北海道の山
ぺてがりだけ

標高 1736m
ペテガリ山荘→→1050m峰→2:00→展望台→1:30→ペテガリ岳山頂→50分→展望台→1:30→1050m峰→1:00→ペテガリ山荘

ペタガリ岳は林道が閉鎖されたために、40kmの林道歩きを強いられることになって遙かなる山になってしまった。でも、360度の展望の山頂に立つと、そんな苦労は吹き飛んでしまうのだ。
1301m展望台から見るペテガリ岳

1992年の登山記録
 ペテガリ山荘から1050mピークへ
登山道入り口


沢を渡る


ジグザグに急斜面を登る


大きな岩を左から捲く


1050mピーク

BACK 静内ダムからペテガリ山荘へ

200976

同宿した5人の団体は暗いうちに起きて、4時前に出発していった。すごく早い。
私は今日もこの小屋に泊まるつもりなので急ぐ気はなかったのだが、結局起きてしまって、出発は445分であった。ペテガリ岳へは山頂まで9km、往復で18kmすさまじい長距離を歩くうえに、登山道は猛烈なアップダウンの繰り返しですごく体力を消耗するのだ。アップダウンの連続であるから、帰りもそうとうな登りがあるということで、所要時間は10時間というハードな山なのだ。
登山口から樹林の中を歩いて行く。すぐに左から沢の流れの音が聞こえてきて、登山道はこの沢に下って行って、流れを徒渉する。水量の少ない細い流れなので簡単に渡ることができた。水が流れる登山道を少し行ってから、再び沢を渡る。沢の右を歩いて行くと、右折の標識があって、ここで沢から離れて急な斜面を登って行く。登山口から18分が経過していた。
笹藪が広がる急な斜面を、長い振幅のジグザグで登って行くのだ。霧で木々が霞んでいる。今日は天気が良いはずなのに、ちゃんと晴れてくれるのか心配になった。
道はトドマツの林に入る。本州での植林は杉や檜なのだが、北海道ではトドマツなのだ。
すさまじい登りになった。尾根に向かってひたすら登って行くと、日が射すようになった。ちゃんと晴れてくれたのだ。
朝日を浴びながら、トドマツやエゾマツの林を登って行く。ようやく尾根に登り着いて傾斜が緩まったのは6時少し前である。エゾマツ・トドマツ・ダケカンバなどの林の間を登る。林が途切れると、右前方に高く聳える山が見える。1050m峰・1259m峰のようである。すごく高く聳えている。
ダケカンバの林の中を急登して、一旦傾斜が緩まるがすぐに再び急登が始まる。樹林の中を登って行くと、大きな岩が登山道を塞いでいて、これを左から捲く。再び尾根を登って行くと、すぐに笹原の平坦地に着いた。ここが1050mピークのようである。頂稜部は細長くて、ほとんど平坦な尾根を歩いて行くと、最高点に着いた。標識がないのではっきりしないのだが、腕時計の高度計で1050mと確認できるので、少し休憩することにした。622分になっていた。
山頂からは南東にきれいな三角形の山が見えた。その山から右に尾根が続いていて、もう一つピークをつくっている。あとでわかったのだが、これが神威岳の前衛峰の中ノ岳なのだ。



 ペテガリ岳山頂へ
1050mピークから急下降する


平坦になった。ここが1259mか?


ダケカンバの尾根をアップダウンする


1301m展望台


展望台からさらに尾根を行く


西尾根から急下降する


樹林から抜け出した


さて、つぎに目指すピークは
1259m峰である。標高差は200mほどなのだが、一旦かなり下らなければいけない。これアップダウンの繰り返しがペテガリ登山なのだ。
笹藪の急な斜面をどんどん下って行く。せっかく登ったのに…と恨めしくなってしまう下りである。
鞍部からはすさまじい登りが始まる。笹の急斜面をひたすら登って行くのだ。1259m峰は目の前に壁のように立ちふさがっている。息を切らして登って行って、振り返ると1050m峰がすごく下に見えた。
白樺の白い林を見ながら急登する。ようやく傾斜が緩まって、平坦な尾根を歩くようになったが、この
1259m峰も標識がないので、どこが山頂なのかわからない。尾根を歩いて行くと、樹林の間からペテガリ岳を眺めることができた。すごく遠くに、高く聳えている。あそこまで行かなければいけないのだ。本当に長い距離を歩くんだ…と実感した。
尾根のアップダウンが続く。ダケカンバの林の間からはペテガリが時々見え、そして北にも高い山の連なりが見える。これがヤオロマップ岳で、その左に続く稜線の途中に高く聳えるのが1839m峰であった。感動的な眺めである。でも、樹林越しなので一望することができない。早く展望の開けたところに登り着きたい。足が速まる。
南の展望も時々開けて、神威岳の眺めが本当にすばらしい。
地図によると、1259mからは1293m1191mと越えて、1301mの展望台ピークに至るのだが、この間のピークはよく確認できないのだ。
でも、1301mだけは確認できる。ペテガリに至る尾根で、一気に大きく下る直前のピークが展望台なのだ。
1301mに向かっては一旦、すごく下らなければいけない。鞍部から見上げると、1301mピークは壁のように大きく立ちふさがっている。これを登るのかと思うとため息が出てしまうのだ。
ダケカンバなどの美しい緑の林を登って行く。よやく傾斜が緩やかになると展望が一気に広がる。展望ピークに着いたのは832分であった。
今まで樹林の間からしか見ることができなかったヤオロマップ岳から
1839mに至る稜線が一望できる。ペテガリ岳が目の前に大きく聳えている。振り返ると中ノ岳から右に伸びる稜線の先には神威岳がそびえている。何もいうことのない絶景である。晴れるのを待って登ってきて、本当によかったと思う。
展望ピークからはほとんど平坦な稜線をたどる。行く手の稜線の先に高いピークが見えた。もしかしたら、あっちのほうが本当の展望ピークなのではないかと思ったが、登山道はこの左を捲いて、一気に下りになった。
樹林の中をどんどん下って行く。せっかく稼いだ高度がどんどんなくなって行くのだ。鞍部に着いてようやく登り返す。…と思ったら、もう一度下って笹原の鞍部に着く。ここからが本当のペテガリ岳への登りである。標高差500mをひたすら登り続けるのだ。
ダケカンバの緑の中、急登が続く。道は背の高い笹藪の間に続いていて、笹につかまっての急登が続く。30分ほど登ると、笹の中にハイマツが混じるようになった。
樹林を抜け出して、振り返ると、さっきの展望ピークがすごく下に見えた。行く手高くに三角のピークが見えるのだが、これは山頂ではない。この後ろに本当の山頂が隠れているのだ。灌木のトンネルに入ったり出たりしながら急登を続ける。
ようやく見えていたピークにたどり着く。でも、ここはピークではなくて、この先傾斜が少し緩まるだけなのだ。行く手に本当の山頂が見える。ハイマツに覆われた端正な三角ピークである。
振り返ると、今日たどって来た長い尾根が遙か下に一望できる。その尾根の奥には神威岳が聳えている。すばらしい眺めだ。山頂に向かって最後のガンバリをする。ハイマツの間にはキバナシャクナゲなどの花が咲いていた。
山頂には二本の鉄の棒がたっているのが見える。登山者の姿も見えた。
ようやく山頂に登り着いたのは
1031分であった。山荘から5時間45分かかった。



 山頂からの展望と下山
ペテガリ岳山頂


山頂から引き返す


振り返ると山頂には雲がかかっていた


ペテガリ山荘に戻った


静内ダムのゲートに戻った


山頂にいたのは、朝暗いうちに出発していった
5人の団体であった。東京から来たという。
山頂からは360度の大展望が広がっている。でも、遠くの山は雲に隠れているのがすごく残念である。中ノ岳の後ろには神威岳が聳えているはずなのだが、雲に隠れている。でも左にソエマツ岳を望むことができた。
北にはペテガリから続く稜線が見えるのだが、ルベツネ山まではよく見えるのだが、その奥に聳えているはずのカムイエクウチカウシ山や札内岳はみえないのだ。それでも大満足の展望である。
5人の団体が下っていってからも30分ほど、一人で山頂から周りの山々をぼうっと眺めていた。
下山開始は1120分、山頂からひたすら急下降する。登ってくるとき、十分写真を撮ったのだが、それでもつい立ち止まってシャッターを押してしまう。
1301mの展望ピークからアップダウンを繰り返す稜線歩きはすごく長く感じた。この頃、ペテガリ山頂は厚い雲に隠れてしまっていた。
ようやく最初のピークの1050m峰に着いたと思って休憩したが、そこから下って行くと遙か下に丸いピークが見える。これが1050mピークで、私が休憩したのは1259m峰であった。それだけ帰りも時間がかかっているのだ。疲れ果てている。
深い樹林の中に入ってジグザグに下って行く。よやく沢の流れの音が聞こえたときはほっとした。ペテガリ山荘に戻ったのは1515分、下りでさえ4時間もかかったのだ。
山荘にはけっこうたくさん人が入っていた。私はペテガリ登頂のお祝いとばかりに、残ったウィスキーを全部飲んでしまって、いつのまにか眠ってしまった。

7月7日

自転車で静内ダムに引き返した。帰りは下りが多いので本当にラクだった。
朝は霧がかかっていたのだが、日が高くなるにつれて青空が広がって、すばらしい天気になった。
4時50分にペテガリ山荘を出発して、静内ダムの車に戻ったのは9時40分であった。
下りなのに5時間かかっていて、昨日とほとんど時間がかわらなかった。でも、ラクだった。


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