標高 986m
去年来たときは林道ゲートの鍵が開けれなくてあきらめた。
今回は森林組合で鍵ナンバーを調べて登山口へやってきた。岩塔が点在するピヤシリはすばらしい山である。
ピヤシリ山山頂

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2005年71

交番で盗難手続きを終えて、次の登山口に向かう。明日はピヤシリ山に登るつもりなのだ。この山は、去年、登山口近くまで行ったのだが、林道の門が閉まっていてあきらめた山である。なんとしても、今年こそは登るつもりだ。
名寄を目指して車を走らせるのだが、途中札幌市街を通る。そこでお風呂屋さんを見つけて汗を流した。500円であった。札幌から名寄まではめちゃくちゃに遠くて、名寄に着いたのは、夜の9時であった。
私が去年、この山の登山を断念することになった林道ゲートの鍵は、下川村の森林組合に行くと開けるための鍵ナンバーがわかるのだ。
下川村で森林組合を探したが、なかなかみつからない。カーナビには書かれているのだが、ないのだ。これは私の思い込みで見つけることができなったのだ。24時間窓口は開いているということだったので、建物には明かりが煌々とついているはずだと思っていたのだ。
ようやく探し当てた森林組合には、明かりなんかついていなかった。私は懐中電灯を持って玄関に行って、その懐中電灯で照らして、掲示されていた林道毎の鍵ナンバーを確認したのだ。
真っ暗な中、下川の市街を抜けて、サンル川に沿った道を走る。闇の中に「サンル12号」という道路標識をみつけて、この道に入る。まったく人家がなくて、さみしい道である。途中、道を間違えたりしたて、林道ゲート前に着いたのは10時過ぎであった。その夜はゲート前で車の中で眠った。

72

明るくなってから、林道ゲートの鍵を開けた。3桁の番号をあわせて鍵を開けるのだ。
昨夜、森林組合で鍵の番号を確認したとき、ゲートは2つあることがわかった。手前のゲートが御所沢林道で、奥のゲートはピヤシリ林道である。
ガタガタの道を走ってゆく。沢に沿った、曲がりくねって道を走って、左に入る道を見つける。ここには鎖が張ってあった。これがピヤシリ林道の入り口で、この鎖の鍵をメモしてきた番号で開ける。さらにダートになった道を登山口に向かって走らせる。こんなとき、四駆でよかったとつくづく思う。
登山口に着いたのは、545分である。ガイドブックは2番目の林道ゲートから歩くことになっているのだが、私は車で登山口まで来てしまったので、1時間半ほど、行程を短縮させてしまった。
登山口には真新しい、大きな指導標が立っていた。その看板が新しいわりには、登山道は草に覆われていて、少し心配である。
両側に笹が生い茂る道を歩いて行く。ぬかるんだ道を歩きながら、ふと見ると、大きな足跡。これは熊の足跡ではないか。怖くなった。
でも、今日は天気がいいので、熊除けの鈴を鳴らしながら、前進。
30分ほど歩いて、急な坂道を登って行くと、「御車の滝」の指導標があった。そこから谷を見下ろすと、黒い岩壁に幾筋もの滝がかかっている。私は滝が好きなのだ。
ここから10分ほど急登すると、傾斜がゆるやかになって展望が開けてくる。
平坦な道になって、少し行くと湿原があった。ピヤシリ湿原という指導標が立っていた。
そんなに花は多くなかった。でも、水芭蕉が少しと、ニッコイキスゲが咲いていた。おっと、北海道ではこの花は「エゾカンゾー」というのだ。
この湿原を抜けて行くと、また急登になる。
展望の開けた笹の斜面を急登してゆく。行く手には大きな岩塔がそびえている。
このピヤシリ山には、大きな岩塔がいくつも点在しているのだ。これが、この山を特徴付けている。
大きな岩の根元に着く。この大岩は「ヌカイラップの岩」というのだ。
この岩を過ぎてルンゼ状の道を急登すると分岐がある。左が山頂にまっすぐに向かう道で、右は「ローソク岩」を経由する周遊散策コースである。もちろん周遊コースを行くことにした。
背の高い笹が生い茂る中、山の斜面をトラバースするように登って行く。右手に大きな岩塔が見えてくる。登山道はこの岩から少し離れたところを行く。尾根に登り着く。ここに分岐があって、左に行くと、尾根を少し下ってローソク岩につく。右が山頂に向かう道である。ここで下ってしまうのは嫌なので、そのまま山頂に向かった。ここまででも、かなり遠回りをしている。ほとんど平坦な道を、曲がりくねって歩いて行く。まばらな林の中ではたくさんの花を見ることができた。
展望が開けて、行く手に広い台地が見えてくる。この台地の左の少し高いところがピヤシリ山頂である。この台地に斜面には大きな岩塔が立っている。
ピヤシリの語源はアイヌ語で、「岩の立つ山」なのだそうだが、まさしくその名にふさわしい。行く手に山頂の広がりと、岩塔を眺めながら笹の草原を歩いて行く。ひどく気持ちのいい散策路である。
台地に登って、広い尾根を少し行くと山頂である。7時半であった。
山頂から登ってきた方向を眺めると、大草原の中にいるようで、いわゆる山頂にいるという感じではない。西側を見るとはるかかなたに名寄の市街が見える。この名寄からは山頂のすぐ近くまで車道が通じていて、その終点には小屋も建っているのだ。その小屋の赤い屋根が見えた。
日が射してきて、笹原を雲の影が流れて行く。ひどく気持ちがいい。
来た道を引き返す。途中で散策コースを分けて、急な道を下ると「ヌカイラップの岩」の分岐に出た。
登山口の車の前に戻ったのは820分である。


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ピヤシリ岳登山口


しばらく平らな道を行く


御車の滝前


御車の滝


行く手に岩塔(ヌカイラップの岩)


ヌカイラップの岩


背の高い笹藪の間を登る


岩塔が立つ


行く手にピヤシリ山が見えてくる


山頂直下


ピヤシリ山山頂





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