最初の大雪山への登山は、最も一般的な黒岳から旭岳に向かうコースを歩いた。私が登ったこの時は高山植物がもっとも美しい季節であった。
1991年7月13日
層雲峡─→8:17黒岳ロープウェイ駅─→9:35黒岳─→13:30北海岳→黒岳石室(泊)
層雲峡からロープウェイで黒岳駅まで行く。登山にきたのにロープウェイを使うというのには、どうにも後ろめたさを感じてしまう。
黒岳駅に着いて荷物の点検をしながら休憩していたら、リスが餌を食べに出てきた。餌付けされているらしい。
かわいい。
登山開始。
黒岳駅からは低い樹木の中の急登である。
あいにくの小雨まじりの天気であった。
途中、お花畑があった。緑のなかに黄色や白の花が美しく咲いている。
さらに登って、黒岳山頂に着いたのは9時半頃であった。1時間少し歩いただけである。北海道の屋根といわれる大雪山にこんなに簡単に登ってしまっていいんだろうか。
山頂には簡単な鳥居と祠があった。天気は晴れることなく、展望はまったくきかない。しかし、山頂には高山植物がたくさん咲いていて、その花を眺めることで十分登ってきたかいはあるというものだ。
小さなリスも出てきて、山頂の広場を走り回っていた。
黒岳山頂から黒岳石室までは、30分足らずである。
10時半に小屋に到着。
時間はまだ早いので、北海岳まで行ってみることにした。
大雪山山頂部には大きな火口があって、それをとりまくかたちで北海岳、間宮岳、中岳、北鎮岳が聳えているのだ。これらの山をぐるりと巡るのを「御鉢平回り」というらしい。
黒岳石室から北海岳に至る道はもまたすばらしいお花畑であった。まず砂礫の道を行くとコマクサが一面に咲いてる。この規模の大きさは本州のものとは比較にならない。
そしてさらに行くと色とりどりの花が咲き乱れるお花畑があった。これもすごいなあと思ってしまう。
これらの花々を撮っていたら、けっこう時間がかかって、北海岳山頂に着いたのは1時半頃であった。
今日一日はずうっと雨だったのが、十分満足して黒岳石室に引き返した。
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層雲峡からロープウェイで黒岳駅へ
さらにリフトで七合目へ
ようやく歩き始める
お花畑があった
黒岳山頂
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