にしべつだけ

標高 799m
西別岳の登山口にはりっぱな小屋ができていた。ここに泊まることができて、ゆっくり休むことができた。
肝心の登山は雲の中で何も見えなかった。いいことばかりはない。
摩周岳山頂から西別岳

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2005年612

釧路から西別岳の登山口にきたら、ここにはりっぱな小屋ができていたこれはログハウス風の立派な小屋で、中は広い。この中に荷物を持ち込んで、ついでに途中の道の駅で洗濯した衣類も、この中で干してしまうことにした。
せっかく持ってきたのに、今まで使うことのなかったホワイトガソリンのランタンも点けた。これは200Wの明るさがあって、本も読むことができる。快適な夜をすごすことができた。

6月13日

朝、天気はよくない。
小屋の前から登山道が続いているのだが、平坦な広い道である。7時に歩き始めた。
この道は林道だったのだと思うのだが、今は車の進入はできないのだ。登山口にも書かれていたのだが、どうもこの山では高山植物の盗採が多いみたいで、その注意書きが目だっていた。
霧がかかっていて、展望はきかない。10分ほど行くと、「うぐいす谷」という標識があった。どこが谷なんだろうと思った。さらに10分ほど行くと、樹林から完全に抜けて、草原の斜面に出る。ここから傾斜はきつくなって、ようやく登山らしくなった。ここには「がまん坂」という標識があった。急な坂を登って行き、振り返るが、遠くの景色は霧の中で、近くの樹林帯しか見ることはできなかった。
がまん坂を登りきって、傾斜が緩やかになると、そこが第1お花畑。残念ながら、まだ花には早いようで、花を見ることはできない。
霧の中の道をゆるやかに登って行く。再び傾斜がきつくなって、これを登って行くと、分岐があった。まっすぐに行くと「リスケ岳」となっている。私はどんなピークでも踏みたいほうなので、もちろん立ち寄ることにした。急な道を登って行く。すぐに山頂であった。
標高787mと書かれている。私のガイドブックにある「787m峰」とうのがこのリスケ岳なのだ。
この山頂付近は、登山道沿いにロープが張ってあって、コースを外れないようにしてある。
この登山路からロープの向こうを見ると、無数の踏み跡がついていて、お花畑が踏み荒らされてきたことがわかる。私のガイドブックには、リスケ山頂からまっすぐに尾根道を山頂に行くことができるようになっているのだが、今はさっきの分岐に引き返さなければいけないのだ。植生の復活のためには大切なことである。
分岐からリスケ山の山腹をトラバースして、尾根道に出る。
西別岳は双耳峰をなしていて、一方がこのリスケ山でもう一つが西別岳なのだ。そのコルが第2お花畑になっている。道は一部木道になっていて、登山道の両脇にはしっかりとロープが張られている。この山では、よっぽど、高山植物がいじめられてきたみたいだ。
このお花畑ではピンクのツツジを見ることができたし、黄色い花も咲いていた。
お花畑からゆるやかに登って、山頂に着く。820分であった。
山頂も丸くロープで囲われていて、真ん中の山頂標識の周りには、踏み固められないように網が敷かれていた。
山頂からは、すばらしい展望が得られるはずなのだが、霧で何も見えない。晴れていたら、カムイヌプリと摩周湖、根釧原野の広大なパノラマを見ることができるのだ。残念である。
すぐに来た道を引き返した。
がまん坂のあたりで、6人の登山グループとすれちがった。
登山口の駐車場に戻ったのは910分である。


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西別岳登山道入り口


うぐいす谷。山頂まで2.6km


がまん坂


樹林の尾根を行く


リスケ山山頂


お花畑の間を行く


西別岳山頂





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