そらぬまだけ

標高 1249m
雪で道がわからなくて、何度も迷ってしまって、本当に引き返そうと思った。最後の山頂をめざしての登りはかなりやばかった。
でも、何とか山頂にたどりつけた。
登山道から空沼岳

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2005年69

明日は空沼岳に登る。
札幌市街を抜けて、真駒内スキー場をめざし、採石場に至る。道はどこなんだと思ってしまうのだが、左の細い道が登山口に至る車道。このつきあたりが登山口である。登山届けをだす小さな小屋があって、そのまえに車を停めて寝た。

610

今日の空沼岳は、かなり雪が残っているはずである。もし、雪が深かったら引き返すつもりで、行けるところまで行ってみようと思っている。雪を覚悟しているので、今日はスキーのストックを持って出発した。720分であった。
登山口から、まず鉄橋で沢を渡る。
樹林の中をゆるやかに登って行く。1時間ほど行くと、右に沢の音が聞こえてきて、これが万計沢である。この沢を左にみながら行くと、やがて道は沢に下って、これを渡る。ガイドブックには橋はないと書いていたが、簡単な橋がかけられていた。助かった。
このあたりから残雪を見るようになった。
歩き初めて1時間20分ほどのところで、万計山荘まで0.8kmの標識を見た。このあたりは湿地帯になっていて、水芭蕉が咲いているのをみた。
左に沢の流れが近づいてきて、沢にはかなり雪が残っているのが見える。だんだん不安になってきた。
沢が小さな滝を作っていて、その横を登ると木道になった。これを少し行くと、大きな沼が広がっている。これが万計沼で、920分になっていた。この沼畔には万計山荘があって、その小屋の前に休憩用の丸太の椅子があった。ここで少し休憩することにした。
沼を囲む山々には残雪が目立つ。ここまではとりあえず来れたが、これから先が心配である。
次の目標は真簾沼である。沼から登り始めると、すぐに雪原になった。かなりヤバイ。
登山道は完全に雪の下に隠れてしまって、踏み跡もかすかである。木の枝に下げられた赤いリボンを頼りに登って行くが、何度も道に迷った。
まばらな樹林の雪原の中で、完全に道を失ってしまった。古い赤いリボンにしたがって、斜面を登ったが、藪の中に行く手を遮られた。引き返して、あちこち探したが、どうしても道を見つけることができない。磁石を出して、方向を確認するがどうにも自分の位置が特定できない。もう引き返そうかと思ったときに、左手、水平方向の低い位置に赤いリボンを見つけた。これが登山道であった。尾根の山腹をトラバースして行くのが登山道であった。古いリボンは、完全な冬道で、雪の尾根をまっすぐに登るための道であったのだ。
登りきったところで再び平坦な樹林帯があって、ここでも道がわからなくなった。地図と磁石で方向を確認して歩いて行くと、沼のほとりに出た。真簾沼であった。助かったと思った。沼の周りは完全に雪である。
この雪の斜面を沼に沿って回りこんで行く。登山道はこの沼をまわっていったところで、左に急登するのだが、その登り口が見つからない。
古い赤いリボンがあったので、そこから強引に雪の急斜面を登った。途中から赤いリボンはまったく見えなくなった。
地図で確認すると、これをひたすら登って行ったら、札幌岳と空沼岳を結ぶ縦走路に着けるはずである。ともかくひたすら登るしかない。
いったん台地の上に出たが、さらにその向こうに急な斜面が聳えていた。手前の這い松の藪を強引に越える。もう自分がどこにいるのかわからなくなっている。
ともかく南に登っていったら尾根の道に出るはずなので、それだけが頼りである。
ストックにすがって、急な斜面を登る。だんだん焦ってきている。こんなときほど、冷静にならなければいけない。登山口では、むずかしくなったら引き返そうと思っていたのだが、ここまで来たら、引き返せるかという気持ちになってしまっている。
雪の上に座りこんで、コーヒーを飲んで、パンをかじった。飴を口にほうりこんで出発。
雪の急斜面を登りきると、尾根の道に出て、土が出ているところに登山道らしきものを見つけた。これが縦走路で間違いないようである。
左に雪庇が張り出す尾根の道を行く。はるか向こうに山頂が見える。地図と照合すると、山頂からはずいぶん遠くのところに登り着いてしまったようである。
しかし、展望も開けて山頂が見えるので、一安心である。
尾根をたどって行く。
山頂の直下で左に下る分岐があった。本当はここに出てこなければいけなかったのだ。
尾根を右に巻いて、最後に山頂に向かって直登する。山頂に着いたのは1210分であった。深いため息をついてしまった。なんとか山頂に着けた…。
山頂からは、意外と近くに恵庭岳の岩峰を見ることができる。支笏湖が近いのだ。札幌岳ははるか遠くに見える。これを縦走するのは大変そうである。
ともかく山頂まで来ることができて、本当にうれしい。

さて、問題は下りである。下山路をうまく探して帰れるかどうかだ。
山頂から下り、登ってくるときに見つけた下山路を下る。尾根から下るのだが、そこは雪の崖になっていて、この5mほどの落差を滑り降りる。降りたところは雪の原の広い谷でこれをゆるやかに下って行く。
これはやがて樹林にぶつかる。さて、ここでまた道がわからなくなった。
磁石で自分の位置をだいたい見当をつけて、あとは右に向かう。右に下ったら真簾沼があるはずで、この沼畔に出たら、あとは池を回りこんでいって、下山路を見つけることができるはずである。
樹林の中の雪の急斜面を下る。やがて、下に湖面が見えてきた。予定通りである。
沼に沿って、雪の斜面をトラバースしてゆく。かなりヤバイ道である。本当にこれで下山路を見つけれるのかと心配になる頃に、登ってきたときに見た「真簾沼」の案内板を見つけた。これで、道は間違っていないことがわかった。やがて下山路の踏み跡にぶつかった。
赤いリボンにしたがって、雪原を歩いて行く。再び樹林に入ったところで道がわからなくなった。あちこち探したが見つからない。どうしようかと思っていたら、ラッキーなことに登ってくる人がいて、おかげで、下山路がわかった。助かった。
万計沼に着いたのは2時、そして登山口には3時に戻ってきた。
登山口に戻り、車の前に立ったら、どっと疲れが出た。無事戻れた…。


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登山口


まず鉄の橋を渡る


万計沢


沢を簡単な橋で渡った


水芭蕉が咲いていた


万計沼


雪が深くなって道を失った


真簾沼に着いた


山頂に向って雪の稜線を行く


空沼岳山頂


下山路の分岐


雪道でまた道がわからなくなった


ようやく万計山荘まで帰ってきた





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