ぴんねしりだ

標高 704m
登山口→40分→白樺の泉→1:00→軍艦岩→20分→敏音知岳山頂→15分→軍艦岩→40分→白樺の泉→25分→登山口

ピンネシリというのは男山という意味である。北海道のほとんど最北端にある山で、山頂からは利尻やサロベツ原野を眺めることができるのだが、雲で何も見えなかった。
軍艦岩

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2007年630

登山口のすぐ近くに「道の駅ピンネシリ」があるので、ここに泊まった。旭川でゆっくりしてしまったので、道の駅に着いたのは遅くなってしまって、向かいにあるピンネシリ温泉に入るのは止めにした。
天気がよくない。今も霧のような雨が降っているのだが、天気予報では明日の稚内方面は曇りなのだ。往復
3時間半の山だから天気が悪くても登ってしまうつもりだ。

630

朝、霧雨であった。時間がたったら少しは天気が回復するのだろうかと6時半まで待ったら、雨は止んでくれた。身支度をして登山口を探す。ガイドブックには、ここから少し戻らなければいけないように書いてあるのだが、道の駅の建物の後に鳥居があって、登山口の標識がたっていた。道が付け替えられたのだろうか。
ともかく、道の駅から歩きはじめることができるのは助かる。登山口の前の草むらにはエゾカンゾーとアヤメが咲いていてきれいだった。
鳥居をくぐって、広い階段の道を登る。すぐに台地の上に出て、そこから少し平坦な道を行くと散策路の分岐があったが、その散策路は草におおわれていて、あまり通る人はないみたいだ。
ここから針葉樹林の中に入る。道は真っ直ぐに続き、その両脇にはトドマツがまっすぐに並んでいる。軽井沢の落葉松林の道にようだ。(落葉松とトドマツではまったく違うのだが)5分ほど行くと橋を渡る。「カッコー橋」という標識がたっていた。トドマツのきれいな林の中を真っ直ぐに歩いて行く。平坦な道で、気持ちの良い森林浴だ。
散策気分でのんびり歩いて行くと、「千本シナ」という標識がたっていた。周りを見回してもそれらしきものがない。この巨木には期待していたのだが、あきらめて先に進むと、五分ほどで、木の柵が設けられているのが見えてきた。その奥に太い幹が何本も伸びている木がある。これが千本シナであった。林野庁の「森の巨人たち100選」の標識がたっていた。樹齢は100200年と推定され、高さは19mもあるのだ。私は歳経た巨木は大好きなのだ。古木には自然の霊が宿っているような気がしてしまうのだ。
この千本シナのあるところが登山口から1km地点である。山頂までは4.7kmなので、まだ先は長い。
針葉樹の林の中を少し行くと、道の傍らに赤いテープで囲っているところがあった。なんだろうと、よく見るとそこにはギンリュウソウが咲いていた。この花は本当に不思議な花で、茎も葉も花も透き通ったような白である。日影にひっそりと咲くこの花はけっこう神秘的なのだ。
トドマツの並木の道が続き、「松の木並木」という指導標がたっていた。このあたりが、登山口から1.5km地点である。
この気持ちのいい松並木を10分ほどゆくと、左に「白樺の泉」があった。小さな丸い窪みがあって、そこから泉が湧いているのだが、水量が少ないので飲むのはやめた。この泉を過ぎると針葉樹林から抜け出て、自然林の中に入る。
5分ほど行くと「石畳の道」に着いた。登山口から2km地点である。この石畳は人が敷き詰めたのではなくて、自然のものある。けっこう歩きにくい。石畳を通過すると、道は右にターンして、ここから登りが始まる。といっても、山の斜面を斜めに登って行く道で、傾斜はすごく緩やかだ。尾根までジグザグに登って行くのだが、その振幅が長いのでほとんど登っている気がしない。次にターンをしたところには「大松の曲り」という標識がたっていた。ここからも傾斜はごく緩やかで、時々左手の視界が開けて、登山口の道の駅やピンネシリ温泉の建物が小さく見えた。
右にターンして、その次に左にターンしたところが「水松の曲り」。変わった形の松の木が生えているのかと思ったが、松の木は見当たらなかった。このあたりからターンの振幅は短くなって、少し急な斜面を登って着いたターンのところに軍艦岩があった。変わった形の岩である。軍艦の船首と見れないことはない。この岩の後には鉄梯子がかけられていて、岩の上に登ることができるのだ。登って見ると、そこからは自然林の木々がすばらしくきれいだった。
軍艦岩のすぐさきで樹林から抜け出すと目の前には狭まった尾根が聳えていた。雲が流れていって、山頂部は雲で見えなかった。
急な登りが始まった。ようやく登山という感じである。
細い尾根を登ってゆくと、エゾカンゾーや白い菊、紫のウルップソウが咲いていたりしてきれいである。
けっこう険しいところもあって、露岩の急登もあった。そこには手すりのようにしてロープが設置されていた。
山頂に着いたのは820分である。山頂広場の真ん中には山名の標識が立ち、その前にはコンクリートで囲われた三角点があった。頭の部分が少ししか出ていないので、何等三角点なのかわからなかった。
この山頂の隣のピークに赤い屋根の祠が見える。行ってみると、三吉神社という標識がたっていた。いずれのピークも展望が開けているのだが、雲に囲まれているため、真っ白で何も見えなかった。ガイドブックによると、利尻岳を間近に眺めることができ、宗谷に向かってのびる日本海とオホーツク海の海岸線を一望できるらしいのが、残念だ。
記念写真を撮って、すぐに引き返した。
下山途中では4組ほどの登山者とすれ違った。今日は土曜日なのだ。でも、けっこう人気のある山なのだ。
登山口の道の駅に戻ったのは9時半であった。


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道の駅ピンネシリ


道の駅の裏に登山口がある


カッコー橋


松並木


白樺の泉


石畳の道


大松の曲り


樹林から抜け出す


山頂直下の登り


敏音知岳山頂





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