BACK 天塩岳
2007年7月6日
昨日、層雲峡にやってきたが、車を停めるところを探してウロウロしてしまった。でも、有料のような駐車場が実は無料で、トイレもある二階建ての駐車場であった。道の駅と同じくらい快適な駐車場である。
夜、雨が降り続いた。携帯の天気予報では雨時々曇りで天気は期待できそうもないのだ。明るくなっても(3時半には明るくなるのだ)雨は降り続いている。今日の登山はあきらめて、明日にしようかと思っていたら、5時過ぎに雨は止んだ。携帯で天気を確認すると午後から晴れに変わっていて、これから一週間晴れが続くのだ。今日から登山を始めることにした。
車の中で、大型ザックに荷物をパッキングする。一週間分の食料やシュラフ・テントなどを荷物の量は多くて、パッキングに時間がかかった。
出発は7時である。車をロックして出発。車上荒しに遭わないように祈る。
駐車場からロープウェイ駅に向かって緩やかに登って行く。
周辺は美しく整備されていて、イラストマップもたてられているので、そのマップに従って登山口を目指すことができた。ロープウェイ駅の前を左に曲がると、200mほど先に石の鳥居がたっていて、そこから山に向かって行く舗装道路がある。標識はないのだが、これだろうと思って歩いて行くと左に登山口の標識があった。
大雪山への登山者は、たいていロープウェイで五合目まで行き、さらにリフトを使って七合目まで上り、そこから歩きはじめるのだ。でも、私は大雪から十勝連峰までの完全縦走をしたいと思っている。機械で登るなんてとんでもないと思っているのだ。
深い樹林の中をジグザグに登って行く。きれいな緑の中を行くのだが、雨は止んでいるもののどんよりとした曇り空だ。登山口から50分ほど登ると行く手に巨岩が聳えているのが見えてきた。さすがに層雲峡である。
層雲峡というのは柱状摂理の断崖絶壁が連なる絶景地なのだから、当然黒岳へはその断崖絶壁を越えることになるのだ。樹林越しにその柱状摂理の絶壁が間近に迫ってきた。地図で見ると映月峰のようである。
大きな岩の間を抜けて右にターンすると、木の幹に矢印が打ち付けてあって、ここから道は緩やかになった。
ダケカンバの林の中にやや広い道がまっすぐに続く。快適な道である。これで視界が開けていたらもうしぶんないのだが。
8時20分頃、行く手の山の上にロープウェイ駅が見えてきた。もうすぐだ…と思ったが、けっこう遠かった。ダケカンバの林に中の道が続き、少し登りが急になると右側からロープウェイの動く音が聞こえるようになった。さらに登って行くと人の話し声が聞こえる。登山道はロープウェイ駅の少し上でリフトに向かう歩道と合流した。
この頃、小雨が降り出した。寒くもあるのでロープウェイ駅で少し休憩することにした。駅の周りにはミヤマキンバイの黄色い花が咲き乱れていて、すばらしくきれいである。駅の中に入ると暖かい。暖房しているのだ。屋上が展望台になっているので登ってみた。ここから黒岳を仰ぎ見る。
初めて黒岳を見た。右側が絶壁になった険しい山であった。私は昔、黒岳から旭岳まで縦走したことがあるのだが、そのときはずうっと雨で、結局黒岳の姿を見ていなかったのだ。今日もあいにくの小雨なのだが、山の姿はよく見える。うれしい。この展望台には見える山の案内図が設置されていて、おかげで山々を特定できるのだ。
駅の構内に戻って自販機でコーラを買って一息入れた。結局ここで20分も休憩していた。
|