BACK 積丹岳
2006年7月22日
車を走らせる。距離は70kmほどである。
余市まで戻って、それからニセコに向かうのだ。ニセコの山が見えてきたが、山々の山頂部は雲に隠れていた。展望が得られそうもないのだが、それでも登ることにする。
先にイワオヌプリに登るつもりでいたのだが、車は先にチセヌプリの登山口を通る。チセヌプリにまず登ることにした。
チセヌプリの登山口には標識がない。除雪車用の駐車場があって、そこから山道が始まっているのだ。
登山開始は12時40分である。
背の高い笹薮の間を登って行く。登山道は大きな岩で覆われていて、この岩を越えて行く歩きにくい道なのだ。
でも登り1時間ちょっとの登山である。
樹林の中の岩道を急登して20分、樹林から抜け出すと露岩の尾根に出る。そこには倒れかけた指導標が立っていた。まっかに錆びついていて、まったく文字は見えない。
この尾根を登って行く。時々、雲が切れて下には曲がりくねった車道が見えた。
この尾根道にはお花畑が続く。黄色のエゾカンゾウがきれいである。私はこの花を見るとすぐニッコウキスゲと思ってしまうのだが、まったく同じと思えるこの花は、北海道ではエゾカンゾウなのだ。
傾斜が緩やかになって二つの岩が見えてくる。そこまで行くと這い松の絨毯の台地が広がっていた。山頂はもうすぐである。
でもその手前には這い松のトンネルがあって、背を屈めてこれを抜けて行かなければいけない。これがこの登山の一番の難所であった。
13時25分、ようやく山頂の広場に着く。45分の登りであった。
登ってくる途中で3組ほどの登山者に会ったのだが、山頂には私一人であった。雲が流れていて、展望はまったくない。
休憩していると少しだけ雲が薄れて、この山頂のすぐ近くに二つの池があるのが見えた。きれいであった。近くまで行ってみたかったが、それには這い松を掻き分けて行くことになりそうで止めた。
15分ほど休んで、来た道を引き返し、登山口に戻ったのは14時15分である。
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巨岩がおおう道を登る
尾根に出ると錆びた指導標があった
霧の中に巨岩が見えた
山頂直前はハイマツがすごい
チセヌプリ山頂 |