大雪山〜十勝連峰大縦走
くろだけ

標高 1984m
層雲峡→黒岳駅→七合目リフト駅→黒岳山頂

今回の北海道登山旅行の目的は崕山で、これで北海道百名山を終えたのだが、北海道の山の締めくくりとして大雪山から十勝連峰縦走を考えていた。どうせやるなら晴れた日に…と思っていたのだが、6日間連続して晴れるというチャンスはなかなかない。でも、層雲峡で3日待ったかいがあって、すばらしい縦走ができた。
北鎮岳への登山道から黒岳を振り返る

 層雲峡から黒岳ロープウェイ駅へ
層雲峡無料駐車場


ここが黒岳登山口


大きな岩があったりする


矢印を過ぎると道は緩やかになった


ロープウェイ駅が見えた


ロープウェイ駅から層雲峡を見下ろす


駅の展望台から西の眺め

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2007年76

昨日、層雲峡にやってきたが、車を停めるところを探してウロウロしてしまった。でも、有料のような駐車場が実は無料で、トイレもある二階建ての駐車場であった。道の駅と同じくらい快適な駐車場である。
夜、雨が降り続いた。携帯の天気予報では雨時々曇りで天気は期待できそうもないのだ。明るくなっても(3時半には明るくなるのだ)雨は降り続いている。今日の登山はあきらめて、明日にしようかと思っていたら、5時過ぎに雨は止んだ。携帯で天気を確認すると午後から晴れに変わっていて、これから一週間晴れが続くのだ。今日から登山を始めることにした。
車の中で、大型ザックに荷物をパッキングする。一週間分の食料やシュラフ・テントなどを荷物の量は多くて、パッキングに時間がかかった。
出発は7時である。車をロックして出発。車上荒しに遭わないように祈る。
駐車場からロープウェイ駅に向かって緩やかに登って行く。
周辺は美しく整備されていて、イラストマップもたてられているので、そのマップに従って登山口を目指すことができた。ロープウェイ駅の前を左に曲がると、200mほど先に石の鳥居がたっていて、そこから山に向かって行く舗装道路がある。標識はないのだが、これだろうと思って歩いて行くと左に登山口の標識があった。

大雪山への登山者は、たいていロープウェイで五合目まで行き、さらにリフトを使って七合目まで上り、そこから歩きはじめるのだ。でも、私は大雪から十勝連峰までの完全縦走をしたいと思っている。機械で登るなんてとんでもないと思っているのだ。
深い樹林の中をジグザグに登って行く。きれいな緑の中を行くのだが、雨は止んでいるもののどんよりとした曇り空だ。登山口から50分ほど登ると行く手に巨岩が聳えているのが見えてきた。さすがに層雲峡である。
層雲峡というのは柱状摂理の断崖絶壁が連なる絶景地なのだから、当然黒岳へはその断崖絶壁を越えることになるのだ。樹林越しにその柱状摂理の絶壁が間近に迫ってきた。地図で見ると映月峰のようである。
大きな岩の間を抜けて右にターンすると、木の幹に矢印が打ち付けてあって、ここから道は緩やかになった。
ダケカンバの林の中にやや広い道がまっすぐに続く。快適な道である。これで視界が開けていたらもうしぶんないのだが。

820分頃、行く手の山の上にロープウェイ駅が見えてきた。もうすぐだ…と思ったが、けっこう遠かった。ダケカンバの林に中の道が続き、少し登りが急になると右側からロープウェイの動く音が聞こえるようになった。さらに登って行くと人の話し声が聞こえる。登山道はロープウェイ駅の少し上でリフトに向かう歩道と合流した。
この頃、小雨が降り出した。寒くもあるのでロープウェイ駅で少し休憩することにした。駅の周りにはミヤマキンバイの黄色い花が咲き乱れていて、すばらしくきれいである。
駅の中に入ると暖かい。暖房しているのだ。屋上が展望台になっているので登ってみた。ここから黒岳を仰ぎ見る。
初めて黒岳を見た。右側が絶壁になった険しい山であった。私は昔、黒岳から旭岳まで縦走したことがあるのだが、そのときはずうっと雨で、結局黒岳の姿を見ていなかったのだ。今日もあいにくの小雨なのだが、山の姿はよく見える。うれしい。この展望台には見える山の案内図が設置されていて、おかげで山々を特定できるのだ。

駅の構内に戻って自販機でコーラを買って一息入れた。結局ここで20分も休憩していた。



 黒岳山頂へ
ロープウェイ駅からリフト乗り場へ


六合目から七合目リフト駅が見えた


七合目リフト駅


雪渓が残っていた


マネキ岩の岩峰群


黒岳山頂


観光客がゾロゾロとリフト駅に向かうその中に混じって歩いて行く。リフト乗り場の少し手前、右に登山道入口があった。けっこう広い道が続いていて、行く手には鋭く聳える黒岳が見える。リフトに沿って登って行く。一度、リフトのすぐ傍を通ると、リフトの乗客から声援を受けてしまった。
途中、雨が強くなって、すっかり濡れてしまったが、雨具に着替えずに歩き通した。午後から晴れるはずなのだから、すぐに止むだろうと思っていたのだ。途中、六合目の標識があって、さらに樹林の間を登って行くと視界が広がってきて、振り返るとニセイカウシュッペ山がきれいに見えた。
リフトの七合目駅に着いたのは
1015分である。リフト駅の奥に休憩舎があるのでそこに入った。観光客がいっぱいであった。ここで、ザックにカバーをつけた。ザックはグッショリと濡れていた。
いよいよ黒岳に向かって登り始める。層雲峡から歩いて登ったのは私だけのようだったが、ここからは登山者も多くてハイキングのようなかっこうの登山者も多いのだ。
急な斜面をジグザグに登って行く。途中、雪渓もあったりしてかなりきつい登りが続く。ジグザグを繰り返して登って行くが、振り返ると層雲峡側の眺めはすばらしくてニセイカウシュッペから右に平山や武華岳が連なる大展望が広がっている。下には層雲峡の街や柱状摂理の岩壁も見える。小雨だが展望は開けているのだ。
雪渓をいくつも越えて行くとウコンウツギの大群落が広がっていた。八合目の標識があるところにはベンチが置かれていて、目の前にはお花畑、そして北大雪の山々パノラマ、すばらしい眺めだ。

さらにジグザグの登りは続く。途中、雨がひどくなったので雨具を着込んだ。
行く手には岩峰群が見えてきたのでこれが山頂かと思ったらマネキ岩という岩峰群で、山頂はこのさらに上なのだ。
チングルマの白い花やミヤマキンバイの黄色い花などを眺めながら登って行くとマネキ岩がどんどん近づいてくる。

今朝、駐車場で私がザックのパッキングをしているときに先に出発していった登山者とすれ違った。お鉢巡りをするつもりがガスで何も見えないので早々に引き返してきたのだという。ここまでは雨が降っていても展望は開けていたのだが、この上ではダメなのかとガッカリしてしまった。
マネキ岩を過ぎると道は岩がゴロゴロする急な登りになる。きつい登りが続いて、ようやく黒岳山頂に着く。1150分であった。
山頂からは今まで黒岳に隠れて見えなかった大雪の山々が一望できた。凌雲岳が間近に見え、その奥の北鎮岳の山頂には雲がかかっていた。お鉢平を取り巻く山々も一望できるのだが頂稜は雲に隠れているが、雪渓の山肌がきれいである。
山頂の右手には石を積み上げた上に祠が置かれ、その前には小さな鳥居もたっていた。さすがに黒岳山頂には登山者も多くて、小雨でもあるので、少し休んだだけで先を急ぐことにした。



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