標高 1721m
札内ダム→1:20→札内ヒュッテ→2:30→上二股→3:30→夏尾根の頭→20分→コイカクシュサツナイ岳山頂

札内ダムから通行止めになっていて、札内ヒュッテの登山口まで余分に歩くことになった。沢の渡渉から夏尾根の急登はきつかった。でも、山頂からはすばらしい展望が広がっていた。
縦走路からコイカクシュサツナイ岳

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2006年83

出発は5時半である。
登山口までは5kmほど車道を歩かなければいけない。
ダム湖に沿った道を行くのだがトンネルの連続である。長いトンネルを二つ抜けたところには道路にいくつも傷がついていて、それにチョークで丸がつけられていた。これが落石の跡みたいである。
そのあと、落石が危険と思われるところはとくに見当たらなかった。たったあれだけで通行止めにしているのかと思ったらなんか腹立たしい。
札内ヒュッテに着いたた。前には土浦ナンバーの車が停まっていて、昨夜ゲートを開けて通って行った車だ。
中に入ったら寝袋で寝ていた。この人はいったい何なのだろう。
ヒュッテの前に登山ポストがあったので、登山届けを書いた。今回の登山はものすごく難しい山なので、もしかしたら遭難するかもしれない。行方不明にならないために届けを書いておかなくてはと思ったのだ。
ヒュッテからトンネルを一つ抜けると登山口のある沢の入口である。車道横にコイカクシュサツナイの案内があった。
左の沢に向かって緩やかに下って行く。
駐車場の広場があって、それを突っ切って川原に出る。広い川原である。洪水でもあったのか一面、石の堆積である。その中を川が蛇行して流れている。
すぐに沢靴に履き替えて、さあ出発である。
ほとんど傾斜の無い沢の遡行が続き、何度も渡渉を繰り返す。
石に埋まってしまった砂防ダムを過ぎると、行く手には大きな砂防ダムが聳えていた。これはどうして越えるんだと思って左右の岸を確認すると、左手にロープが下がっているのが見えた。
これで砂防ダムを越える。川原に戻ったところにケルンが積まれていた。帰りはこれが目印になるだろう。
このルートを歩いて思うのだが、テープの目印が極端に少ない。自分で勝手に判断して歩けということらしい。
最初の函にぶつかった。中を通れないかと思って覗いてみたが無理である。よく見ると左に小さな赤いテープが見えた。これが捲き道である。
捲き道はしっかりと踏み込まれているのだが、背の高い笹が被っていてこれを掻き分けて行かなければいけなかった。
川原に戻ってさらに遡行をする。あいかわらず広い川原のなかを行く。
すぐに二つ目の函があった。これは中を抜けることができた。
沢はゆるやかに蛇行していて、蛇行するところに樹林の中に涸れた沢が見えてショートカットできそうに思う。でも、道が荒れているようなので、遠回りかもしれないが川原を忠実にたどった。
行く手に鋭いピークが見える。もしかしたらあれに登るんだろうかと(まさしくそうだったのだが)不安になってしまうような鋭い峰が雲の中に突き出ていた。
二股に着いたのは9時半である。ここには赤いテープがいくつも下がっているので見落とすことはない。川原にはテント場があった。
ここで沢靴から普通の登山靴に履き替えた。
笹薮の中を行く。最初は平坦だったが、すぐにすさまじいく急な登りに変わった。
背の高い笹薮を掻き分けながら登って行く。これはけっこうきつかった。
笹薮からダケカンバの樹林の中の道になったが、急な登りの連続でめちゃくちゃにきつい。
一旦、傾斜が緩やかになった。目標にしていたテント場があるという1309m地点だろうかと思ったが甘かった。さらに30分ほど登って、ようやく1309m地点に着いた。テント場があった。もう12時になろうとしている。上二股から夏尾根の頭めでは3時間20分とガイドには書かれているのだが、とてもそんな時間では登れそうもない。
この1309mを過ぎると登りはさらに急になった。ほとんど壁のように聳える険しい尾根を登って行くのだ。
樹林の間から右に、立派な三角峰が見えてきた。これがカムイエクにつながる稜線の上にあるピラトコミ山であった。
樹林から抜け出すと今度は岩場であった。すさまじく急な岩場を越えて行く。長いロープが下がっていた。
けっこう高度感があって緊張させられる登りである。
ようやく傾斜が緩やかになって夏尾根の頭についた。1315分であった。
すばらしい展望である。
稜線の向こうに1839峰が見えた。はっきりとそれとわかる立派なピークである。すごい。
この1839峰に続く稜線には雲がかかろうとしていた。
反対のカムイエクの方向は完全に雲に隠れてしまっていて、ピラトコミ山だけがりっぱに聳えていた。
でもすごい。景色を眺めながら1839峰に続く稜線を目で追うとめちゃくちゃに厳しそうである。ヤオロマップ岳まで行こうと思っていたのだが、ここにテントを張って明日は空身で1839峰を往復したほうがラクなようだ。
ここまでの急登で疲れはてていたので、ここにテントを張ってしまうことにした。
稜線を少し下ったところにテント場があった。
テントの中に落ちつく頃にはもう雲が登ってきて、稜線を越えて滝のように流れ落ちて行くのが見えた。
風が強い。テントを少し移動させて山の陰になるようにして、張り綱をもう一度しっかりと固定した。
時間があるのでコイカクシュサツナイ岳を往復することにした。片道20分、往復でも40分である。
歩いてゆくと大きなケルンがあった。北大山岳部のもので、「コイカクに逝ける友に」と銘が刻まれていた。
すぐにコイカクシュサツナイ岳の山頂に着く。山頂には山名の標識はなくて、三角点のような石柱がぽつんとあるだけであった。霧の中で何も見えないのですぐにテントに引き返した。
テントでは暇なので何度か頭に登ってみた。雲が切れて展望が広がったりするのだ。
日が射しすようになったらテントの中は温室のように暑い。入口をネットにしていたら、強風でテントの中に砂が入ってきていた。マットがザラザラなってしまって、あわててテントの入口を閉めた。

夜、風は益々強くなってテントを揺るがす。つぶれてしまうのではないかと思うほどの強風であった。
ラジオを聴くと、前線が通過するために明日の天気は悪くなるという。困った。一昨日の天気予報では晴れだったのに…。
真夜中、風が益々強くなってテントを揺るがす。二度ほど外に出てテントの張り綱を点検、補強した。
明け方から雨が降り始めた。


84

外は濃い霧である。時々雨が降る。
私はこの困難な日高の山を悪天の中に登ろうとは思わない。今日はテントで停滞することにした。天気予報では明日は晴れるようである。風が強いので、雨の止む合間に外に出て張り綱を確認したり抜けたペグを打ちなおしたりした。
ダンロップの信頼できるメーカーのテントでよかった。これが安物のテントだったら、いつテントがつぶれるかと不安でおちおち中に居れないところであった。
一日テントの中にいるのはけっこう暇をもてあましてしまう。
岩波文庫の「無門関」を持ってきているのだが、この禅の問答集は読んでいてさっぱりわからない。禅の考案というには、ともかくわからないようにできているものらしい。
夜の2時頃に風が静かになった。外に出てみるとすっかり晴れていて、満天の星空である。
銀河が煙るように空にかかっていた。すごい眺めである。山頂でのテント泊はこんなすばらしさがあるのだ。


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ダムから先は通行止め


札内ヒュッテ


沢の中の道を行く


最初の函


砂防ダム、左から上る


二つ目の函


行く手に稜線が聳える


二股、ここから尾根を急登する


1309m地点のキャンプ地


すさまじい岩場の急登になる


登ってきた尾根


夏尾根の頭にテントを張った


霧の流れる尾根を行く


北大山岳部のケルン


コイカクシュサツナイ岳の山頂






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