らっこだけ

標高 1472m
楽古山荘→50分→上二股→2:50→楽古岳山頂→1:40→上二股→40分→楽古山荘

釧路に住んでいたときに登ったことがあるのだが、そのときは東側の広尾側から登った。今回は西の様似側から登ったのだ。すばらしい天気に恵まれて、山頂からは日高の山々を一望できた。この登山で北海道旅行を終えた。
登山道から楽古岳

1992年広尾側からの登山記録
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719

道の駅三石で目を覚ましたのは415分頃であった。すぐに神威岳に向かって車を発進させる。登山口の神威山荘までは道の駅から40kmほど走らなければいけないのだ。
まだ薄暗い。日高のサラブレット牧場地帯を走って行く。林道に入ると、そこに通行止めのお知らせがあった。19年度の最初の降雪以降は林道ゲートに施錠するというのだ。今年の冬からだと思って走って行くと、閉まったゲートの前に着いた。その前には車が3台停まっている。ゲート閉鎖はもう始まっていたのだ。
ここから神威山荘までは13kmを歩かなければいけない。これではあきらめるしかない。ペテガリもダメだったし、神威岳もダメとは悔しい。
北海道の山の総仕上げに表大雪から十勝連連峰への縦走をしたが、今回の登山旅行の最後は日高山脈を眺めたかったのだ。

見上げると空には厚い雲がかかっていて、山のかなり下まで垂れ込めている。今日の天気は期待できないのだろうか。展望できないのなら、登っても無駄になってしまうのだが…。
でもここ数日は、朝は曇っていても山頂付近まで行くと雲海の上に出ることができている。今日もなんとかなるのではないかと思ってしまう。
地図で、近くに日高山脈を展望できる山がないか探してみると、楽古岳があった。
楽古岳には15年ほど前、釧路に住んでいたときに登っている。釧路から近い登山口は広尾側なので、こちらから登った。しかも、季節は11月初旬で、山の上は真っ白な冬山の様相であった。
今回は様似側から登るのだ。しかも花のきれいな季節である。天気だけは不安だが…。
車を走らせて、登山口の楽古山荘の近くまで来ると、青空が広がってきた。なんとラッキーな…。
楽古山荘は二階建てのりっぱな小屋である。前の広場に車を停めて、登山の準備をする。そこからは日高の稜線が見えて、いかにも高い山といった感じだ。あそこまで登るのだ。
小屋の前の指導標に従って登山道に入る。出発は620分であった。
すぐにメナシュンベツ川を渡る。徒渉するのかと思ったら、道の右にコンクリートでつくられた円柱が並べられていて、これを飛び石にして対岸に渡ることができた。
沢を渡ってからは蕗が生い茂る道を歩いて行く。蕗は道に覆いかぶさるほどで、これを掻き分けて行くのだ。平坦な道が続き、やがて登山道は深い樹林の中に入る。そこには「楽古岳登山道入口」という標識がたっていた。標高もかかれているが、それはここの標高ではなくて楽古岳の標高であった。あまり意味がないと思うのだが…。
樹林の中を少し行くと沢にぶつかる。対岸に赤いテープが見え、ここで徒渉するのだ。
ここから登山道はこの沢に沿って続いているのだが、何度か徒渉しなければいけない。でも、水量が少ないので靴を濡らす心配はまったくない。徒渉点には赤テープがきちんとつけられていて、間違いようのないほど親切である。
沢に沿った道は原則的には左岸につけられていて、流れが大きく蛇行するところで、時々徒渉するのだ。
左岸の樹林の中を歩いて行く。道には一面シダが生い茂っていて、ほとんど平坦な道が続く。
小屋から1時間ほど歩くと、流れを渡ったところに「楽古岳登山道入口」と書かれた白い角柱がたっていた。ここから沢を離れて尾根に取り付くのだ。
はじめは緩やかな登りだったが、すぐにジグザグに急登するようになる。尾根の取り付き点から20分ほど登ったところに「2合目標高630m」の標識があった。このすぐ先で尾根の上に出る。
ようやく傾斜が緩やかになって、広葉樹の緑の中を歩いて行く。でも次第に傾斜がきつくなって、すごい登りになった。登山道は尾根に沿って忠実につけられていて、その尾根を一直線に登って行くのだ。石狩岳のシュナイダーコースを思い出してしまった。
樹林の中の急登が続くのだが、不思議なことに花が少しも目につかない。でもダケカンバの白い林がきれいである。
尾根の取り付きから1時間ほど登ったところに5合目の標識があった。ここの標高は950mと書かれていた。途中、3合目・4合目の標識はなかったと思う。
この先、道はジグザグに登るようになった。標高1317mの楽古の肩に向かっての急登なのだ。ジグザグでターンをするところで展望が開けて、すごい稜線が見えた。楽古岳から南に続く稜線なのだ。ハイマツに覆われたその稜線はいかにも高山の風格がある。すぐにまた樹林の中に入って、急な登りが続く。標高1200mの標識があって、そこから少し行くと視界が広がった。楽古の肩であった。ここからは南に伸びる尾根が下に見えるようになっていた。ずいぶん登ったのだ。
肩からはハイマツの回廊の中を進む。傾斜は緩やかになったが、ハイマツが道に覆いかぶさって歩きにくい。

傾斜のないハイマツの回廊を行くと、行く手の展望が開けて、鋭い三角峰の楽古岳山頂が見えた。すごくきれいな山である。でも、山頂まではすさまじく急で、かなり遠い。しかも登山道がはっきりと見えないので、藪の中を登ることになりそうだ。
ここまでは尾根の右(南側)しか見えなかったのだが、北側も見えるようになった。そこには大きな山塊が聳えている。これが日高の十勝岳で、いかにも立派な山である。空は晴れ渡ってすばらしい展望である。ハイマツの中を急登して、山頂に着いたのは915分であった。思いのほか早く到着することができた。
山頂からは360度の展望が広がっていた。
南にはきれいな稜線が続き、雲海に沈む先端はアポイ岳のようである。
北のすぐ目の前に十勝岳がそびえ、その奥には日高の山が累々と重なっている。山の名前の特定はできないのだが、どこまでも続く山の連なりは、これぞ日高の山といった感じだ。私はこの眺望のために登ってきたのだ。
仕事を辞めて4年、毎年この時期に北海道登山にやって来たが、今回の登山旅行で北海道の山はほとんど登り尽くした。これからは関東・関西・中国・四国の山に集中することになる。たぶん北海道に来ることはもうないと思うので、これが日高の見納めである。

ペテガリや神威岳からの展望はできなかったが、楽古岳からの眺めもすばらしいではないか。日高登山の最後を飾るにふさわしい山だと思う。
山頂では山々を眺めて、ぼうっとしていた。なんともいえないひと時である。
山頂を後にしたのは945分。
下りは急降下が続いて本当にきつかった。
それにもまして、細心の注意をはらったのはダニである。南日高にはダニが多くて、私は体のあちこちを噛まれているのだ。歩きながら確認すると、ダニがくっついているのを何度もみつけた。その都度、払い落とす。
楽古山荘の前に戻ったのは1135分であった。
着替える前にもう一度、衣服を点検、小さなダニを2匹見つけた。
下山してから天気を確認すると明日は雨で、この雨天は3日間続くのだ。函館に向かう途中で、道南の山を2つほど登ろうと思っていたが、天気の回復を待つのが面倒になった。これで北海道登山を終了して仙台に帰ることにした。
函館からフェリーに乗って、遠ざかる函館山を眺めていたら、せつないほど寂しくなった。

北海道登山旅行は終了


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楽古山荘


登山口の標識


メナシュンベツ川を渡る


蕗に覆われた道を行く


シダの茂る森を行く


渡渉を繰り返す


ここで沢から離れる(上二股)


五合目


標高1200m地点


楽古岳の南稜


山頂への登り


登山路を振り返る


楽古岳山頂


函館からフェリーにのった





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