めくんないだけ 1220m

らいでんやま 1211m
新見峠→前目国内岳→目国内岳→パンケメクンナイ湿原→岩内岳分岐→幌別岳→五つ沼→雷電山→岩内岳分岐→岩内岳→前目国内岳→新見峠

この登山はきつかった。目国内岳に登ったうえで雷電山を往復するなんて、ムチャだったと反省している。霧の中の縦走であったが、途中のパンケメクウナイ湿原や七ツ沼はすばらしかった。
霧の中の目国内岳

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2006年7
23

目国内岳に登るつもりである。この山はニセコの山の一郭にある山で、往復3時間40分で登れてしまう山なのだ。そのため、去年はイワオヌプリ・チセヌプリ・目国内岳を一日で登ってしまった。でも、今年はこの目国内岳からさらに縦走を続けて雷電山まで行ってみようと思っている。かなりハードなプランである。
登山口の新見峠から目国内岳までは2時間10分、目国内岳から岩内岳まで1時間20分、岩内岳から雷電山までは2時間で、片道5時間半もかかる登山になる。このコースを往復するのだ。
そもそも、雷電山とこの目国内山を一日で登ってしまおうとするからこんなプランができてしまう。でも、ガイドブックを読むと、この縦走路にはパンケメクンナイ湿原や五つ沼湿原があって、けっこう楽しそうなのだ。
無理を承知で決行することにした。

昨日、イワオヌオヌプリから戻ったのが遅かったのだが、そこから目国内岳登山口の新見峠は近い。
一応、まだ明るいうちに新見峠に着いた。峠にはりっぱな駐車場があって、そこに車を停めて寝た。
朝、天気があまりぱっとしないのでグズグズしていたら、出発は7時半になってしまった。
駐車場から少し下ると登山口がある。背の高い笹の茂る樹林の中の道を登ってゆく。道幅は広くてしっかりしているのだが、展望がまったくえられない。
20分ほど登ると木の枝から木札が下がっていて、赤い字で一合目と書かれていた。
樹林から抜けて笹薮の間に切り開かれた道になると、二合目の木札。歩き初めて30分である。
この後はただひたすら笹薮の間の道をゆるやかに登って行くだけである。
四合目を過ぎると登りがきつくなってくる。ようやくピークに登りつくと、そこにが前目国内岳山頂であった。ほとんど急な登りをすることがなくて、この山頂は目国内岳に続く緩やかな稜線のなかのちょっとした高みといった感じである。
この頃は完全に雲中に入っていて展望はまったくない。濃い霧が風で流されて行くのが見えるだけである。
前目国内岳からは緩やかに下って行く。霧の中に見えるのはどこまでも広がる緑の笹原である。
コルに下って再び登りになる。少し登ると五合目の木札があった。前目国内岳が五合目ではないのだ。
登山道は時々樹林の中に入り、そして再び笹原の道になることを繰り返す。
五合目から10分ほど行くと「岩の門」。登山道の左右に大きな岩があった。
登山道には岩がゴロゴロするようになって歩きにくくなる。
九合目を過ぎると、登りはかなりきつくなって、九合目からは這い松の間の急登である。道には巨岩が累々と重なり、これを越えて行く。霧はますます濃い。山頂が近いとは思うのだが、あたりは真っ白でまったく何も見えない。
行く手に、巨岩が重なる影が見えてきた。霧の中に岩山が突然現れるのは不気味でもある。
大きな岩が重なる中を、踏み跡を探して登ってゆく。少し平坦なところに出たら、そこには岩内岳の分岐があった。これが縦走路である。でも、まず目国内岳の山頂をめざす。
霧は益々濃くなって、重なる巨岩を乗り越えて登ってゆく。
巨岩が重なる間に、山頂標識と思われる角棒が立っているのがみえた。山頂であった。
925分である。
山頂は巨岩が重なっていて腰を下ろすにも苦労するようなところで、霧の中で展望はまったくないので早々に引き上げた。
分岐に戻って縦走路を行く。
樹林の中のかなり急な下りが待っていた。石がゴロゴロする涸れた沢のような道である。
樹林の中から抜け出ると笹薮の中の道になる。
頂上から35分で草原に出た。湿原のようで、お花畑が広がっている。地塘がいくつかみえる。パンケメクンナイ湿原であった。アヤメの鮮やかな紫が美しい。
霧の中に広がる湿原はひどく幻想的なのだ。この縦走路をきてよかったと思った。
湿原を過ぎて笹薮の中の道を行くと、突然、行く手に雪渓が現れた。まだ雪渓があったのだ。
霧の中の雪渓歩きはルートを見失いやすくて緊張を強いられる。すぐに雪渓は終わると思っていたが長かった。雪渓が終わったと思ってほっとすると、その向こうに再び雪渓が続いているのだ。
急な下りになる。雪は硬くなっていて、かなり滑りやすい。途中で軽アイゼンをつけるしかなかった。
ようやく雪渓の端に登山道の入口が見えたときはほっとした。
普通の土の道はありがたい。迷う心配がなくなって、のんびり歩いて行くと分岐があった。岩内岳の登山口である。もし帰りに時間的な余裕があったら登ろうと思うが、まずは雷電山を目指さなければいけない。
笹薮の中の道が続く。雷電山に続く尾根を歩いているはずなのだが、草原のように広がる笹原をゆるやかなアップダウンを繰り返してゆくのだ。霧が濃くなったり、空が明るくなったりする。天気がよいのか悪いのかよくわからない。
なぜか、ガイドブックにない水場の標識があった。
水はたくさん持っているので、パスしてそのまま先を急ぐ。
背の低い這い松の中を行くと、倒れている指導標があった。よく見ると幌別岳と書かれていて、踏み跡が這い松の中に続いている。幌別岳に立ち寄る気になった。
這い松の中を緩やかに登る。ほとんど平坦なのだが、這い松の藪を掻き分けて進まなければいけなくて、けっこう手間取ってしまった。山頂らしい小高い丘の上に着いたが、そこには這い松の枝に赤いテープが下がっているばかりであった。
すぐに引き返した。
縦走路に戻って30分ほどゆくと霧の中に池が広がっている。五つ沼であった。霧でよく見えないのだが、名前のとおり五つの沼が広がっているはずなのだ。
湿原のぬかるむ道を歩いて行く。池を過ぎるとエゾカンゾウの群落があり、登山道はその中を行く。
オレンジ色のこの花は私の好きな花なのだ。黄色のユリといった感じで、今もって本州のニッコウキスゲとの違いがよくわからない。
五つ沼からゆるやかに登って20分、突然雷電山山頂に着いてしまった。ほとんど急な登りがなかったので、こんなところに山頂があるのかと驚いてしまった。
山頂は背の低い笹薮の中の小さな広場で、そこに大きな木の板に雷電山と書かれた標識がたっている。三角点もある。
でも平坦地である。これが本当に山頂なのだろうかと何度も思ってしまった。
霧で視界もきかないのですぐに引き返した。実は時間が切迫している。山頂に着いたのは1245分で、もう1時近い。この調子では登山口に着くのは6時ころになってしまいそうなのだ。できたら岩内山にも登りたいと思っているので急がないといけない。
来た道を引き返す。
岩内岳の分岐に戻ったのは147分である。すぐに岩内岳への急な登りになる。分岐から山頂までは20分とガイドブックにかいてある。簡単なものだと思っていたのだが、ここまででかなり疲れがたまってきていて、山頂まではものすごく遠く感じた。
這い松の中の登りから砂礫の登りになる。傾斜は益々きつい。
でも、登るにつれて山頂にかかっていた雲が晴れてきた。山頂の上には真っ青な空が広がっている。うれしい。今日の山行で初めて青空をみた。
山頂到着は1424分。海のほうが晴れていて、青い海が見える。積丹半島の海岸線がつらなっていて、すぐ下に見える港町が岩内の集落である。
すばらしい眺めだ。山から見下ろす海って本当にきれいだ。
青い空、青い海の眺めに満足して引き返す。でも、こっちの方は深い霧の中であった。
霧の中の稜線をひたすら歩く。
雪渓の道で大失敗をした。ガイドブックを雪渓の上に落としてしまったのだ。雪渓というのは白く見えるが、実は泥がいっぱいついているのだ。おかげでガイドブックは真っ黒な泥だらけになってしまった。この汚れはティッシュで拭いてもほとんど落ちなかった。大事な「夏山ガイド」が真っ黒に汚れてしまった。12200円もするのに…。
この帰り道は長かった。行けど行けど目国内岳に着かない。もしかしたら霧の中で道を間違えたのではないかと心配になったころに、ようやく目国内岳山頂への分岐に着いた。ほっとした。
前目国内岳はたいしたピークではないのに、このゆるやかな登りがものすごくきつかった。
登山口に戻ったのは6時少し前である。
疲れ果てた。でも、霧の中の二つの湿原、岩内岳山頂からの眺めで十分満足のいく山であった。


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新見峠の駐車場


登山口


三合目


前目国内岳山頂


五合目


岩の門


九合目


岩場を登る



目国内岳山頂


パンケメクンナイ湿原


長い雪渓を振り返る


幌別岳への指導標


五つ沼


エゾカンゾウの群落の中を行く


雷電山山頂


岩内岳分岐


岩内岳への登り


岩内岳分岐






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