳えるはずの十勝岳がまったく見えない。やがて大きな岩がゴロゴロする登りになった。どんどん傾斜はきつくなって、岩の間をジグザグに登って行く。霧の中に話し声が聞こえるようになって、意外とあっけなく山頂に着いた。山頂には大理石の三角柱が立っていたが、これには十勝岳と書かれているのではない。その三角柱のたつ大岩に木札が置かれていて、それに十勝岳と書いてあった。すぐそばに三角点もあったが磨耗して小さなものであった。霧の中で何も見えないのだが、登山者が次々と登ってくる。さすがに百名山の山である。


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