大雪山〜十勝連峰大縦走
オプタテシケ 2012m
べべツ岳 1860m
カブト岩→双子池キャンプ地→オプタテシケ山頂→ベベツ岳山頂→美瑛富士避難小屋

今日はすごい長距離を歩かなければいけない。昭文社の地図では14時間もかかるコースなので、早朝4時半の出発にした。縦走路にはオプタテシケが壁のように立ちふさがって、この登りではさすがにヘトヘトになってしまった。
コスマヌプリからオプタテシケ

 コスマヌプリからオプタテシケ山頂へ 1993年の登山記録

カブト岩への道。正面はオプタテシケ


カブト岩の基部に着く


双子池付近は泥濘


双子池キャンプ地


オプタテシケへの登り


お花畑の中を登る


山頂直下


オプタテシケ山頂

BACK 三川台からコスマヌプリ

2007年79


コスマヌプリからは急な下りである。目の下には広大なハイマツの原が広がっていて、その中を登山路が細い線となってうねりながら続いている。登山路は緩やかに左に曲がってゆき、その先には平らかな頂稜の上に巨岩がいくつも立っているのが見える。これが次の目標のカブト岩である。
ハイマツの中を緩やかに登って行く。少し急な斜面を登って巨岩の基部に着く。そこには巨岩がいくつも突き立っていて、どれがカブト岩なのかよくわからなかった。
巨岩の間を抜けるとハイマツの中の急な下りになる。長い下りであった。
ようやく着いた鞍部はぬかるんでいて、水が流れていたりする。(ここが双子池のすぐ傍だった)
この泥濘帯から緩やかに登って行くと雪渓の横の広場に着いた。よく見るとテント場がいくつか見える。ここが双子池キャンプ場であった。でもテント場としては荒れた感じである。
10時半になっていた。この調子なら美瑛避難小屋には5時頃に着けそうである。
ここからはオプタテシケへの急登になるので、少し長めの休憩をとることにした。
振り仰ぐオプタテシケには雲がかかり始めていて、山頂へ続く急斜面は雪渓に覆われている。気を引き締めた。
オプタテシケへは登り2時間である。焦ることはない、ゆっくりと登ってゆこうと思う。
…ところが登山道がわからなかった。いくら探しても道がない。ようやく雪渓の上にかすかな靴跡を見つけた。まず雪渓の中を登らなければいけないのだ。雪の上の踏み跡を慎重に辿って行くのだが、時々わからなくなる。ようやく雪渓の中の中州のような岩場の中に踏み跡が続いているのを見つけた。ほっとしたのだが、再びその踏み跡は雪渓の中に消えてしまった。ここからはカンで雪渓の縁をたどっていった。まだ葉の出ていない潅木につかまったりして急登を続け、雪渓が尽きたところで明確な登山道を見つけた。ほっとした。
ここで休憩。下を見ると、ハイマツの草原の中に同じ形の池が二つ見えた。これが双子池なのだ。その遥か向こうにはトムラウシが見え、いくつもの山並みが重なっている。すばらしい眺めである。でも、行く手の稜線の左はいつのまにか雲海に埋まっていて、それが次第に山頂に向かって上がってきている。天気は崩れるんだろうか。

雲に覆われる前に山頂に着きたいので急ぐことにする。急登が続く。道には岩がゴロゴロしていて足元がすごく不安定である。岩だらけの道が終わったら、今度は砂礫のザクザクの道になった。
少し傾斜が緩まってほっとすると、チングルマの白い花が咲き乱れているのに気がついた。山頂を振り仰ぐと真っ青な空が広がっている。ファイトが湧いてきた。
ジグザグの急登が続き、足元の岩礫を見つめ黙々と登ってゆく。でも、山の斜面にはお花畑が広がり、振り返ると湧き上る雲の中にトムラウシ、すばらしく眺めに元気が湧いてくる。
次第にピークが近づく。もう少し、もう少しと自分を励ましながら一歩一歩登って行く。
ようやく山頂に着いた…と思ったら、稜線の向こうにさらに高いピークが聳えていた。そこには山頂の標識が見える。あれがオプタテシケの山頂なのか…、まだ遠いではないか。
ザックを投げ出して、座り込んでしまった。
水を飲んで呼吸を整える。いっそここで休憩してしまおうかとも思ったが、やっぱり山頂でのんびりしたい。5分ほど休んですぐに出発した。
痩せた岩稜の道を行く。すぐ目の前に山頂があるのになかなか近づかない。最後に急な岩場を登って、ようやく山頂に着く。1時少し前であった。
やったぁと思った。おもわず万歳してしまう。
山頂からまわりの山々を眺めるが、湧き上る雲でよく見えない。でも、いかにも夏山といった感じである。平野の方は一面の雲海でその上には真っ青な空が広がっている。湧き上がる白雲と美瑛岳に続く稜線。雄大な眺めだ。大満足である。
さて、まだ13時である。ここから美瑛富士避難小屋まではほとんど下りで、2時間ほどだ。充分余裕なので長めの休憩をとることにした。山頂には45分もいたのだが、ここで水がほとんどなくなってしまった。ヤバイ。



 オプタテシケ山頂から美瑛富士避難小屋へ
オプタテシケ山頂から下る


道には花がいっぱい


岩礫の道を行く


ベベツ岳山頂


石垣山への登り


巨岩の道を下る


避難小屋分岐


美瑛富士避難小屋


オプタテシケ山頂を後にする頃には、すっかり雲の中だった。
急な下りで、道はザクザクの砂礫だがお花畑もあって慰められる。下りは登りのときよりは遥かに距離が短くて、意外と早く緩やかな稜線の道になった。やがて道は岩だらけのガラガラの道になって、霧の中にすっぽりと入ってしまった。大きなケルンがたっていて、霧の中では本当に助かる。
行く手は霧に閉ざされて見えないのだが、その中に大きな山塊の陰が浮かび上がる。これがベベツ岳らしい。きつい登りになった。疲れが溜まってきているので、ちょっとした登りにも息がきれてしまう。傾斜が緩やかになって、花が咲き乱れる草原の道を行くと、そこに何気ない感じで小さな標識がたっている。それがベベツ岳の山頂であった。際立ったピークではなくて、平坦な登山道の途中といった感じだ。晴れて視界が開けていたら、りっぱな山の上なのかもしれないのだが。
ここで少しだけ残っていた水を飲み干してしまった。もう水はない。喉が渇いてしまう前に避難小屋に着かなければいけない。時間は14時半、今朝の出発から10時間経過したことになる。ここから避難小屋までは2時間ほどである。

ベベツ岳からの下りはガラガラの岩だらけの道であった。どんどん下って行くのだが、行けど行けど岩礫の道が続く。歩きにくいことこの上ない。
行く手の霧の中にかなり鋭く聳える山が浮かび上がる。今日最後のピークの石垣山である。岩礫の道を登って行く。この山のピークは通らずに左の肩を捲くのだが、それでもほとんど山頂の傍を越えるのだった。
下りはさらに大きな岩が累々とする中の下りになった。朽ちたような木の棒に赤いテープがつけられて、ルートを示している。疲れてきているので、ものすごく長い下りに感じた。
ようやく鞍部に着くと、そこに美瑛富士避難小屋への指導標があった。稜線から右に下って行く。
山の斜面は一面岩に覆われていて、その中をジグザグに下って行くと霧の中に小屋が見えてきた。ようやく美瑛富士避難小屋に着いたのだ。
1520分であった。到着は18時を過ぎる覚悟でいたのだからずいぶん早い。でも、クタクタである。
小屋の中はきれいだったので、テントはやめて小屋泊まりにした。小屋には団体がいた。おばさんたち、
7人ほどの団体である。案内人がいるのだが、その人は水を汲みに行ってるのだそうだ。そういえば、小屋の傍には水場がない。地図には小屋の前の雪渓から水を取ると書いてあるのだが、雪渓なんてまるで見当たらない。疲れてクタクタなのに水汲みに行かなければいけないのだ。
テント泊まりの登山者がやってきたので水場について訊くと、美瑛岳側に10分ほど行ったところに雪渓があって、そこに水が流れているという。団体の案内人は反対の方向に水を汲みにいっているのだが、ずいぶん時間が経つのに帰ってこないので遠いみたいだ。登山者から聞いたほうへ水汲みに行くことにした。ポリタンと鍋を2つ持って出かけた。
5分ほど行くと空身で下ってくる登山者に会った。彼は小屋にいた団体のボッカなのだが、仲間の一人がこの先で足を痛めて動けなくなっているのだそうだ。小屋までどれくらいかかるのかと訊かれた。ともかく一緒に動けない人の方へ行く。すぐ先に雪渓があって、水が勢いよく流れていた。
座り込んでいる仲間に助けを呼んでくるといって、彼は小屋に向かった。私は水を汲んでから小屋に引き返す。途中で、案内人と一緒に引き返してきた若者とすれ違った。
小屋に戻ると、おばさんたちがにぎやかにしゃべりまくっていた。



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