北海道の山
チセヌプリ  1134m

シャクナゲ岳 1074m
湯本温泉→→大湯沼→→チセヌプリ登山口→40分→チセヌプリ山頂→20分→チセヌプリ登山口→10分→シャクナゲ岳分岐→30分→シャクナゲ岳山頂→20分→シャクナゲ岳分岐→30分→長沼→30分→神仙沼→40分→大谷地→40分→大沼→1:00→イワオヌプリ分岐→30分→五色温泉

ニセコのすばらしさは山だけではない。ニセコ連峰の北斜面にはたくさんの湿原や池が散らばっていて、これらを結ぶ散策路が整備されているのだ。
神仙沼

 青森からニセコ大湯沼へ
津軽海峡フェリー


函館フェリーターミナル


自然展示館入り口


大湯沼


遊歩道を行く

BACK 岩木山

200972

青森から1845分のフェリーに乗った。昨年は東日本フェリーが運行していたのだが、この会社が撤退してしまって、今は津軽海峡フェリーが営業しているのだ。東日本フェリーの子会社である。船自体は以前のものをそのまま引き継いでいる。でも、私が乗った船はすごく古いものであった。
船の中ではパソコンで漫画を読んでいた。
函館に2245分に着いて、砂原山の登山口に向かって車を走らせた。森町の「道の駅YOU遊もり」に泊まるつもりでいたら、途中にトイレもある広い駐車場があったので、ここに泊まった。

73

6時に起きて、洗顔・歯磨きに出かけたら、駐車場の中に付近の地図があって、横津岳の記載があった。道新版の北海道百名山にある山なのだが、その地図がないのであきらめていたのだ。そんな難しい山ではないので、帰りに寄ってみようかとも思う。
砂原山の登山口に着いたが、駒ヶ岳は厚い雲の中で展望は期待できそうもない。せっかく登るのだから、駒ヶ岳の山頂部の火口原を眺めてみたい。帰りに登ることにして、長万部に向かった。ここで丸山かカニカン山に登ろうと思ったのだが、長万部でも山は厚い雲の中である。そこで、ニセコに行って、沼めぐりをすることにした。これなら多少曇っていても、沼を見るだけなのだから大丈夫だろう。(そうではなかったが…)
ニセコの沼めぐりは五色温泉から入山して湯本温泉に下ってくるのだが、湯本温泉〜五色温泉間は5kmほどあるので、歩いたら1時間以上かかってしまう。持ってきた自転車が役に立つ。標高が高い五色温泉に自転車を置いて、それから車を走らせて湯本温泉にむかった。これなら下りだけなので自転車はすごくラクなのだ。
湯本温泉のキャンプ場前の駐車場に車を停めた。 身支度を終えて歩き始めたのは1010分である。かなり遅い出発になってしまった。
このすぐ下に大湯沼がある。閉館中の自然展示館の前から遊歩道に入る。樹林の中を少し歩くと広い駐車場に着いて、そこからモウモウと湯気を上げる大湯沼を眺めることができた。ここに立つイラストマップで登山口を確認してから、大湯沼をめぐる遊歩道を歩いていった。沼のほとりに来ると、湯気で霧の中に入ったみたいであった。硫黄のにおいが強烈である。説明板によると、ここには間欠泉があったらしいのだ。
沼を半周して西に向かって歩いて行く。途中に青鬼池という小さな池があった。
遊歩道を少し歩くとスキー場のリフトが見えてきて、チセヌプリ登山口の指導標があった。この指導標に従って、登山道に入る。



 チセヌプリ登山
チセヌプリ登山口


チセヌプリを指す指導標があった


山頂に向かって急登する


チセヌプリ山頂


背の高い笹藪の間に広い道が続いている。これはスキー場の作業道のようである。緩やかに登って行くと、山菜採りの人に何度かすれ違った。

25分ほど行くと、左に細い道が分かれる。そこに赤いテープがつけられているので、この道を行くことにした。指導標がないのではっきりわからないのだが、方角からしたらこの道だと思うのだ。(これは正しかった)
樹林の中を行く。山の左斜面をトラバースするように道は続いていて、時々樹林から抜け出すと一面の笹藪で、行く手に雲に隠れて山裾鹿見えない山が聳えている。これがチセヌプリのようだ。分岐から30分ほど歩くと、チセヌプリ登山口の標識があった。チセヌプリには一度登っているのだが、このコースからではなかった。登山道が違うのだったら、もう一度登る価値はある。でも、時間は1125分になっている。往復で1時間かかるので急がなければいけない。
笹藪の間の道を緩やかに登って行く。道には大きな岩がゴロゴロするようになって傾斜もきつくなる。傾斜が一旦緩まると行く手には大きくチセヌプリが聳えている。ただし雲に隠れていて、うっすらと影が見えただけなのだが…。エゾカンゾウが咲いていた。
きつい登りが始まる。笹にハイマツが混じるようになると、急斜面をジグザグに登るようになる。少し雲が晴れて、下には笹の大草原が広がっているのが見えた。
傾斜が緩まると笹藪の丈が低くなって、平坦な山頂部が見えてきた。遠くからでも山頂にたつ標識が見えるのでわかるのだ。平坦な道であるが、岩がゴツゴツしているうえに泥濘もあってすごく歩きにくい。
山頂到着は
125分。山頂にあるのは二等三角点であった。
雲の中で何も見えない。霧が薄れると、すぐ下に二つの池が見えた。行ってみようと思ったが、道は笹藪に隠れてしまっているのであきらめた。パンをかじったりして15分ほど山頂にいて下山した。登山口に戻ったのは1240分である。
ここから再び、背の高い笹藪の間を歩いて行く。小さな沢を渡ったら、上の方に雪が残っているのが見えた。さらに少し行くと道を残雪が覆って、深い水たまりをつくっていた。これを迂回するのに笹藪を掻き分けなければいけなかった。

シャクナゲ岳の分岐に着いたのは1248分である。



 シャクナゲ岳登山
シャクナゲ岳分岐


雪解けで泥濘になっていた


シャクナゲ岳山頂


シャクナゲ岳はまだ登ったことがないので、もちろん登って行くことにする。これも往復
1時間ほどかかる。
笹藪の間の道を緩やかに登って行く。笹原が広がっていて、雲の中にシャクナゲ岳の影がうっすらと見えた。すごく鋭い三角の山であった。
時々、急な斜面に大きな岩が突き出ていて、岩場の登りのようになる。白樺山の分岐に着いたのは
1311分、この方向に少し行くとシャクナゲ池があるのだが、まずは山頂を目指す。ここにたつ指導標には山頂まで200mと書いてあった。これならすぐではないかと思ったのだが、そんなに甘くはなかった。
灌木の間を行くのだが、道に大きな岩がゴツゴツと突き出した険しい登りが続くのだ。でも、途中にはミツバツツジが咲いていて、すごくきれいであった。
岩場の険しい登りが続く。傾斜が緩まって、ようやく灌木のトンネルから抜け出すと、ハイマツの斜面が広がる。この中に岩がゴロゴロする道が続くのだ。

山頂に着いたのは1325分であった。
狭い山頂で、三角点はない。山名を書いた白い柱がたっているだけであった。
休んでいると少し雲が晴れて、下には草原が広がっているのが見えた。うっすらと青空も見えるのだが、ニセコの山々を眺めることはできない。
山頂から下って行くと、シャクナゲ池を見ることができた。かなり大きな池である。登山道から見ることができたので、わざわざ池のほとりまで行くのは止めて、まっすぐ登山口に戻った。登山口に戻ったのは1410分である。



 長沼 神仙沼 大谷地湿原
長沼の畔に着いた


神仙沼との分岐


神仙沼


大谷地の木道



時間がなくなってきた。この先、
3時間20分ほどかかるので、五色温泉に着くのは18時近くなってしまいそうだ。急がないといけない。
15分ほど歩くと、笹藪の向こうに池が広がっていた。もう長沼のほとりに来ていたのだ。ところが歩いても歩いても、沼を見渡せるところに着かない。このまま笹藪で見えないまま通過してしまうのかと心配になった頃、ようやく池の岸辺に着いた。標識はない。しかも、霧で真っ白で何も見えない。曇っていても沼の展望はできるだろうと思ったのは大間違いであった。
ここから少し行くと指導標がたつ分岐があって、林道が左に分かれている。山道の方向は「レストハウス1302m」となっている。次に目指すのは神仙沼なのだが、このレストハウスの方向でいいのだろうか。ともかく、山道をたどることにした。
5分ほど緩やかに下って行くと、樹林の中の木道になった。このすぐ先に木道の分岐があった。左に行くとレストハウスで、直進すると神仙沼なのだ。この分岐から先は歩いたことがある。
木道はすぐに湿原の中を行くようになった。でも、霧でほとんど何も見えない。ワタスゲとエゾカンゾウが咲いていた。神仙沼の分岐があった。直進すると大谷地湿原なのだが、まず神仙沼に立ち寄る。すぐに神仙沼の前に着いたが、やっぱり霧でほとんど何も見えない。岸辺に咲く小さな花が見えるだけであった。でも、ここには昨年、晴れているときに来ているからいいのだ。
  →晴れたときの神仙沼
分岐に戻って大谷地湿原をめざす。灌木が茂る中、木道を歩いて行くと深い林の中に入って、土の道になった。でも時々木道が現れる。分岐から15分ほど歩くと車の音が聞こえるようになって、車道に出てしまった。
この向こうに駐車場があって、その端に大谷地への道が下っていた。
階段道を下ると、すぐに木道になる。ここには固有種というフサスギナが見られるというのだが、よくわからなかった。
木道の両脇は背の高い笹藪が続く。それでも、道端にかわいい花を見ることができた。湿原が広がったと思ったら、そこにはコバイケソウが群落をつくっていた。
湿原から林の中に入るところに、大沼へ2kmの標識があった。



 大沼から五色温泉へ
ここは大沼の標識


大沼


鉱山跡の白い砂礫帯


徒渉する


登山届けポストのピーク


橋を渡ると五色温泉登山口


深い林の中を
25分ほど歩くと、ここは大沼という標識があった。背の高い笹藪と林の中で池はまったく見えないのだが…。笹藪の奥に大沼が広がっているらしい。歩いて行ったら、沼のほとりに出るだろうと先を急ぐ。すぐに池のほとりに立つことができた。でも、ここも霧で真っ白である。空は明るくなってきているのだが、深い霧は晴れてくれないのだ。
これで見るべき沼は終わりで、あとは五色温泉をめざすだけである。今、1555分。ここから五色温泉までは1時間半かかるので、到着は17時半くらいだろう。
樹林の中を歩いて行くと、日が射して青空が広がった。雲がどんどん晴れて行く。沼めぐりがおわったら晴れるのか…。
笹藪の間から霧の晴れた大沼をちらりと見ることができた。これで満足するしかない。樹林の中を登って草原に出ると、雲が流れる向こうにイワオヌプリを見ることができた。すごくうれしかった。
展望の広がる草原から灌木に入って、すぐにこれを抜けると、白い砂礫が広がっていた。ここが鉱山跡のようである。雨水でけずられた深い溝をいくつか越えて、再び灌木の中に入ると、こんどは沢の流れに向かって下って行くのだ。硫黄を含んでいると思われる沢で、これを徒渉するのだ。なんとか靴を濡らさずに渡ることができた。
ここからは急な登りがひたすら続く。途中、平坦地を通過すると一面に花が咲いていた。
ダケカンバなどの林の中を急登してピークに立つと、雲の間からイワオヌプリが見えた。登山道の右に聳えている樹林に覆われた山が小イワオヌプリのようである。
時々砂礫の斜面にでる。露岩に赤いペンキで矢印がつけられているので、これに従って登って行く。完全に一つの山を越えてしまうような登りが続き、ピーク直前で右をトラバースする。
行く手に真っ赤な血のような急斜面が広がった。なんという不気味な赤だと思ってしまう。これをトラバースして、さらに砂礫と大きな岩が点々とする道を歩いて行く。右には霧の中に大きな岩塔がそそり立っているのがみえた。小イワオヌプリもただの樹木に覆われた山ではないようだ。

背の低い灌木の間を歩いて行くと、字路にぶつかった。ここがイワオヌプリの分岐である。1657分になっていた。ここから30分で五色温泉に下れるんだろうかと心配になった。18時くらいを覚悟した方がよさそうだ。
この先は一度歩いたことがるので、安心である。
樹林の中を走るようににて歩いて行って、急な階段道に着いたのは1713分。段差の大きい、すごく歩きにくい階段を下って登山届けポストのたつピークに立ったのは1715分であった。ここからは遊歩道を下るだけである。
神社の前を通って、橋を渡ると五色温泉登山口であった。1725分であった。
ここで、停めておいた自転車で湯本温泉に向かう。ほとんど下りで、快適なサイクリングを楽しめた。車がある湯本温泉に戻ったのは1743分である。




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