標高 1031m
この山は縦走がいい。特に、その縦走路から眺める朱鞠内湖はすばらしい。久しぶりにロングトレイルを歩いたので、満足感に浸ることができた
ピッシリ山

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2004711

朱鞠内湖のキャンプ場はすばらしく快適であった。
テントを湖畔に張ったので、景色は抜群である。キャンプサイトに早く着くことができたのでのんびりすることができた。街に買出しに行ったが、スーパーなんてなくて普通の商店しかない。ともかくビールをゲット。
そのすぐそばにきれいな公園があって、行ってみるとこれが鉄道駅の跡なのだ。廃線になって久しいのだが、こんなところにも鉄道が通っていたのかと、感心してしまった。

今日は時間があるのでご飯を炊いたのだが、やっぱり失敗してしまった。本当に水加減と火の加減がむずかしい。

7月12日

カーナビにしたがって車を走らせると、すぐに砂利道に変わってしまった。今は廃線になってしまっているのだが、ここは深名線という鉄道が走っていたはずなのだ。そして登山口はその「蕗の台」という駅のあったところなのだ。ところが、まったく人家はなくて、駅のあったという気配はなかった。
林道のつきあたりに駐車のできるスペースがあって、登山ポストが立っていた。
車から出て驚いたのだが、蚊がワンワンと飛んでいて、これが車の廻りに集まってきた。防虫スプレーでガードして荷物の準備をしなければいけなかった。
今回の歩行は7時間40分。久しぶりのロングトレイルである。最近はほとんど4時間くらいの低山を登っていたので、少し緊張してしまう。
登山口から山道に入ると、すぐに沢を渡る。飛び石で渡らなければいけない。水がもう少し多かったら、靴を濡らす覚悟がいる。
最初は平らな道を行く。背丈の高い笹の間の道で、うっそうとした樹林の中である。
すぐにオレンジに塗られた四角い鉄板の指導標があって、山頂まで7.2kmと書かれていた。
なんか、いかにも熊が出そうな道が続いていて、熊除けにザックに鈴をつけているのだがよく鳴らない。そこで鈴をステッキにつけることにした。これならよく鳴る。
しばらく沢に沿って歩いて行くが、きつい登りになった。
でもこれはあまり長く続かなくて、平坦な道に戻る。樹林の中の道で、視界がきかない。朝が早いため、本当に熊に出会いそうでどうしようもない。
強烈な登りが始まった。
樹林の中を登りながら上を見上げると、真っ青な空が広がってきた。白樺の木と緑が青空に映えている。天気がよくなると、本当にうれしくなる。
傾斜がゆるやかになって、尾根道を歩いて行く。
途中に展望台と書かれた指導標があったが、なにも展望できない。
真上の空は晴れてきているのだが、展望する山々にはまだ雲がかかっているのだ。
さらにもう一登りするとピークに着くのだが、ここから右に曲がって稜線の道を行く。
行く手に目立ったピークがあって、これに登りつくとそこが「釜ヶ淵岳」であった。
空は回復傾向にあるが、この山頂から見る縦走路にはまだ一部雲がかかっている。でも、ここからはあまり急な登りがないようで、快適な縦走が楽しめそうだ。
いったん下って、少しきつい傾斜を登って行くと登りついたよころが熊岳。
この山頂から、ピッシリ岳にいたる稜線の道を一望できる。
アップダウンを繰り返して、山頂に続く道は、けっこう楽しそうである。
稜線の道はかなり細くなって、馬の背の道を行く。徐々に右にカーブしていって、行く手真正面にピッシリ山を仰ぐようになる。
山頂直下の右手は、大きく崩れていて、そのすぐ横を登山道が通っている。ちょっと慎重に登る。
ようやく山頂に着いた。山頂は比較的広々としていて、この頃には雲もきれいにとれて、登ってきた稜線を一望にできる。
長かった道のりである。
山頂では30分ほど休憩して引き返す。登ってきたときも遠い道のりだったが、帰りもやはり長い。
しかし、登ってきたときは雲が多くて、景色が十分楽しめなかったのだが、今はすっかり青空が広がっている。
釜ヶ淵岳のピークからは、朱鞠内湖を眺めることができた。
複雑に入り組んだ形の湖なのだ。
来たときは、展望台って何も見えないじゃないかと、思ったのが、帰り道では朱鞠内湖を一望できるところだということがわかった。
ここを過ぎると樹林の中をひたすら下るだけである。

登山口に帰ってきたのは2時過ぎになっていた。
明日はいよいよ礼文島に渡る。
ここから稚内まではけっこう遠いのだ。
がんばって運転するぞと気合を入れたのだが、美深の町に入ったら温泉の案内が目についてしまった。
美深温泉といって、キャンプ場も隣接するりっぱな施設であった。
1時間、温泉でのんびりしてしまった。




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朱鞠内湖駅跡


登山口


まず、沢を渡渉する


山頂まで7.2km。平坦な道を行く


展望台付近、山頂まで5.1km


最初のピーク、釜ヶ淵岳山頂


2つ目のピーク、熊岳、標高1025m


山頂に向かう縦走路


山頂直下、右だ大きく崩れている


山頂三角点

山頂から来た道を望む




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